2016/10/22

iSUCでのライトニングトークイベント

10/19-10/21 に、iSUC新潟大会が開催されました。iSUC はIBMユーザー研究会が主催するイベントで、日本国内で会場を変えつつ、毎年秋に開催されるイベントです。
iSUCは以前はSystem i を中心としたイベントでしたが、今は IBM 製品テクノロジを中心とした、幅広いイベントになっています。
今年は、IBM提供セッションでは、Watsonやコグニティブ技術の話が多く、ユーザー研究会からは、Bluemix やセキュリティ関連の話が多かったように見えました。ICS製品関連では、「進化し続けるIBM Notes/Domino!これまでとこれから~IBM Watsonの活用例についてもご紹介します~」というタイトルで、ソーシャル事業部からのセッションもありました。
私は、今回の大会に、ユーザー研究会の「脱!Notes!」というチームのアドバイザーとして参加し、チームメンバーが、マイグレーションやモダナイズについて語るのを見てきました。
ユーザー研究会が話すセッションというのは、IBMのセッションや自社事例を話すセッションと比べて、何でもアリ感があり、また、さまざまな仕掛けがあったりで、その点も大変興味深いです。

今年は初めての試みとして、ライトニングトークイベントが行われ、6人のプレゼンターが「2025年 IT未来予想図」というテーマについて、1人 6分で話をする、という時間が設けられました。私も、エンタープライズ・コラボレーション周りの未来について、1本話して欲しいと言われ、「未来型ワークスタイルをアシストする技術たち」というタイトルでお話してきました。
当日まで、他の5名のバックグラウンドや、トークの内容など、聞かされていなかったため、非常に不安な気持ちで準備していましたが、行ってみたら大変アットホームな雰囲気で、皆さん、自動コーディングや、在宅勤務の未来など、独自の思いを語っていて、心地のよいセッションでした。

私は未来予測については専門ではないので、この6分のために、future, collaboration などといったキーワードで、YouTubeやら SlideShareやら、多大な時間をかけて調査をしたのですが、わりと楽しかったです。思いついた技術(自動要約や、オートキュレーション)が既に存在するのかを探すのも楽しかったです。

例えばこちらの動画は30分ほどのパネルディスカッションで、業界を代表する企業からメンバーが集まり、いろいろな議論がされています。


また、コラボレーション技術を一切離れ、「人と人とのコミュニケーションにおける、障壁とは何か」という視点で見るのも面白いです。以下のスライドなどを参考にしました。
Barriers to communication

その上で、たった6分ではありますが、今後も来る技術というのは
1) 各個人が持つ制約に効果がある技術
2) コミュニケーション障壁を解決する技術
といった視点で探しましょう、という未来予想をお話しました。

各個人が持つ制約、というのは、例えば「時間」とか「能力」です。
時間については、隙間時間の有効活用も進むでしょうが、今後、バーチャル秘書の導入によるルーチンワークからの解放が期待されるでしょうし、インプット、アウトプットを、今より短時間で、高品質にするためのアシスト技術の夢などをお話しました。

コミュニケーション障壁とは、物理的な点に加え、言語はもちろんのこと、心理的障壁などがあげられます。既に機械翻訳はずいぶん進み、トーンアナライザーなど、機械が感情を扱うことも進んできていますが、その成熟に期待するとともに、その他コラボレーションの活性化に有効そうな未来予測をお話しました。

ライトニング・トークは、プレゼンターの中で私だけがIBM関係者であった(ことが当日わかった)こともあり、私の話だけがなんだかレクチャーっぽくなってしまったのですが、それでも終わった後参加者の方と少し未来予測のお話なども出来て楽しかったです。おそらく各種技術カンファレンスで行われているLTより、はるかに気楽なイベントだと思いますし、どうやら来年以降も行われるらしいので、指名を受けた方は是非楽しんで話して頂ければなと思います。