2006/12/09

Domino 8 - What’s new

Hannoverの話も興味深いですが、Domino 8にはこんな機能があるんですよ、というお話がこちら。

Domino 8 - What’s new

サーバーの新機能が列挙されています。いろいろとありますね。

Deployments, Performance, & Interoperability (DPI) Lab Blog

developerWorksに、新しいブログが出来たそうです。

IBM developerWorks : Lotus : Deployments, Performance, & Interoperability (DPI) Lab Blog

パフォーマンスの話はやはり気になるので、私も購読してみることにしました。今後楽しみです。
もう1つパフォーマンスといえば、今年発行されたこちらのRedpaper 。これもすごく気になっていて、軽く目は通しているもののきちんと読みたいなと思っています。

IBM Redbooks | Domino 7 Performance Tuning Best Practices to Get the Most Out of Your Domino Infrastructure

それにしても、よくこういうネタで160ページも本が書けるものだと思いました。

2006/11/25

購読フィードの公開

私が普段利用している Livedoor Reader に、購読フィードを公開する機能がついたようです。なんとなくこういうものは公開したほうがよいかな、と思い、普段読んでいるIT系のフィードを公開設定にしてみました。

livedoor Reader - ymuraldの公開フィード

最近、自分の中での登録の敷居がかなり下がってきたため、大量に登録しては大量に読み飛ばしている状況でちょっと恥ずかしいですが。
何か大事なものの読み忘れがあったりとかに気がついてしまったら、是非教えて下さい。

2006/11/16

Lotus夜Dayで感動したコネタ

昨日は、Lotus夜Dayに行ってきました。私はこういうイベントに参加するのは初めてなのですが、とても楽しかったです。参加された皆様、お疲れ様でした。主催の茶坊主さんも完璧な進行をありがとうございました。

Notes/Domino担当者としても、様々な面白いお話や、ネタに出会うことが出来て感動だったのですが、私が感動したのは、次のネタです。

ドラッグ&ドロップした複数の添付ファイルを、正しいファイル名順に並ばせたい

実はこのテーマは、お馴染み、Alan Lepofskyのコネタブログでも言及されています。

Quick way to reorder attachments

当時はこのリンクを読んで、あー、なるほど、そんな使い方があるかーと思ったものでした。

ところが、昨日参加された方は、もっとスマートな方法を目にされたかと思います。私も知りませんでしたし、私の周りのマニアたちも知りませんでした。平塚さんのアイディアなので、ここの場で私から書くことはしませんが、きっとすぐに広まるのではないでしょうか。Alanにも教えてあげたいです。

2006/10/31

ブックマークバーからのアプリケーション起動

今日は、こんなTechnoteを見つけました。

How to create a bookmark which opens up an application outside of Notes

ブックマークバーからアプリケーション起動が出来たら嬉しい、と思ってる方はいらっしゃるでしょうか。上記エントリでは、その方法についてが記述されています。
ブックマークバーへのエントリは、bookmark.nsf の UserBookmarkOrder というアウトラインが実体になっているのですが、こうやって文書として記述されていないと、なかなか bookmark.nsf から探し出すのは大変です。

私の場合、ワークスペース(&レプリケータ)を使ってDBアクセスしていますが、ブックマークバーは「現在使っている文書のブックマーク」として活用しており、かなり頻繁に追加と削除を繰り返しています。
以前、大量の文書を選択したまま、1文書のつもりで間違えて全部をブックマークバーにドラッグ&ドロップしてしまい、大量のブックマークエントリを作ってしまったことがありました。当時はこのUserBookmarkOrderを知らなかったので、一括削除が出来ずに泣く思いで1つ1つエントリを削除していたのですが、結局諦めて bookmark.nsf 自体を再作成しました・・・。


(関連話)UserBookmarkOrderは、デフォルトページをワークスペースにしたい時に、触られた方もいらっしゃるかもしれません。

Setting the Workspace To Launch as the Home Page in the Notes R5 or 6 Client

2006/10/13

ウェブ進化論と医療崩壊

Notes/Dominoには直接関係ありませんが、いくつか書きたいことが重なったので記しておきます。

きっかけは、RSSリーダーで読んでいたこの記事でした。

My Life Between Silicon Valley and Japan - 日経BP・BizTech図書賞を受賞しました。

もちろんウェブ進化論は読んだことがあったのですが、「医療崩壊」という本は初めて知りました。ここにあるとおり、日経BP・BizTech図書賞を受賞した3本の中の1つのようです。

日経BP・BizTech図書賞に「ウェブ進化論」など:ITpro

そこで例によって早速図書館に行って借りてきました。こちらの本です。

Amazon.co.jp: 医療崩壊?「立ち去り型サボタージュ」とは何か: 本: 小松 秀樹

さて、この本は普段読書の習慣がない私が、まさに生まれて初めて引きつけられるように読んだ本かもしれません。家族に医者を持つ身として、また長いこと病院にお世話になった身として興味深かったことも事実ですが、何より筆者の語り口、また類似の問題がIT業界にも多数あることなど、多々共感出来たことが幸せだったのだと思います。
この本の気持ちよいところは、筆者が自身の意見を非常に明確に述べており、必ず意見が分かれそうなところも、理由を付けた上で自身の意見を明確にしているところです。また、その論理的思考には非常に気持ちよく、自分の思考回路に共鳴出来るものでした。さらに、よい倫理観の角度で、社会的なマクロの視点と現場的なミクロの視点から見事に1つの意見を作り上げています。あまりに優秀すぎるのですが、まるで自分の父親ではないかと思うくらい親近感を覚えました。

筆者の小松先生は中で現在の医療現場に関して、様々な問題点を指摘しているのですが、それがIT業界の問題点に接近していることが、自分に刺激的だった理由の1つだと思います。
例えば「人は誰もが間違える」とか「安全とコスト」とか、また発生する過失に対する社会的反応はIT業界にとって今後恐ろしいテーマのような気がします。

と、そんなこんなで刺激を受け、まずは身近な人にこの本を教えてあげたいな、と、自分のmixiの日記にぼそっと書きました。そこの感想の1つに「ウェブ進化論なんかより、よっぽど面白いと思った」と書きました。自分にとってウェブ進化論は同一業界だったので、興味深くはあるし楽しく読んだのですが、衝撃が違いましたので。
これがよかったのか悪かったのか、ふと気がつくと(私は普段足あととかアクセスログとか全く気にしない人なのですが)、梅田望夫さんご本人からアクセスを頂きました。
最初は書評を求めて、定期的なキーワード検索&巡回を行っているのかと思ったのですが、mixiなど足あとが残る場合、むしろ「梅田さんが書評を読む」という事実以上に、「梅田さんに自分の日記を読んでもらえた」という効果のほうが高いのではないかと思いました。ここで思い出したのが以下の意見です。
コラボレーション・エンジニアの考える日々 - 足あと機能の実装
なるほど。私のケースでは、医療崩壊を褒めるために、ウェブ進化論を利用してしまったので、ちょっと後ろめたい気持ちもありますが、一般的にはやはり効果は大きいのかもしれません。

(なお、ウェブ進化論は発売日近くにAmazonで購入させて頂き、面白くて一気に読んだということを補足しておきます。)

dbcache flushのスペリング

Dominoサーバーの割と重要なコマンドに、「dbcache flush」なるものがあります。特に手元で検証しているときなどは、頻繁に使ったりします。

ところで、私だけかもしれませんが、この「flush」という単語が実は、flushだったかflashだったか、なかなかスペリングが覚えられません。

という、悩みを長年抱えてきたのですが、本日私の悩みは解決しました。
実は、このコマンドは「db f」という省略形があったのです。これで、flushのスペルに悩むことはなくなりそうです。

この情報は、下記の technote を読んでいて発見しました。

Domino server console command abbreviations

この他にも、コンソールコマンドと省略形が紹介されています。使ったことのないコマンドもありますし、省略形を知らないコマンドもありました。それほど数多いものではないので、目を通してみるのも面白いかと思います。

2006/10/04

グループ文書のメンバーソート

コネタです。

IBM - Is it possible to sort the Members listed in a Group document?

グループ文書の中につめこんだメンバーをソートする方法です。
方法といっても、「メンバーのソート」というアクションボタンがあって、編集モードでクリックするだけ、という極めてシンプルなものです。

グループ文書のメインテナンスの方法というのも、各ドメインそれぞれ、いろいろなアイディアで運用されていると思いますし、例えば「追加は必ず最後に加える」みたいなルールがある場合は、ソートすると折角の時系列が崩れてしまいますが、ソートのニーズもあるのではないかと思います。

ちなみに、「ソートってどうやっているんだろう」とふと思ってしまうわけですが、デザイナーで確認すると思いっきり「Call QuickSort(FieldList)」と書いてありました。スクリプトライブラリのCommonライブラリに、ソート処理関数がLotusScriptで書いてあります。大きいところをクイックソートで、小さいところをインサートソートで、と、アルゴリズムも教科書以上に実際のコードは複雑なものなのですね。

2006/09/22

Teamstudio Japan Blog

今、私が活動しているところで、Analyzerの監査フィルタをみんなの知恵を出し合って上手いこと作れたらいいね、など、TeamStudio関連な話をよくしているのですが、情報源の1つとしてBlogがあるということを本日教えてもらいました。Katoh-sanがんばってらっしゃいます。

Teamstudio Japan Blog

早速、私もRSSリーダーに登録しておきました。

#と宣伝しておいてから・・・。あーごめんなさい、RSSのリンクがおかしいみたいです・・・。

2006/09/17

アイディアを出し合うということ

直接Dominoとは関係ありませんが、先日のビジネスディナーにて激しい意見交換を行ったときに思ったことです。

私は昔からわりとくだらないアイディアを考えるほうだったのですが、それを知人に話すとかなりバカにされるので、最近はとても控えめになってしまってました(日本人は、こういうときなかなか褒めてくれないのですよね)。でも、優秀な方々のアイディアを聞いて、やはり様々なことを考えて、アイディアを出してみるというのは重要なのだなと思いました。とってつけたように書くと、Notes/Dominoの利用って、アイディアが重要なところが結構あると思います。

