2006/01/25

DominoとRSS(2)

前回の続きです。

RSSを利用すると、閲覧者は自発的にWebサイトに更新チェックに行く必要がなくなります。Dominoにも購読機能や、未読チェック機能などがありますが、Webブラウザから利用するならやはりRSS機能に対応していると嬉しいでしょう。

Dominoでは、わりと簡単にRSS対応させることが出来ます。開発もそれほど難しくありません。
ただ、そのためには、RSSの文法を一応知っている必要があります。

以下、非常に簡単なRSSの説明です。
  • RSSの中には、「チャンネル」と「アイテム」があります。
  • 「チャンネル」とは、Webサイトのことです。テレビ局でいう「チャンネル」のようなイメージです。RSSには、チャンネル要素が1つだけ存在します。通常は、そのサイト情報(タイトル、リンク、サイト定義など)を記述します。
  • 「アイテム」とは各記事のことです。テレビに例えると個々の「プログラム」のようなイメージです。RSSには、複数のアイテム要素が存在します。そのWebサイトにある記事の一覧が含まれます。個々のアイテム要素には、タイトルやリンク、サマリー、著者やカテゴリー、最終更新日などが含まれます。
  • 全文配信か、サマリー配布かの規定はありません。(サイトによって異なる)

2006/01/24

DominoとRSS(番外)

DominoとRSSについて、続きを書こう書こうと思っていましたが、だらだらしているうちに、Lotusphereから興味深いお話が。

ソースはここから。

RSS feeds and blog templates coming in Domino

HannoverのセッションでKevin Cavanaughがプレゼンしたそうですが、Domino 7の標準機能としてのRSSとBlogテンプレートの話があるそうです。

そもそも、Hannoverのピクチャーショットの中に、RSSという項目があったので、注目していたのですが、Dominoとどのようにからむのか見ものです。
Blogテンプレートも、製品標準としてどういうものが出てくるのか、こちらも注目。

2006/01/11

Webアプリケーションと添付ファイル

いつも良いネタを提供してくれる、nsftools.com より。

http://www.nsftools.com/blog/blog-01-2006.htm#01-10-06

Notesには添付ファイルを自動的に圧縮する機能がついており、Notes 6/ODS43からは、さらにLZ1圧縮がサポートされるなど、ファイルストレージとしての機能を備えています。
圧縮されているファイルは、基本的に、ネットワーク上も圧縮されたまま転送され、Notesクライアントの機能で復号します。このため、Notes 6のODS43でLZ1サポートしたときも、R5クライアントがいるとかえってサーバーに負荷をかけるというお話がありました。

ここで紹介されているのは、それと同じ話。Webでの話です。
もちろん、Webブラウザは添付ファイルの復号なんていう機能はありませんので、サーバーがファイルを復号し、クライアントに転送します。このため、 Webで圧縮された添付ファイルを開くと、かえって時間がかかってしまうというものです(当然サーバー負荷も増えているはずです)。

つまり、「作成、編集はNotesクライアントで、閲覧はWebブラウザで」という形態で運用しているアプリケーションにおいて、コンテンツの作成者は、 添付ファイルの圧縮チェックボックスに注意したほうが効率がよいですよ、というお話です。(デフォルトで圧縮されてしまうため)


余談ではありますが、私個人はLZ1圧縮の考えは好きで、Notes6以降に環境が特定されているのなら、積極的に使っていくべきだと思っているのですが、、、なかなか浸透するのは難しいようです。

2006/01/07

DominoとRSS(1)

新年あけましておめでとうございます。すっかり停滞しているこのブログですが、ドミノ懇談室の閉鎖もあり、Dominoエンジニアとして少しでも盛り上げたいと、微力ながら書き続けることにします。

昨年は、いよいよいろいろなところで「RSS」という言葉が聞かれるようになりました。IBMのサイトもRSSフィードが増えてきていますし、Dominoも対応していきたいところです。

RSSを一言でいうと、「WebサイトのサマリーをXML形式で表現する」というものなのですが、現在、その用途はむしろ、「Webサイトの更新情報を配布する」という役割になっていると言えます。
つまり、RSSだけ見ていれば、そのWebページで何がいつ更新されたか、がわかるということです。

RSSには紆余曲折の歴史があり、バージョン1.0, 2.0と混在していたりとか、そもそもRSSは何の略語かが1つに決められない、など複雑な点がありますが、ユーザーとして使ってみると本当に便利です。

Dominoで対応していくのはもちろんなのですが、まずはDominoエンジニアも、情報収集はRSSリーダーを使って行いたいものです。私は、いろいろと使いましたが、最終的には多くの皆さんと同じく、Bloglinesに行き着きました。
使うものは、任意のリーダーで構わないと思いますが、是非Domino技術者も、標準的にRSSリーダーを使うようにしましょう。

国内には、Domino関連のブログはまだ少ないですが、developerWorksや、KnowledgeBaseもRSSで読めますし、海外には様 々なDominoブロガーたちが記事を書いています。ブックマークから1つ1つクリックしていたのでは読めませんが、RSSリーダーを使えば、なんとか 追っかけられるものです。基本的に、ブログと呼ばれるものはRSSを出力するのは標準装備ですので、是非トライしてみて下さい。

また、当ブログのように、滅多に更新されないようなサイトも、RSSリーダーには最適で、登録さえしておけば忘れた頃に更新記事が入ります。このブログサイトも、是非RSSリーダーに登録しておいてもらえるととても嬉しいです。