いろいろなことを考えたものですが、恥を忍んで今覚えている主要なアイディアを書いてみます。あまり本気ではないので、突っ込まないで下さい。

1. ノートPCの充電

喫茶店や電車などでノートPCを開く人は、バッテリーがどれだけ長持ちするかが気になるかと思います。時間としては長持ちすればするだけよい。
そこで、考えたのですが、外部から受けるエネルギーを何らかの形で蓄積出来ればよいのではないかと。で、1つの形として、キーボードタイプの力など無駄なエネルギーがありそうで、少しでもこの力で充電出来ればどうだろう、というのが提案です。さんざんバカにされてます。他にもいくつか変形版があるのですが。

2. ノートPCの両面ディスプレイ

向かい合った机で、画面をシェアするのはなかなか難しいですよね。そこで、ノートPCのディスプレイが両面タイプになれば、両側から同じものが見れて非常にスムーズになるのではないか、という提案です。

3. 携帯電話のYes/Noボタン

電車の中で携帯電話を使うな、ということですが、大事な用件などで、通話先とどうしてもコミュニケーションがしたい場合ってあると思います。その時の妥協策として、例えば、通話先には「Yes/Noクエスチョン」で話してもらい、こちら側は「Yes/No」ボタンを押すと、電話先にそれが音声なりで伝わる。というのを考えてみました。そうすることで、マナーを守りながらもメール以上にスムーズなコミュニケーションが出来るのではないかと。

2006/09/15

コラボレーションで刺激を受ける

とあるビジネス・ディナーのお誘いを受け、Domino系のブログやエッセイの著者としても有名な方々3名と共に、楽しい夜を過ごしてきました。ビッグネーム3名に囲まれ、私は末席。よい刺激を頂きました。

本来は、「Hannoverの夢を語る」というテーマだったはずでしたが、皆さんの幅広い視野と興味はNotes/Dominoのだけに留まることなく、本当に幅広く知的な話題で、刺激的でした。
今回は圧倒されて座っていただけですが、自分もこの人たちの刺激となる話が出来るようになればなあと思わさせられます。(Web2.0系のコネタなどは提供できるのですが、私の偏った守備範囲ではそんな程度でした。Google Image Labelerネタとか)


思えば、自分が所属する部門でも、昔は、技術者たちが、夜遅くまで残って自分の考えを激しくぶつけあっては、未来について語り合ったものですが、その頃の刺激的な日々を思い出しました。
オフラインで激しくコラボレーションして刺激し合うことの重要性は若い頃から叩き込まれていたのですが、このブログ時代、オンラインでも、よい刺激を少しでも与え合うことが出来ればな、と思う次第です。

きっと参加された著名ブロガーの方々はたくさんの記事のヒントを得たでしょうし、私からも「是非それについて書いて下さい」とお願いしておいたので、そのアイディアや知性を我々とシェアして下さることでしょう。

2006/09/09

Blogテンプレート 7.0.2

普段はあまりSametimeをもらわないのですが、昨日は何故か大当たりの日で、マレーシアとチャットしている間に、知り合いのフランス人からもチャットを受けました。彼からメッセージをもらうのは初めてだったのですが、どうも社内でHannover展開するにあたって(?)、うちのチームの状況を確認 しにきたようです。

で、お話しているうちに、
「うちのブログのテンプレート、7.0.2 のBlogテンプレートにしてみたんだけれど」
と言うではありませんか。早速、アクセスしてみました。
The Blog - You are all set now :-)

決して得意でない英語で頑張ってブログ書いてますねえ。DominoとLinuxを心底愛するJNK氏です。

2006/09/07

サイジングと数字の一人歩き

マレーシアからSametimeでチャットをもらいました。マレーシアはASEANのテクニカルサポートの中心なので、APによく問い合わせがきます。

彼(あったことないので実は性別を知らず、名前や会話だけでは推測が出来ないのですが、とりあえず「彼」ということにします) の質問は、以下のようなものでした。

マ:「1つのAIXサーバーで、6000人を accomodate 出来るって話をきいたんだけれど、本当?」

とりあえず、accomodate が、「登録」なのか「同時利用」なのかは気になりました。あと、どうやら「AIX1台=6000人」という公式が出回っていそうな雰囲気です。
まあ、ともあれ会話の流れもありますので、

私:「6000という特定の話はきいたことはないけれど、構成や利用形態によっては可能なケースもあると思うよ」

と、回答してみました。

すると、彼曰く
マ:「可能ってどういうこと?どこかにそんなドキュメントある?」

とのこと。なんか不安になってきました。不安な理由は、ドキュメントを見せたら、きっとそれだけで納得してしまって、「1台のAIXサーバー=6000ユーザー」という公式が出回ってしまうような気がしたからです。

developerWorksのテスト結果で、6000ユーザー以上のものがあるとは思ったのですが、そのまま教えるのも怖かったので、

私:「ドキュメントは何に使うの? この手のパフォーマンスデータは中身を熟知して慎重に扱わないと、ケースバイケースだから」

と、様子を見てみました。すると、

マ:「わかった。じゃあ、まずぼくが意味を理解して、それからちゃんとサポート先にはきちんと説明するから」

とのこと。

そこで、
  • 登録ユーザーと同時アクセスユーザーとでは、キャパシティの考え方が違う
  • 同じサーバー(CPU数、メモリ)でも、ディスク構成によって結果が大きく異なる。特に6000ユーザーだったら、パフォーマンスに十分なディスク本数が必要不可欠
  • 同じ1人のユーザーでも、使い方によってサーバーの負荷が全く違うから、あくまでユーザー数は1つの参考的な指標
  • だから、AIX1台で6000ユーザーは、可能な構成ケースもあるけれど、いつも可能だとは思わないでね
ということを説明しました。さて、彼はその後どういう風に説明したのかが気になるところではありますが。

かくいう私も、自分が担当でないサーバー製品のスケーラビリティがどんなものかは、目安の数字だけでも知りたくなってしまいますし、その数字が一人歩きしやすいというのも気持ち的にとてもよくわかります。難しいですね。

2006/09/06

Web 2.0 & Domino

Web2.0な技術要素といえば何はともあれAjaxですが (AjaxだからといってWeb2.0というわけではないのですが) 、知らない間に下記のようなBlogが開設されていました。私、Ajax好きなので楽しみです。早速Dominoでタグクラウドとか興味深い記事が読めます。

Web 2.0 & Domino

楽しみに購読させてもらうことにします。

余談:フランス人がこうして英語文化圏(=世界)に貢献をしているというのも、個人的には少し気になる事象です・・・。

2006/09/02

ちょっと気になった統計値

雑談ばかりですみません。

今日、Livedoor Reader(私がプライベートで使っているRSSリーダー)で、徘徊中にふと気になって見た統計値。このRSSリーダーは、ほぼ日本人専用といってもいいので、日本的な統計値がとれそうです。(Bloglinesなどでは、また違う結果になりそう)

Official Google Blogのフィードを登録している人は442(+0)人いました。
Google Japan Blogのフィードを登録している人は1961(+7)人いました。

注:フィードは複数のタイプが提供されていますので、「私と同じフィード(+違うフィード)」です。

一方、Dominoはというと、日米を代表するサイトで比較してみて
Ed Brillのフィードを登録している人は4人いました。
IBM Lotus Notes/Domino (R) をこよなく愛して。。。。を登録している人は17人いました。

どうも、統計値としては、特定カテゴリでの比較において、「日本を代表するブログの購読者数」は「世界を代表するブログの購読者数」の4-5倍みたいです。これは、思ったよりも、差が小さいとみるべきでしょうか、どうでしょうか。(もっとも母集団が「RSSリーダー使い」というのは「4-5倍」という数値に影響が出ていると思いますが)


それから、比較してはいけない、「GoogleネタはDominoネタの100倍盛り上がっているのか」については、コメントが(いろいろな意味で)難しいのですが、RSSリーダーファンにはGoogleファンが多いということを考えると、100倍も違うことはさすがになかろう・・・とも思います。
(ちなみに、こういった比較は好きでないですが、気になって調べました。ウィンドウズ開発統括部、は、84名でした。OSとアプリケーションというの違いというのはあるけれど、、、。)

なんか、頑張らなければいけないと思った土曜日。

2006/08/29

IT技術者の健康

いろいろな諸事情により、私は個人的に「IT技術者の健康」というものにも非常に興味があります。自分が経験したことを考えると、Dominoよりこちらのほうが社会的責任があるのではないかと思っているくらいです。(もちろん、Dominoに関してもこれまで通りマイペースで何か書くつもりです。)
本当はここでそのような話をしようかと思ったのですが、ブログを分けたほうがいいというアドバイスを頂いたので、別途作ってみました。こちらで健康の話をするのは最初で最後ですが、一応リンクを貼っておきます。

IT技術者の健康徒然

専門家ではありませんが、何らか社会の役に立てれば嬉しいです。

2006/08/27

数学は役に立たないか

夏休みに、藤原先生の「世にも美しい数学入門」という本を読みました。
内容は、博士の愛した数式の小川さんとの対談形式で、一般人が興味をひきやすいような読みやすいものでよかったです。
で、中で気になったのは、「数学は人類の役に立たない」というお話。

そういえば、自分も高校生の頃、数学の中でどうしても理解出来ない部分があって、自分の当時の家庭教師の先生に「XXXなんてなかったらよかったんですよ」と言ってみたら、「でもXXXがなかったら、今の生活の中でなかったものや出来ないことがあったかもよ」とあっさり言われたのを思い出しました。

さらにいろいろ考えてみると、先日読んだ「暗号技術入門」の本で解説されていたPKIの解説では、思いっきり現代数学が関係していたな・・・、と。昔、離散数学を勉強したときは、こんなもの何の役に立つかと思ったけれど、こういった暗号数学がなければ、インターネットでお買い物も出来ないのだなあと、ふと思いました。
きっと、フェルマーやポアンカレの証明なんかは、今のところ直接現代社会の役に立たないのかもしれないですが、ふと、人が言うほど不要なわけでもないよな・・・と思い返してみました。

Notes/Domino技術者として、この部分に興味があったら、やはり「ネットワークセキュリティ」を読むべきなのでしょうね。なんといっても、Notesのセキュリティを設計した、当時Irisのチャーリー・カウフマンが著者で、Notesのセキュリティについても短く触れてあります。
この本の存在は、かなり前に知って購入済みでもあるのですが、難しそうで開く気になれず眠ったままになっています。読まなければなあ。

2006/08/04

技術者と英語について

技術者に必要なもの

上記記事を読んだり、開設したばかりの「ShortCuts」を試してみたことにインスパイアされたので、私が思っている英語についてを書いてみます。
個人的に現在一番気になっているのは、「日本」と「英語を母国語としない国」の英語力の差です。

去年の冬、1ヶ月ほどボストンで仕事をする機会に恵まれました。日本人は私だけでしたが、身近には、数名のアメリカ人に加え、フランス、アイルランド、インド、ブラジル、ドイツから来た技術者たちがおり、非常に多国籍な環境でした。アメリカとアイルランド以外は、みな、non-native です。
当然かもしれませんが、母国語ではないにしろ、全員かなり流暢に英語を使っていました。発音は厳しいものがありましたが、「英語を使いこなす」という能力においては十分で、きっとTOEICを受けたら文法問題を間違えない限り、Listeningは満点、Readingも470点くらいはとるでしょう。彼らが選ばれた戦士なのかは不明ですが、私はTOEIC965なんて保有していませんから、諸外国との能力差は感じたわけです。

こういった個人的な問題は、私1人が努力すればよい話ですが、むしろ気になったのはこれからの話。
フランスやドイツの技術者と話をしてみたところ、彼らの国では、英語の技術文書を当たり前のように読むと言っていました。この文の主語は、「IBM社員」ではなく、あらゆる技術者(つまり、身近にいえば、パートナー様や、各企業の情報システム担当者様)なのだそうです。もちろん、日本にだって当たり前のように英語を読む方もたくさんいると思うのですが(特に、ブロガー近辺)、基本的に日本語で閉じている自分たちにとって、彼らとのこの時の会話はやや衝撃的でした。
そういえば、以前台湾に言ったときも、彼ら同士、会話は中国語でしたが、お客様への提出資料は英語で作成していました。メールも英語でした。中国語入力が大変だから英語を使う、と言っていたのを思い出します。(英語はそんなに上手でなかったですが)


もちろん、日本は、翻訳されたもの、独自に書かれたものを含め、英語以外の言語での技術情報は極めて豊富な国だと思います。それでも、英語の情報には数ではとてもかないません。(ニーズからいえば、作成者側の努力がまだまだ必要とされる)
そんな中、諸外国の技術者たちが、普通に英語で情報収集していたら、「日本語だけ読む日本人」とはどんどん差が出てしまうのではないか、という危惧をその時に思いました。

現在インターネットを通じて加速する国際的な情報交流ですが、日本は物理的な線でこそ海外とつながったものの、言語的な問題から島国になっていると思います。私個人も、島国ハンデが出ないように、いろいろと努力してるつもりではあるのですが、それでも情報の流通にギャップを感じることがあります。


ということで、1人でも多くの日本人が、日本語情報にあわせて英語情報も読むようになると、私としてはとても嬉しいです。私の所属や業界に関わらず、全てのジャンルにおいてそう思います。取り残される日本にはなって欲しくないです。フランスやドイツに負けたくないです。
最近では、むしろ、私たちは日本語+英語の両方の情報が入手出来るのだから、英語さえきちんと出来れば、アメリカ人よりよほどよい環境だと思います。トラブルで困っているときなんか、英語情報は心強い味方になることも多いですよ。

2006/07/28

サーバータスクのリスタート

主にテスト環境での話が多いと思いますが、試行錯誤しながら設定変更してはタスクを再起動することは結構あるものです。

HTTPタスクの再起動というのは、非常によく行うもので、「tell http restart」のコマンドに、これまでさんざんお世話になりました。

Routerタスクの再起動というのも、頻繁にやります。そこで、なんとなく「tell router restart」と打ち込むわけですが、これは間違い。Routerタスクで、設定変更を反映させたい場合は「tell router update config」を使う必要があります。

と、ここまではいいのですが、では他のタスクは・・・・という話になります。
実は、Domino 6以降、サーバーコンソールコマンドとして、以下のようなものが用意されました。

restart task <タスク名>

例えば、「restart task router」とか「restart task adminp」などというように使います。

実は、この技術文書を見て、私も今日知ったところです。
Can the Domino Router task be restarted with a 'Tell Router Restart' command?


余談:
restart server というコマンドは、世界中で相当打ち込まれていると思うのですが、ブラインドタッチ組にとっては、このコマンドはうちにくいですね。左手1本で、特に「r t」がうちにくいです。私は、res ser と打ってます。(「res s」でよいのですが、回文になってるのが気持ちよいので・・・)

2006/07/21

TeamStudio Analyzer

あるところで、TeamStudioの情報交換を行ったのですが、わりといろいろな使い方があるものだと感心しました。私は、AnalyzerとConfiguratorしか普段はインストールしておらず、日常的に使っているのはConfigurator だけです。

一応、情報交換会に出る都合上、少しは機能を理解しておこうかなとヘルプを読んでみましたが、なかなか面白かったです。Analyzerといえば、設計書の提出に使ったり、設計要素を抜き出して全文検索したり、専用のビューを作って、「何らか一覧」を作ったりする・・・というのがよく知られたところでしょうか。「監査機能」も面白いですね。デフォルトのフィルタだけでも、何らかの発見になるかもしれませんし、上手く使えば「お作法のよいアプリケーション」も増えていくと思います。

ヘルプを読むと、例えば「フィールドヘルプのない項目一覧」とか「名前が_1で終わるフィールド一覧(コピペすると出来る)」とか、ノウハウ的なことも書いてあったりします。

使いやすいツールだけに、ヘルプをじっくり・・・なんてあまりやらないのですが、たまには読んでみるのも面白いですね。
きっと、このツールには、フィルタやら、分析結果DBのカスタマイズなどまだまだベストプラクティスがいろいろとあるのではないかと思います。

不在通知

不在通知エージェントは、Hannoverからエージェントではなくなり、コアコードになるそうです。

Instantaneous Out-of-Office in "Hannover"

Lotusphereの資料、きちんと目を通してなかったので、流れていってしまうところでしたが、Edのブログで気が付きました。 instant response って何なのでしょうね。

実は、私個人は、ユーザーとしてこの不在通知使っていません。。。深い理由はないのですが。

技術情報のRSSフィード提供

既にあちこちで宣伝されているのでご存知の方も多いでしょうが、サポートページのRSSフィード提供が開始されました。

サポート/技術情報

AutoDiscoveryはついていないので、上記ページのXMLリンクから直接登録して下さい。
これまでMyRSS使ってかろうじて読んでいたのですが、いちユーザーとして非常に嬉しいです。

私は、フィードジャンキーとまではいかないにしても、情報収集の9割以上をRSS/atomに頼っています。ブラウザのブックマークは、ほとんどすかすかで、RSS提供されていないページは基本的に読んでいません。


ちなみに、このフィードをFirefoxのライブブックマークで読むことは可能です。でも、私の個人的好みでは、それはあまりオススメ出来ない読み方です。
フィードには、「全部読みたい」タイプと、「全部読まなくてもよい」タイプと2種類ありますが、サポート情報の更新件数はたかがしれているし、Domino技術者なら全部目を通しておいてもよいのではないかと思います。

このように全部目を通したいタイプのフィードには、未既読管理機能を備えたRSSリーダーを使うのが私の好みです。こういうRSSリーダーとして、昔は、Bloglinesを使っていましたが、今は livedoor Reader を使っています(キーボードショートカットがショートカットが気持ちいいので)。 そのまた昔は、クライアントインストールタイプを使っていましたが、大量のフィードをさばくにはサーバー型のほうがよさそうだと思っていつからか変更しました。

一方、Firefoxのライブブックマークも使っていますが、こちらは極めて局所的に、自分のdel.icio.us の登録項目、はてなブックマークの人気エントリだけ使ってます。昔は、asahi.comのフィードや CNET Japan も入れてましたが、ニュース読まないのでやめました。特に、自分のソーシャルブックマークのRSSを設定しておくというのは、オススメです。 その他、「暇なときにぱらっと見てタイトルを確認する」という程度のフィードは、ライブブックマークでよいかなという気がしてますが、多く登録しすぎるとブラウザが重くなるので微妙ですね・・・。

2006/07/19

確率と網羅性

先日、知人のマイミク日記に書いてありました。
n人でじゃんけんして「あいこ」になる確率っていくつだろう・・・
何を思い立ったか、久しぶりにこのような確率の問題を解いてみたくなり、紙と鉛筆で計算してみました。高校数学からは久しく遠ざかっていたため、二項定理をすっかり忘れており、コンビネーションのΣまでで止まってしまったのですが、それでも久しぶりに普段使わない部分の脳の末端を運動したかんじで気持ちよかったです。この問題では、「あいこになる全ケースをどうやって数えるか」がポイントですね。

Dominoの技術者をしていると、「ドメイン設計」や「運用設計」「移行設計」などに関わることも多いかと思います。そのような時に、各ドメインの特徴を理解した上で、例外ケースを見逃すことなく、網羅性のあるデザインをするのは重要ですし、またこれは非常に難しくもあります。実はこれらは、上記のような確率の問題を正しく考えることとわりと近い能力が要求されるのではないかと思いました。(二項定理のような数式変形はどうでもよいのですが、漏れなく場合分けして数えるというところ。数学証明の場合分けも似たようなものだと思います)
私の脳も、長らくご無沙汰でさび付いたものですが、たまにはこのようなことをするのもよいかもしれないと思った次第です。

よく、ベストのデザイン方法を探すときに、いくつかの候補があがった上で、「他によい方法はないですかね」という質問ももらいますが、これも上手く網羅性の観点から考えると、「他にはない」ということが証明出来ることもあります。
こういう質問のとき、私はわりと、「Xか、Xでないか」の2種類に分割して、深く考えていくことが多いです。例えば、「ドメインを1つにする方法と、分割する方法と2種類が考えられますよね。1つにすると・・・」など。この時点まででは、全ての解決方法は必ず網羅されているといえます。で、さらにそれぞれのケースを掘り下げていっては「×マーク」をつけています。

きっと、これだけビジネス本が普及している世の中ですので、世の中には確立されたよいメソッドがあると思うのですが、私の整理も含め、ふとDomino技術者として思ったことを書いてみました。

2006/07/18

全文検索結果のハイライトウォーキング

実は私も今日知ったコネタです。多分、私はユーザーとしては Ctrl-F を使うと思うのですが、価値観はそれぞれ・・・ということで、ご紹介します。

How to navigate through full-text search highlights

Notesクライアントで全文検索を行ったとき、文書を開くとキーワードがハイライトされています。実はこの検索結果のハイライトのフォーカスを、キーボードショートカットで進むことができます。

次のキーワード: Ctrl+"+"
前のキーワード: Ctrl+"-"

現在のフォーカスは「ピンク色」になります。

例えば、1つの文書が非常に長く、なおかつキーワードのヒットが文書に少なければ、ひょっとしたら有効かもしれませんが、どうも自分のユーザー的な好みでは、いつもの癖で Ctrl-F しちゃいそうです。

2006/07/17

あるDomino技術者の通勤時間

ここでは決してLifehackの話がしたいのではなく、あくまで1人のDomino技術者が通勤時間で何をしているか、という紹介話です。

私は、もともとハートが小さいタイプなので、他の人が通勤時間をどのように活用しているかには興味があります。特に、自分が尊敬する技術者には、しょっちゅうこの質問をしては、参考にしています。
結局のところ、自分はたいしたことをしていないのですが、何かの参考やきっかけになるかもしれないので書いておきます。

昔は、職場がラッシュと逆方向だったので、Thinkpadを広げて、大量に複製したDBを処理していました。電車の中で仕事をするという概念は、私の当時の師匠の影響もあると思います。その方は、朝は喫茶店で朝食を取りながら仕事をされていましたし、しょっちゅう通勤電車(JR)のグリーン券を買って、仕事をされていました(はかどるそうです)。


そんな刺激を受けているはずの私ですが、今はだいたい次のどれかです
  1. 図書館から借りてきた技術書を読む
  2. 週刊STを読む
  3. 英語のリスニング
技術書はわりと自分で買うほうなのですが、最近、「買っても手をつけない本」が多いのに気づき、むしろ「返却期限が決まっている借りた本」のほうが、きちんと消化出来ることに気づいて図書館の本を読むようになりました。私のように、なかなか自分の意思できちんと読めない人にはよいかもしれません。(最近読んだ本では、これとかこれが面白かったです)


英語はいくらやっても身につきませんが、電車の中で「ヒヤリングマラソン」と「週刊ST」を繰り返しやることで、留学もせずにTOEICで高スコアを出しているDomino技術者が身近におり、その影響でSTを購読しています。難易度も頻度も、自分には最適で、今にも挫折しそうですがそこそこ読んでいます。あと「頭の中だけで英語日記」も時々やりますが、効果のほどはわかりません。

「寝る」というのも、時間の有効活用方法の1つかと思っています。極力ぽーっとした無意味な時間を作らないようにしています。
現代社会で生きていくのはなかなか大変ですね・・・。

2006/07/02

[雑談]通院して思う、トラブルシューティング

非Notes/Dominoネタで恐縮ですが、最近思ったことです。

このG/Wに、ちょっとした炎症をおこしてしまったため、病院に通っていました。すぐによくなった部分もあったのですが、なかなか治らない部分もあって、いくつか薬をかえていました。
前回診察していただいたときに、「うーん、もうXXな原因は治ってると思うので、あとはこの薬を使って下さい。もし治らなければ、次回詳しい検査をしましょう。」と担当医師から言われました。

実はこの薬がものすごくよく効いて、ようやく完治したみたいです。治ればもういい、と言われていたので、特にもう1回通院するつもりはありません。

そこで、ふと思いました。前回の診察は多少自信なさげなコメントだったわけですが、私は「薬が効いて治りました」と、たとえ行かなくても、電話するくらいしたほうがよいのかどうか、ということです。普通の患者は、おそらく、よほどのことがない限りは「治りました」という電話はかけないと思います。でも、医者の立場からすると、どうなんでしょう・・・。ひょっとしたら「治った」という結果を受けることで、担当医師の経験が増え、結果的に社会のためになるかもしれません。


私は、仕事上、突発的にいろいろなご相談を受けることがあるため、「問題事例」はわりと耳にすることもあり、何らか自分が思う解決案や原因となりそうなことをお伝えしています。ところが、「解決しました」という連絡を受ける回数はわりと少ないので、最終的に自分の考えが正しいかの経験が蓄積していかないというジレンマは多少あります。
仕事をやっている上で自分自身が困ることは、プライベートを含め逆の立場では極力行わないようにしたい、ということは日頃思っているのですが、ひょっとして今回の完治問題はその1ケースなのかもしれないと思いました。


そうは言っても、まだ電話してないのですが、家族に医者がいるので、ちょっと医者心理についてきいてみたいところです。

2006/06/30

サーバーエージェントの検証

今日、うちのワカモノからもらった質問:

Q:「不在通知の検証をしたいのですが、今すぐ動かす方法ってないでしょうか?」
A:「うーん、 tell amgr run mail\test.nsf 'OutOfOffice' でどう?」
Q:「おおー、動きました」

Domino 6から、サーバーコンソールからサーバーエージェントを実行することが出来ます。
上記、mail\test.nsfはファイル名で、 OutOfOfficeはエージェント名です。
通常運用で使うのはちょっと変ですが、検証などで待ちきれないときなどは便利でしょうか・・・。

2006/06/28

整合性のチェックとは

こちらもTechnoteの斜め読みから。

What does the message 'Performing consistency check' mean?

「整合性のチェック」はFixupと同義です。サーバークラッシュ後の起動時などによく見かけますが、実はこれには3つの種類があります。
  • unknown state : DBが正常に閉じられなかったとき(クラッシュの後や、開いている最中のOSコピーしたものなど)
  • corrupt state : どこかで破損が起きている場合
  • Questionable integrity : データベースのヘッダやインデックスがおかしいようなとき
整合性チェックが走るのを止めることは出来ません・・・。必要だから行っているという位置づけです。

NotesDBのサイズ

これもよく聞くお話です。

Understanding Notes database size

Notesのデータベースサイズを理解しましょう、というTechnoteより。
Technoteでは、以下の3つの観点でまとめています。
  1. 文書
  2. ビュー(インデックス)
  3. ホワイトスペース
文書というのは、当然ながら、設計要素なども含んだものです。ここらへんは、NotesPeekを使うとよくわかると思います。

データベースの文書数は、DBプロパティから確認可能ですが、サーバーコンソールを使える環境なら、「show database DBファイル名」と入力すると、各設計要素の数や、削除スタブ数も表示されるし、ビューのインデックスのサイズも表示されます。

ビューインデックスについては、上記コンソールからも把握可能ですが、Domino管理クライアントからも実はビュー情報は確認可能です。(「ファイル」タブより、「データベース」→「ビューの管理」)

DBのサイズを最も小さくするためには、compact -d がよいのですが、これは全ビューインデックスが削除されるため、ある意味非常な危険なコマンドです。というのも、次回のユーザーアクセス時にビュー索引を構築する必要があるからです。ビューの構築というのは、非常に負荷の高い操作であり、1つや2つのビューならまだしも、多数のDBに対してビュー構築の動作が同時に行われると(例:サーバー上全てのDBにcompact -dをした場合)、その後のユーザーアクセスピークの間はサーバー負荷は大変なことになります。
ということで、上記Technoteのcompact -dに興味を持った場合も、いきなり週末に本番サーバーで実行・・・というのはお勧め出来ません。

ちなみに、compact -dは、-cスタイルの圧縮になります。

Notesアプリケーション開発時のパフォーマンス考慮

同じくTechnote斜め読みより。

Are there any guidelines regarding performance when developing a Notes application?

細かいお話は、Related Informationというところに入っていますが、基本的には「Performance Considerations for Domino Applications」というRedbookを参照せよとのことです。これはR5における情報ですが、基本アーキテクチャは大きく変更していないので、現在でも利用可能です。

以前のエントリの中でも触れたのですが、上記Redbookは日本語訳もされています。他にもいくつか参考になるのもあるかもしれないので、こちらもどうぞ。

アプリケーションのパフォーマンスが・・・

暗号化されたデータベース

Technoteの斜め読みから見つけたトピックより

Can you find out who encrypted a database?

少し前に、データベースの暗号化 というエントリを書いたのですが、その関連項目です。

暗号化されているデータベースを、「どのID」を使って暗号化したかがわかりますか? というお話。
当然ながら、これはわかりません。

よくある話としては、
  1. サーバー上のDBを直接ファイルコピーした場合はサーバーIDで暗号化されている
  2. ローカルにコピー or 複製したファイルをコピーした場合は、そのコピー、複製オペレーションをしたユーザーIDで暗号化されている
というかんじでしょうか。よく、サーバー移行集約などで、OSコピーなどでファイルを移動してしまった場合、上記「1」のケースがあったりします。旧サーバーのサーバーIDで暗号化されたファイルを新サーバーに移動しても当然暗号化されているため新サーバーはnsfファイルにアクセスすることは出来ません。この場合、旧サーバーID(をノーツクライアントから使って)復号化する必要があります。

2006/06/24

クラッシュとハング

Dominoサーバーのハングとクラッシュに関する英語記事の日本語翻訳が公開されたようです。

Lotus Domino のハングとクラッシュのトラブルシューティング

一言でDominoサーバーの問題といっても、ハングやクラッシュから、パフォーマンスが遅いなど、いろいろとあるのですが、この記事はクラッシュやハングを理解する手がかりになりそうです。

私の個人的な意見では、まず、「クラッシュ」と「ハング」の違いを認識し、情報伝達をするときに、この2つの用語を正しく伝える、というだけで、最初のすれ違いを防止するのに非常に有効だと思います。上の記事では、「ダウン」という言葉も同義で使ってるようです。(私の)日本語的には「サーバーが落ちる」も同義としてよく使います。ハングは「フリーズ」とも言ったりしますね。
よくメールで「サーバーがハングしました・・・」と連絡を受けたりするのですが、多くの場合話を聞いてみると意図したいことは「クラッシュ」だったりするんです・・・。

この記事の中では、いろいろなことが書いてあるのですが、以下のところをきちんと読むのがよいかと思ってます。
  • サーバークラッシュと何か、と、一般的な症状。
  • クラッシュの原因として箇条書きに書かれていること
  • サーバーハングとは何か、と、一般的な症状。
  • サーバークラッシュのトラブルシューティングに書いてある「次の点を考慮します」の箇条書き
これに加え、「クラッシュの調査にはNSDというファイルを調べるのが有効」ということを覚えておけば、わりと遠回りすることなく、問題判別、調査が出来るのではないかと思います。

問題発生時には、いろいろな人が関わる都合上「伝言ゲーム」が多いのですが、少なくとも技術者が関わる部分では誤解のないように伝達しあいたいというのが私個人の希望です。

で、この記事ですが、残りの部分も、読めば面白かったり、役に立つこともあるかもしれませんが、幅広くいろいろと読まされることになるので、まずは上記のとこだけでも最低限読むとよいかと。

2006/06/20

タブの切り替えショートカット

Windowsでアプリケーションを切り替えるときに、「Alt」+「Tab」を使ってる方は非常に多いと思います。私も1日に100回以上使ってると思います。(左手親指+薬指)
それに似た技がNotesの中でも使えますよ、というお話です。

TABbing between Notes windows

Notesクライアントでは、新規ウィンドウをタブ形式で開いていきますが、このタブの切り替えはマウスを使わなくても、「Ctrl」+「Tab」で出来ます。とのこと。

私は10本の指をかなり器用に動かすことが出来るので、「Ctrl+W」のショートカットも左手の小指+薬指で普通に押すことが出来るのですが、ホームポジション・手首固定のタイプ打ちにとって、少なくともThinkpad Tモデルのキーボードでこの「Ctrl」+「Tab」は厳しい・・・。

ということで、マウスを使わなくともウインドウ切り替えられるのは嬉しい反面、自分のタイプ癖からは絶対に使わないショートカットのご紹介でした。 使う人・・・いますかね。

2006/06/15

データベースの文書数

答えがないとわかっていながらも、何かよい答えを言ってくれる人がいるのでは・・・と回答を期待してしまう質問の1つに「Notesのデータベースは何文書まで大丈夫ですか」というのがあります。
でも、きっと本当の意味での正解は、「it depends」でしょう(つまり正解は存在しない)。

そこで、1つの指標として、事例として存在する巨大DBを参考にしてみる、というのが考えられます。残念ながら、私の周りはわりと平和的な使い方をしているため、無謀なケースはあまり知りません。知っている限り最も文書数が多いデータベースは、developerWorks上のフォーラムです。

こちら、2006年6月15日現在のステータスは以下の通り。
Notes/Domino 4 and 5 Forum (Notes1/NotesWeb)
文書数:885,938文書
DBサイズ:9,986MB
全文索引サイズ:1,573MB

実体はこれです。
http://www-10.lotus.com/ldd/46dom.nsf

大量文書を持ちながらも、わりと快適にWebでサービス提供が出来ていることを考えると、データベースの環境次第(DB設計、サーバーの環境)では、100万文書も十分にありえると思います。


さて、「文書数」というのは、ある意味「DBサイズ」よりもパフォーマンスにとっては重要で、特に文書数が多い場合「ビューの数」や「ビューの複雑さ(選択式、列の数、列式、ソートの有無、カテゴリ展開の有無、索引更新の頻度など)」には細心の注意を払わないと、ビューが開かなかったり、サーバー全体のパフォーマンスへ影響があったりします。
また、いかにビューをシンプルにしたとしても、文書数が非常に多い場合、破損時や移行時などのビューの再構築には、それなりの時間がかかるので注意が必要です。


なお、私個人の感覚では、「削除スタブ」の数もパフォーマンスに影響するのではないかと思っています。このため、新規にアプリケーションをデザインするときは、表面的な文書数だけでなく、削除運用を含めた上で、考えたほうがよいと思っています。

既にパフォーマンスに問題のあるDBを調査するときには、文書数のほかに削除スタブの数も知っておきたいところです。削除スタブの数え方はいくつかあるかと思いますが、私はサーバー上で「show database データベース名」を叩いて確認しています。

削除スタブの削除の仕方は、こちらをどうぞ。
How to purge document deletion stubs on the server immediately
もちろん、削除時は複製運用などに注意が必要です。


以上、よく問い合わせを受ける話なので、私個人が持っている意見などを書きましたが、この考えは絶対ではないと思いますし、もっと参考になる事例などもあると思います。あくまで1つの参考としてご参照下さい。またよい事例はシェアさせて頂けると幸いです。

2006/06/10

[雑談] 数独

Notes/Dominoとは全く関係ない話なのですが、IBM Lotus Notes/Domino Hints and TipsSu Doku for Notes - Coming Soon を見て思い出しました。

ニコリ系のパズルといえば、私も若い頃、数独とカックロだけは結構やったのですが、去年 Codestoreを読んでいて、The Soduko Crazeのエントリを見たときに、初めてこの遊びが海外でもブームになっていることを知りました。Wikipediaの英語版にも、Sudokuという形で詳細が記述されています。
確かに昨年末東海岸に行ったときも、空港やB&Nで大量に積んでありました。きっとテトリスが流行したように、シンプルなとこがウケてるのでしょうか。

私自身は最近は空き時間は読書や勉強などに使いたいと思っていますが、一昨年入院していたときは、暇つぶしに結構やっていました。それほど得意ではないんですが、9x9(3x3x9コマ)は時間をかければだいたい解けた気がします。25x25 (5x5x25コマ) は結局1度も解けませんでした。

別にNotes/Dominoの技術者がというわけではないんでしょうが、IT系の技術者はこの手のものはわりと好きなんでしょうね。

2006/06/07

データベースの暗号化

本日、某所から頂戴してきた(つもりの)データベースを開こうとしたら、「指定したデータベースはローカルでのアクセスが制限されているため、アクセスできません。」 というエラーで開くことが出来ませんでした。 折角悲しい思いを経験したので、少しこれについて書いてみます。

Notesのデータベースは、暗号化をすることが可能で、これは、データベースプロパティから操作します。この操作をクライアント上にあるDBに行うと、その時に使っていたユーザーIDファイルで、サーバー上にあるDBに行うとサーバーIDで暗号化が行われます。(もちろん、そのIDのみが復号可能です)

こうして、暗号化されたDBを、ファイル転送など何らかの手段で別のところに移動させても、移動先では暗号化したIDファイルがない限りはDBを開くことは出来ません。
ローカルのDBのセキュリティを考えた場合はデータベースの暗号化は非常に有効なのですが、デフォルトで新規複製を暗号化してしまう設定(にすることが多いと思いますが)にすると、このような落とし穴が時々あったりします。

今回私が経験したように、nsfファイルをWeb上などで公開したり、別の人に渡すときなどは注意が必要ですし、もしくは、データベースを別のサーバーに移動したりする場合は注意が必要です(複製を利用して作成した場合は問題ありません)。

「共通のアクセス制御リストを利用する」オプションでも同様な現象を経験することがありますが、こちらはHackする方法は一応あります。一方、当然のことですが、暗号化には抜け道はありませんので注意が必要です。

2006/06/06

Hannoverのデモ

音声付きの動画として、Hannoverのデモが公開されています。

Hannover demo

メールやカレンダーを中心に新機能が紹介されていますが、私個人は、ここで紹介されていないけれど画面にちらっと見える、Google Desktop Searchという文字列や、AtomのSubscribeとかそういうところも気になりました。

Hannoverの開発状況については、日々Mary Beth Raven のBlogで報告されています。まだまだ固まっていないところや、開発途中のところもあるかと思います。以前、R5でワークスペースがなくなる危機があり、ユーザーの声で勝ち残ったことがありましたが、Hanooverの開発はわりとユーザーからの声の影響が大きいのかな、と思いながらブログを眺めています。

2006/06/03

Lotus Notes on Web 2.0

こっそりと購読していたブログなのですが、codestoreで紹介もされたようですし、ここでも参考程度にご紹介してみます。

Lotus Notes on Web 2.0

私もこの手の話は好きなので、AjaxやRSSについて、時々このブログでもキーワードを並べていますが、「Lotus Notes on Web 2.0」ではもっと実践的に、Ajaxを中心に、prototype.js などスタンダードなライブラリを含む JavaScript の話が展開されているので、Web開発者の方には面白いと思います。私個人もここのアップデートを楽しみにしている人の1人です。

Dominoでなくて、何故Notesなのかというのは名前付けの問題だけと思いますが、このブログがマレーシア発だというのも、個人的には興味深いところです。

2006/06/01

ServerTasks行に関する思い

いつものごとく、RSSリーダーにて、英語版サポートページ(Knowledge Base)を超斜め読みしていたところ、反応してしまった1件。

Maximum character limit in notes.ini is 256 characters per variable

ServerTasks行の文字は255文字までが有効ですよ。というお話。
この話は、NAMES= で旧来よりよく聞いた話で、そのためにファイル名を長くしないように努力する例も聞いたことがあります。いよいよこのネタも ServerTasks行へ突入したのか・・・と思いました。

ところで、この行に255文字も詰め込むということは、それなりの数のタスクがロードされるわけですが、本当にそれだけのタスクが必要なのかな、と思わないわけではありません。

以前、アプリケーション開発を専門としている知人が、

「私のPCはメモリが不足していて、サーバーが完全に起動しないんですよ」

と言ってましたが、実際に設定を見てみると、ServerTasks行に、POP3やらIMAPやら、当時のテストには全く不要そうなものを含む、大量のタスクが書いてありました。必要程度までこの行のエントリを削除したら、無事にサーバーが立ち上がったのを覚えています。


パフォーマンスに問題がある本番サーバーの設定を見る機会も多いのですが、一応必ずここの設定は確認するようにしています。もちろん、実際のサーバー環境ともなると、不要タスクを落とす程度では微々たるものかとは思いますが。
例えば、Statsタスクとかは、通常不要です(STATS サーバータスクは何を行うのですか)。個人的にはmapsタスクもあまり好きではないです。


さて、リソースが制限されるテスト環境では、この設定の見直しはお勧めです。テスト環境では再起動をする回数も多いと思いますが、そういう時、このタスクの数によって、再起動が非常に楽になります

私の現在のテスト端末では、
ServerTasks=Update,Router,AMgr,AdminP
という設定にしています。AMgrとかAdminpは消してもいいのですが、今のところ何故かついていました(消そうかな)。本当はHTTPもよくテストするのですが、結局毎回手動でloadしています。ここらへんは好みによると思います。

あと、深夜にテストするときに、ServerTasksAt1とかで時々悲しいことになるので、ここらへんの行は私のテスト環境ではコメントアウトしています。

2006/05/29

ビューの情報をExcelへ

私自身は日頃使わない、というか、多分1度も使ったことがないのですが、ふと思い出したので書いておきます。

Notesのビューで選択した情報を、クライアントのメニューから「表形式でコピー」することが出来るのは、かなり有名だと思います(Notes 6以降)。
ここでクリップボードにコピーしたビューのテーブル情報は、そのままExcelなどに貼り付けることが出来ます。

これも、予想通りIBM Lotus Notes/Domino Hints and Tipsに既に書いてありました。

Copy data from Notes to a spreadsheet

お手軽ネタなので、小規模構成にどうぞ、とのこと。自動同期ソリューションではないので・・・。


その他、Notes 6からは、ビューにグリッドが入ったり、ビューから直接編集出来るようになったりしているので、もしクライアントが完全にNotes 6以降で統一されているのなら、こういった機能も利用してもよいかなと思います。

2006/05/28

WebページからNotesへのコピー&ペースト

Notesに限った話ではないのですが、自分が普段使っている小技を書いておきます。

Webで情報を検索して、ページの1部(パラグラフであったり、単語であったりしますが)をNotesクライアントに貼り付けることはよくあります。メール本文やディスカッションフォーラムに貼り付けることが多いです。
ところが、Webブラウザからコピーすると、「HTML形式」をそのままコピーするため、Notesのリッチテキストフィールドに普通に貼り付けると、HTML属性(色とかサイズとか、その他いろいろ)が維持されてしまいます。一方、本当は文字列の中身だけを貼り付けたいんだけれど・・・というニーズも多いと思います。

これまで、よく使っていたのは、メニューの「編集」→「形式を選択して貼り付け」→「文字」という方法でした。Notes以外のアプリケーションでも同じことが起きる可能性がありますが、こういったメニューがないアプリケーションでは、仕方なく一度テキストエディタにペーストしてから、再度コピーしていました。

ところが、最近、Firefoxの拡張に、 Copy Plain Text という拡張があることを知りました。形式を選択して貼り付けもよいのですが、やはり、Ctrl-Vで貼り付けたいという希望もあると思います。
そういう場合、この拡張を使うと、クリップボードに「テキスト形式」で簡単に貼り付けることが出来ます。
IEの場合はちょっとわかりませんが、Firefoxユーザーには便利だと思います。

2006/05/23

リストの上下並べ替えショートカット

前回Ctrl-M のご紹介をしたのですが、もう1つ、あまり知られていないけれど、結構便利なショートカットを思い出しました。

リストや表をNotesの機能を使って作っているとき、順番を入れ替えたいときってよく出てくると思います。こんなとき、Notes 6からの新機能を使うと、ショートカットキーだけで簡単に入れ替えることが出来ます。

Ctrl + ↓ です。矢印キーとCtrl。上に行く場合は↑です。

本来は、マインドマップなどを書いてきちんとブレインストーミングするのがよいのでしょうが、ちょっとしたことを箇条書きにする場合、思いついた順に書き並べ、これで順番を並び替えて頭を整理するなんていうのは、私はわりとよくやります。
下のエントリが浮かび上がっていくのは、なんとなくバブルソートを思い出させる操作です。

こういうことは、Alan Lepofskyがわかりやすく書いているのではと思い検索してみると、やはりありました。絵が書いてあるので、直感的に理解しやすいかと思います。

Re-arranging values in a list or cells in a table

2006/05/18

アプリケーションのパフォーマンスが・・・

アプリケーションのパフォーマンスが悪い。

そんなときに、どこを疑いましょうか。
また、そんなことにならないように、何を注意しましょうか。

というトピックで、お話をする機会があったのですが、参考となる主要リソースをここにまとめておきます。いまさら的な話ですが、何かの役に立つかもしれませんので。
個人的には、そんな話をきくと、ビューの状況(数や個々の複雑さ、選択式、列など)と読者フィールドの使用状況、あとWebエージェントの呼ばれ方などが真っ先に気になります。
フォームまわりでは、@DBLookupの呼び方も、影響が大きいみたいです。

その他、ループの書き方、@関数の利用、データベースプロパティなど細かい項目もいろいろありますが、上記3つのリンクが参考になるかと思います。


読者フィールドが与えるパフォーマンスの話は、思ったより知られてない可能性があるようなので、ちょっと引用してみます。

Reader Names フィールドがパフォーマンスに与えるインパクト より引用
ノーツ/ドミノがあるビューを表示したとき、フルページ (64K) のデータを引き出そうとするからです。データベースが Reader Name フィールドを使用するとき、サーバーは、データがフル・ページになるよう十分な文書を検出するまで、それぞれの文書の Reader Name フィールドをチェックしなければなりません。結果的に、ビューで、限られた数の文書にアクセスしているユーザーがこのビューを操作しようとした場合、ペー ジ全体を文書で埋める前に、サーバーは何百何千もの文書を検索します。このプロセスの間、そのビューを他のユーザーが操作しようとすると、初めのユーザー の検索処理が終了するまで、後のユーザーは待たなくてはなりません。実際、Reader Name フィールドが検索されるのを同時に待つユーザーが増えるほど、サーバー・パフォーマンスは損なわれていきます。
文書数が大量にあって、1人が見れる文書が極端に少ない時のお話です。

2006/05/17

Live blogging from DNUG/IBM Lotus Technical Conferenceより

Live blogging from DNUG/IBM Lotus Technical Conference keynote

Ed Brillのブログエントリーより。
いくつか興味深いところがあるのですが、まず、7.0.2のRSS Feed Generatorのピクチャショットが公開されました。画面はわかったけれど、ロジックはまだ不明です。

もう1つの大きいニュースは、Hannoverに、ワープロ、表計算、プレゼンテーション機能が入るという点です。反応は微妙だろうと思ったのですが、コメントを見る限りは思ったよりずっとポジティブなようです。
IBM Productivity Tools というのがODF(Open Document Format)をサポートしているのですが、これがHannoverにも含まれるようです。

ちょっと実際に見てみないと、コメント出来ませんが・・・。

2006/05/15

Admin 2006

あまり意味のあるエントリでないのですが、ちょっとした話題として。

日本にはかつてNotes/Domino Magazineという雑誌がありましたが、USにもDomino系の雑誌はいくつかあります。その中でも有名な雑誌は「The VIEW」でしょう。 私も以前は少し読んでいましたが、最近はご無沙汰です。決して安い購読料ではないのですが、意欲ある日本人技術者で自費で購読していた人も身近にいたような気がしました・・・。

このThe VIEWは雑誌だけでなく、定期的にいろいろなConferenceをやっていて、開発から管理、移行など様々なトピックで技術的な情報を発信し続けています。このイベントのよいところは、セッションスピーカーが幅広く集められている点にあると思います。雑誌の記事もそうですが、Lotusのメンバーだけでなく、個人でコンサルタントをしているような技術者が、セッションを持ちます。旧Iris(開発)の人たちの話も、時にディープで、時に我々が知りえない内容が出て面白いのですが、現場のコンサルタントたちの話も即戦力的で非常に面白かったりします。

つい最近、ボストンで、Admin 2006 というConferenceを行っていたそうです。特に内容について深く知っているわけではないのですが、どうやらHannoverについてのセッションが盛り上がったようです。

"Hannover" is just a code name for the next release of Lotus Notes

Hannoverブログからのエントリです。タイトルは、「Hannoverって、次期Notesのコードネームなんだよ」というものですが、ぼそっと興味深いことも書いてあります。

今回、複製機能の改良を試みようと、いろいろとディスカッションをしているそうなのですが、その改良でもって、「レプリケーション」の呼び名を「シンクロナイゼーション」に変えようという意見もあるそうで。
当然ながら賛否両論だそうです。

日本では「複製」と呼ぶだろうからいいにしても、いろいろな意味でReplicationのままにしてもらいたいのが個人的意見です。Notes.iniとかLotusScriptとか書き換えるの嫌ですし、そのままでよいならReplicationでよいですし・・・。
と、トーンダウンしながら、複製の改良というのに期待します。

2006/05/11

RSSとBlogテンプレート

ニュース的なコネタです。

Ed Brillブログにて、Domino 7.0.2の話が紹介されています。
Intranet Journal: Enhance Your Lotus Intranet with Open Source Solutions (and Notes/Domino 7.0.2)

その中で私が興味をひかれたのは次の2点。
  • ブログテンプレート
  • RSSフィードテンプレート
ブログについては前々から噂がありましたが、どのような実装なのか興味津々です。
以前、dominoblogの作者がIBMに入るとともに、このテンプレートが製品の1部になるという話があったのですが、そのことなのかもしれません(し、違うかもしれません)。

New Beginnings....

LotusphereでKevin Cavanaughが、将来的に「RSSフィード」と「ブログテンプレート」がDominoに入るなんてことを言っているので、こっちの話かもしれませんが。

RSS feeds and blog templates coming in Domino


個人的にとても興味があるのは、RSSフィードテンプレートです。
どうやら、フィード対象NotesDBの設定情報を入力すると自動的にRSSフィードを生成する集約されたDBのようで、ネイティブコードとしてRSSをサポートするわけではないようです。

私も、任意のNotesDBのRSSを生成する、集約したNotesDBを作ることの意義について、昔考えたことがありました。イメージしていたのは、RSSフィードを発信したいDBの必要情報(channel情報となるDBの情報、およびitem情報となる、フィールド名など)を設定しておき、OpenAgent(+DB名を引数で)でアクセスしてリアルタイムにRSS生成するというものです。が、無数のRSSリーダーにOpenAgentが毎回お相手するのは、デザインとしてあまり美しくないかな、と、あっさりあきらめたものです。どういうものになるのか、ちょっと楽しみです。

出来れば、ReadViewEntriesのように、URL引数で、例えば ?ReadRSSのような引数でビューをアクセスすると、ビュー情報をRSSで出力してくれたら素敵だなあ、という妄想もありました。が、DXLと違い、任意のDB(どのようなフィールド定義であっても)に対してRSS出力を実装するのは難しいかな、と、これまた妄想で終わっていたところです。ネイティブ対応は難しいのかもしれませんが、どんな実装になってもよいので簡単に各DBのRSSが出力出来るようになる日を待ちわびております。(もっとも、現状でもそれほど難しくはないのですが)

2006/05/06

Hannoverについて

Hannoverに対する私の個人的興味は特別高いわけではないのですが、ともあれ、一応Hannoverに関連するブログ(Designing the User Experience for Lotus Notes and Sametime)にはざっと目を通そうと思っています。

最近のエントリより

Including Outlook users

特別興味をひかれたわけではないけれど、まあ、「へぇ」ボタンくらい押してもいいかなあと思いました。
内容は、「Outlookユーザーの意見も(一応)きいていますよ」というエントリ。IBMが買収した企業の中には、元々Outlookを使っているところもあり、そういったユーザーはNotesへ移行してもらうことになるけれど、そうしたユーザーへインタビューもしています。とのことです。

このOutlookユーザーへのインタビューもそうですが、このブログオーナーの興味のあるサイトや購読ブログを見ると、わりと幅広く情報収集をしており、本気で考えている姿勢は感じられます。(ブログ画面右側)

例えば、Appleのヒューマン・インタフェースのガイドライン
Apple Human Interface Guidelines
それから、
Lotus Notes Sucks site
というサイトまで目にしているようです。

また、Microsoft技術者のブログも購読しているようで、
Jensen Harris - An Office User Interface Blog
Melissa Macbeth on Outllook Tasks and Time Management

など。さて、こういった研究成果はどのようにHannoverにつながるでしょうか。

2006/05/02

システム管理プロセスで名前変更

私はRSSリーダーで、英語版サポートページ(Knowledge Base)を読んでいます。毎日何十エントリか更新があるので、タイトルだけざーっと斜め読み確認していて、非常に気になる記事だけ目を通しています。
(なおRSSリーダーはBloglinesからLivedoor Readerに変更しました。OPMLサポートなので移行もラクでした)

この前気になった記事はこれです。
AdminP Rename request does not complete; User is not prompted to rename ID

システム管理プロセス(Adminp)を利用すると、ユーザー名変更などがあった場合に、バックグラウンドでACLや読者フィールドなど、非常に多くの部分を自動的に変更してくれ、スムーズな名前変更が可能になります。
ところが、実は1つだけ(?)落とし穴があり、「Dominoディレクトリのユーザー文書パブリックキーと、ユーザーIDのパブリックキーが異なる場合、Adminpが動作しない」という現象が発生します。
そもそも、Adminpというのは、ユーザーがサーバーにアクセスしないことにはその後の処理が流れていきません。そのため、「誰がどこまでどうなったか」のトラッキングなどが実際のプロジェクトでは重要になるのですが、エラーログも残らず「ただ処理されない」という状況であったために、大規模で認証変更などを行う場合は結構悩ましい問題でした。(再認証を行うときに、Dominoディレクトリを正しく指定しないときにこの問題の根本原因が発生しますが、管理者はIDファイルのみのことを考えるので、結構ありがちといえます)

この技術文書によると、Domino 6.5.2から、ログが残るように変更になったそうです。私自身まだ検証していませんが、ログが出るだけで、認証移行の作業はトラッキングにおいて随分ラクになるのではないかと思います。いずれにせよ、このエラーログが出た場合は、ユーザー文書に正しいパブリックキーを入れる必要があるのですが・・・。

2006/05/01

Ctrl+M

本当にコネタなのですが、Notesクライアントをお使いの方には是非ともお勧めしたいショートカットです。思った以上に知られていないようなので、ここでご紹介しておきます。

Ctrl+M : 新規メールの作成

Notesクライアントだからこそ、このようなことが可能になっているわけですが、このショートカットは、「便利」なだけではなく、メール送信までにかかるアクション数が大きく減ることから、人と人との距離がさらに縮まるのでは、というのを重要視する声もあるようです。(もっとも、メールのようにIMを使うというUS的なアプローチもあると思いますが。)

このショートカット、私自身は、かなり日常的に使っています。技術者に限らず、一般のNotesクライアントユーザーさんにも便利なものだと思いますので、機会があったらご紹介してみて下さい。

2006/04/30

DominoでRSS(あわてて完結編)

DominoでRSSについて書こうかとのんびりしていたら、すっかりタイミングを失ってしまっていました。
そんなところに、developerWorksに、正式な記事を発表されていましたので、こちらを紹介すればよいかなあという気になってます。

Lotus Notes/Dominoを使ったRSS配信アプリケーションの実装解説

この資料の作成者、大川さんのブログでも早速紹介されています。

DominoでのRSS実装解説

のんびりしていると、仕事を失ってしまうというよい例でもあります(苦笑&反省)

DominoとXMLが注目され始めた2000年頃から、こういったXML配信のテクニックは紹介されており、今回のRSS配信テクニックもそれに基づいたものですが、ここにきてようやく使われるようになったのは、XMLという技術がそれだけ成熟し、ボキャブラリが豊富、かつそれぞれが安定してきた証拠でもあると思います。
これらのテクニックは、まだまだAjaxとの組み合わせなど、Dominoデータをいかに効率よくリクエスト先に渡すかという点でも活躍の場があると思います。Domino 7ならSOAPを使うのもよさげですが、扱いやすいデータにこしたことはありませんので。後は、いずれ研究してみたいですが、ビューのカスタマイズだけでJSONが配信出来ればAjaxとの融合性はますます進むと思います。(XML/DXLでもらって、JKL ParseXML ライブラリを使ってもよいですが、折角なのでDominoで頑張ってJSON作りたいですね。OpenAgentなしに)

話を戻すと、DominoのRSS出力といえば、非常に参考になるのが、notestips.comの2つの記事です。

Creating an RSS 1.0 news feed in Domino R5
Creating an RSS 2.0 feed in Domino R6

ここで重要なのは、Dominoのリリースではなく、RSSのバージョンです。
RSS1.0と2.0というのは全く別のものであり、2.0が1.0より優れているというわけではありません。それぞれに特徴があり、RSS1.0, 2.0それにatomを足した3つが現在主流のフィード形式で、どれを使ってもほぼRSSリーダー側で対応しているので問題はないはずです。(昔から、海外では2.0が主流、日本では1.0が主流でしたが、atomが完成して少しずつトレンドは変わっているかもしれません)

ということで、2.0の記事を参考にすればほぼよいですが、1.0の記事も十分使いものになります。
Dominoのリリースはあまり関係ありませんが、Domino 6以降を利用することで、ページを明確にXML扱いさせられるのはよいかと思います。

あと、RSSにはAutoDiscoveryという重要な技術があるのですが、こちらは上記のDomino 6の記事に書いてあるので参考にするとよいかと思います。

社内サイトでは、RSSリーダーの普及度の問題もあり、どこまで利用するかは微妙ですが、社外向けにDominoサイトを運営している場合は、是非活用されるとよいかと思います。

2006/04/29

greasemonkeyとDominoについて思うこと

greasemonkeyというのをご存知でしょうか。

Firefoxの拡張の1つですが、これを使うと既存のサイトにユーザースクリプトを定義し、DHTML的な動きを加えることが出来ます。Dominoの世界で代表的なのはLDDMonkeyと呼ばれているもので、LDDフォーラムのビューから、本文をプリビュー出来るというものです。

便利なものは、本当にサイトを見違えるように便利にしてくれます。

ところが、DHTML的なJavaScript処理をするためには、あらかじめ生成されているHTMLに、Classやidが適切に存在するなど、構造的に扱いやすくないと非常に難しいことが多いです。greasemonkeyは、あくまでJavaScriptの追加なので、既存のHTMLに依存するところもよくあります。

そこで思い出してしまうのが、DominoとJavaScriptの関係です。現行のDominoというのは、どうしても生成されるHTMLを完全にコントロール出来ないところもあり(自動生成されているため)、場合によっては不要な部分まで生成してしまうこともあります。以前のエントリの「文書が見つかりません」などはその典型でしょう。で、これらを隠すために、JavaScriptのonloadイベントで上書きしたりしますが、こういったテクニックってgreasemonkeyで時々使われるテクニックに似ているなあとふと思いました。

2006/03/29

「文書が見つかりません」に対応する

DominoでWebアプリケーションを作成したとき、ビュー上に「文書が見つかりません」と、大きく表示されることがよくあります。これは、文字通り、ビューに文書が存在しない場合に表示されます。

これはDominoの標準機能であり、開発者が何もしなくても表示されるのですが、これは以下の2点で問題となることがあります。

  • メッセージは自動的に表示され、開発者はメッセージをカスタマイズすることが出来ない。表示するのをやめることも標準機能では出来ない。
  • メッセージが非常に大きく目立つ。
これに対応するため、長いこと多くの開発者たちが解決方法を検討してきました。

さて、今回に限った話ではありませんが、このように「Dominoが勝手にやってしまうことを制御する」ためには、主に2つのアプローチがあります。

  1. Dominoがそれを勝手に生成しないよう、極力工夫をする
  2. Dominoが生成してしまったものは仕方ないとし、生成されてしまったものの表示をいかにコントロールするかを工夫する
一言でいえば、上記の1.はサーバーサイドで、2.はクライアントサイドで何とかしようというアプローチです。

今 回の問題を含め、古典的アプローチとしては主に1番目の解決方法が行われていました。例えば、以下のLDD Todayの文書ではこの問題に対する解決策が提示されています。これは、「存在しなかったら、ビューを隠すようにする」というサーバーサイドでの工夫に なります。

「文書が見つかりません」というメッセージの置き換え

一方、サーバーサイドで出来ることには、やや限界があります。今回はこれでもよいですが、ビューを開くたびに、@Dbcolumn が動くのも、ちょっと気にかかります。

そこで登場するのが、クライアント側のテクノロジ(CSS、DHTML)です。
これを使って見事に解決した例が、以下の記事になります。(英語)

Using the DOM to replace "No documents found"

ここで、ポイントとなっているのは、この「文書が見つかりません」というのは、常に h2タグ に囲まれて生成されているということです。(h2タグというのは、見出し2レベルのタグであり、だから、文字サイズが大きい)

すなわち、このビューページの中で、h2 タグがこれしか存在しなければ、h2タグの中身を問答無用に書き換えてしまおうというアプローチです。(事実、よほどパススルーHTMLなどで直接指定しない限りは、h2タグは使われていないと思います)

最初のアプローチとしては、 h2 タグ部分を非表示スタイル指定してしまうという方法です。この方法は文字列を書き換えるのではなく、見えなくしてしまう方法です。非常に簡単です。
第二のアプローチとしては、JavaScriptのDOM機能を使って、h2タグの中身を上書きしてしまうという方法です(DHTMLともいいます)。この場合は、文字列までもがコントロール可能になります。

な かなか JavaScript でこのようなことを行うのは、まだメジャーではないけれど、Ajax全盛期において、少しずつ主流になってくると思います。なお、クライアントサイド側で の調整は、ブラウザ依存があったり、ユーザー側がCSSやJavaScriptをオフにすることで全て無効化されてしまうため注意が必要です。また、クラ イアント側でのアプローチも、Dominoが生成するHTMLに依存するため完璧なコントロールが出来るわけではないですが、少なくとも今回に関しては見 事に機能するという一例になります。

コードの詳細は、紹介した notestips.com のサイトにて記述がありますので、英語ではありますが是非読んでみて下さい。

2006/03/02

DominoBlogを探す/登録する

世界中には、Notes/Dominoに関するブログを開設している有志がたくさんいますが、そのまとまった情報が存在しません。

そんなのに答えるため、Domino関連ブログをまとめたサイトが出来たようです。

DominoBlogs

これは各地域ごとにカテゴリで別れています。私たち日本語文化圏は基本的にAsia Pacificでよいと思います。たいしたことを書いていないこのブログですが、一応何らかの盛り上がりにつながれば、と登録してみました。

Notes/Domino de chotto koneta


#追伸:RSSの話もそのうち続き書きます。でもなんか、やっぱり自分のエントリはコネタ向きなのかも。

2006/02/22

Notes/Domino 7 移行ガイド

既に紹介した、Redpaper も非常に役に立つと思いますが、こちらは日本語なのでもっと読みやすいと思います。

Notes/Domino 7 移行ガイド

もともと、各リリースともに、ヘルプの中にこうした移行ガイドは入っていたんですが、Domino 7からは落ちていたみたい。もともと、Yellow Book という名前で、移行ガイドをWestfordで開発していたようですが、それの日本語版になります。

サーバーからクライアントまで、細かいところもよく書いてあると思います。先のRedpaperはベストプラクティス色が強いので実践用というかんじですが、こちらは細かい部分などよく網羅されています。

2006/02/17

Notes/Domino 7 移行Redpaperドラフト

7への移行 Redpaper が、Webで公開されはじめました。

Upgrading to Notes and Domino 7 - Enterprise Best Practices

Best Practicesとだけあって、新機能の紹介、というよりは、各種の考え方やステップなどに重点があたっています。

個人的には、第4章の混在のパートと、付録のポリシーに関する部分が面白いと思います。

2006/01/25

DominoとRSS(2)

前回の続きです。

RSSを利用すると、閲覧者は自発的にWebサイトに更新チェックに行く必要がなくなります。Dominoにも購読機能や、未読チェック機能などがありますが、Webブラウザから利用するならやはりRSS機能に対応していると嬉しいでしょう。

Dominoでは、わりと簡単にRSS対応させることが出来ます。開発もそれほど難しくありません。
ただ、そのためには、RSSの文法を一応知っている必要があります。

以下、非常に簡単なRSSの説明です。
  • RSSの中には、「チャンネル」と「アイテム」があります。
  • 「チャンネル」とは、Webサイトのことです。テレビ局でいう「チャンネル」のようなイメージです。RSSには、チャンネル要素が1つだけ存在します。通常は、そのサイト情報(タイトル、リンク、サイト定義など)を記述します。
  • 「アイテム」とは各記事のことです。テレビに例えると個々の「プログラム」のようなイメージです。RSSには、複数のアイテム要素が存在します。そのWebサイトにある記事の一覧が含まれます。個々のアイテム要素には、タイトルやリンク、サマリー、著者やカテゴリー、最終更新日などが含まれます。
  • 全文配信か、サマリー配布かの規定はありません。(サイトによって異なる)

2006/01/24

DominoとRSS(番外)

DominoとRSSについて、続きを書こう書こうと思っていましたが、だらだらしているうちに、Lotusphereから興味深いお話が。

ソースはここから。

RSS feeds and blog templates coming in Domino

HannoverのセッションでKevin Cavanaughがプレゼンしたそうですが、Domino 7の標準機能としてのRSSとBlogテンプレートの話があるそうです。

そもそも、Hannoverのピクチャーショットの中に、RSSという項目があったので、注目していたのですが、Dominoとどのようにからむのか見ものです。
Blogテンプレートも、製品標準としてどういうものが出てくるのか、こちらも注目。

2006/01/11

Webアプリケーションと添付ファイル

いつも良いネタを提供してくれる、nsftools.com より。

http://www.nsftools.com/blog/blog-01-2006.htm#01-10-06

Notesには添付ファイルを自動的に圧縮する機能がついており、Notes 6/ODS43からは、さらにLZ1圧縮がサポートされるなど、ファイルストレージとしての機能を備えています。
圧縮されているファイルは、基本的に、ネットワーク上も圧縮されたまま転送され、Notesクライアントの機能で復号します。このため、Notes 6のODS43でLZ1サポートしたときも、R5クライアントがいるとかえってサーバーに負荷をかけるというお話がありました。

ここで紹介されているのは、それと同じ話。Webでの話です。
もちろん、Webブラウザは添付ファイルの復号なんていう機能はありませんので、サーバーがファイルを復号し、クライアントに転送します。このため、 Webで圧縮された添付ファイルを開くと、かえって時間がかかってしまうというものです(当然サーバー負荷も増えているはずです)。

つまり、「作成、編集はNotesクライアントで、閲覧はWebブラウザで」という形態で運用しているアプリケーションにおいて、コンテンツの作成者は、 添付ファイルの圧縮チェックボックスに注意したほうが効率がよいですよ、というお話です。(デフォルトで圧縮されてしまうため)


余談ではありますが、私個人はLZ1圧縮の考えは好きで、Notes6以降に環境が特定されているのなら、積極的に使っていくべきだと思っているのですが、、、なかなか浸透するのは難しいようです。

2006/01/07

DominoとRSS(1)

新年あけましておめでとうございます。すっかり停滞しているこのブログですが、ドミノ懇談室の閉鎖もあり、Dominoエンジニアとして少しでも盛り上げたいと、微力ながら書き続けることにします。

昨年は、いよいよいろいろなところで「RSS」という言葉が聞かれるようになりました。IBMのサイトもRSSフィードが増えてきていますし、Dominoも対応していきたいところです。

RSSを一言でいうと、「WebサイトのサマリーをXML形式で表現する」というものなのですが、現在、その用途はむしろ、「Webサイトの更新情報を配布する」という役割になっていると言えます。
つまり、RSSだけ見ていれば、そのWebページで何がいつ更新されたか、がわかるということです。

RSSには紆余曲折の歴史があり、バージョン1.0, 2.0と混在していたりとか、そもそもRSSは何の略語かが1つに決められない、など複雑な点がありますが、ユーザーとして使ってみると本当に便利です。

Dominoで対応していくのはもちろんなのですが、まずはDominoエンジニアも、情報収集はRSSリーダーを使って行いたいものです。私は、いろいろと使いましたが、最終的には多くの皆さんと同じく、Bloglinesに行き着きました。
使うものは、任意のリーダーで構わないと思いますが、是非Domino技術者も、標準的にRSSリーダーを使うようにしましょう。

国内には、Domino関連のブログはまだ少ないですが、developerWorksや、KnowledgeBaseもRSSで読めますし、海外には様 々なDominoブロガーたちが記事を書いています。ブックマークから1つ1つクリックしていたのでは読めませんが、RSSリーダーを使えば、なんとか 追っかけられるものです。基本的に、ブログと呼ばれるものはRSSを出力するのは標準装備ですので、是非トライしてみて下さい。

また、当ブログのように、滅多に更新されないようなサイトも、RSSリーダーには最適で、登録さえしておけば忘れた頃に更新記事が入ります。このブログサイトも、是非RSSリーダーに登録しておいてもらえるととても嬉しいです。