2007/12/29

IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guide

こんな年末になってしまいましたが、IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guideの正式版がようやくUSで発行されました。Notes/Domino 8 に関する新機能をざっと確認する場合は、画面ショットも豊富で便利かと思います。

IBM Redbooks | IBM Lotus Notes and Domino 8 Reviewer's Guide

ご紹介しておきます。

2007/12/27

グループの有効期限

idea jamのサイトが好きで、基本的に全部のエントリを眺めているのですが、なんとなく以下のエントリが気になったのでご紹介しておきます。

idea jam - Group expiration

なるほど、グループ文書の有効期限とはあまり考えたことがなかったですが、需要があるものなんですね。作成が簡単ゆえに、増え続けるグループ文書に悩むケースもあると思うのですが、あらかじめ有効期限が決まっているなら、多少の改善にはなるかもしれません。
現行ではそのような標準機能はないですが、少し作りこむことで実現出来そうですし、グループ管理の考え方の1つとして参考にもなるかもしれないですね。

2007/12/21

リッチテキストにスクリーンショットを貼る(2)

前回ちらりと書いたのは、画像加工ツールでサイズを小さくするやり方で、この方法は、文書の作成者に作業が必要となるため、実際には利用者全員で最適化を目指すのは難しいのかもしれません。

そのような操作を行わなくても、Notesクライアントが自動的に256色に減色(GIF変換)する notes.ini オプションがあります。クライアントにこのオプションが設定されていると、自動的に行われますので、ユーザーは意識する必要がありませんし、変換が行われるといっても少なくとも私の手元では変換時のパフォーマンスの問題は感じません。
OptimizeImagePasteSize=1
というパラメータになります。詳細は以下になります。

IBM Lotus Notes/Domino 小ワザ集 第52回 - Japan

デフォルトではこのパラメータはありませんので、貼り付けたサイズそのものでDBに格納されます。ディスクサイズが気になる場合は、積極的に使ってよいと思います。

参考までに、私の環境で簡単な検証をしました。
1400x1050 (16bitカラー) の環境で、フルスクリーンのスクリーンショットをリッチテキストフィールドに貼り付け、サイズを確認しました。
notes.ini なし:760,203バイト
notes.ini あり:237.681バイト

画質の劣化は少なくとも私の目には全く感じられません。実際に、検証されて、その画質劣化に問題ないと判断される場合は、積極的に活用することで、ディスクスペースの節約にもなるし、ネットワークトラフィックの節約にもなります。ユーザーからすると閲覧時のレスポンスタイムの向上も感じられるはずです。

各クライアントへ、どのように notes.ini を配布するかはいろいろとアイディアがあるかと思いますが、参考までにこんなTechnoteもありました。
IBM - 731355: (参考)デスクトップポリシーを使用して notes.ini およびロケーションパラメーターを設定する

2007/12/19

リッチテキストにスクリーンショットを貼る

操作マニュアル、説明資料など、スクリーンショットを撮りながら、リッチテキストフィールドに貼り付ける機会というのは大変多いと思うのですが、フルカラーで貼り付けるとサイズが巨大になってしまいますよね。

きっと、世の中にいろいろと工夫があると思うのですが、結局私は、長年 Padie という減色ソフトを使って16色にして貼り付けています(わりとよくクラッシュもしますが。調べてみると後継ツールがあるみたいですね)。最近のPCでは解像度も高いので、適切なサイズにWindowを小さくする、もしくは撮影したものを画像加工ソフトで切り取って貼り付けるのがよいのでしょうね。スクリーンキャプチャソフトなどは使っておらず、Alt+PrtScを使ってますが、スクロール画面のショットなどには必要なのでしょう。

特に自信を持ってお勧めするわけではないのですが、私の周りでも、時々非常にサイズの大きい文書を目にすることもあるので、どんな選択肢であってもよいので減色に対する意識があると幸せになれる人が増えるかな、と書いてみました。

2007/12/18

英辞郎を買いました

Notes/Dominoに全然関係ないですが、インストールしたいPCがあったので、英辞郎を買いました。もう第三版なのですね。

Amazon.co.jp: 英辞郎第三版: 本

確か5年くらい前から知人の勧めで英辞郎を使っているのですが、もうこれなしでは生活出来ないくらい愛用しています。英語専用の電子辞書も持っているのですが、例文検索や、同義語検索くらいにしか使っておらず、ほとんどは英辞郎をWindowsのクイック起動から使ってます。今のところ、可算名詞/不可算名詞がわからないのが唯一の不満です。(PDICの細かい機能はよくしらないですが、おそらく)

普段英語のブログを見たり、技術文書を読んだりするときは、辞書なしでざーーっと、「なんちゃってリーディング」をするタイプなのですが、そこに求めていた答えが書いてあったりしそうで熟読しないといけないときは、頻繁に使ってます。

私の知人で「英辞郎 on the Web」でいいやーといってる人にも、「是非PCにインストールして使いましょうよ」と日々オススメしております。
ご興味があれば是非どうぞ。

2007/12/13

禁断の compact -d

前の記事で、「禁断の compact -d」と書いてしまったので、少しだけ書いておきます。
compact -d を利用すると、データベースの圧縮時に、既存のビューを破棄します。このため、「圧縮」という意味では、データベースのサイズは最小限にまで縮みますし、結果的にビュー索引は作成し直すことになるため、データベース破損があった場合などの手段としては有効だと思います。

一方、ビュー索引が全て破棄されるということは、次回にアクセスしたタイミングで索引の構築をする必要があります。索引の構築というのは、文書数やビュー設計の複雑具合にもよりますが、サーバーリソースも使いますし、処理に時間もかかります。
1つ、2つのDBの場合、多少時間がかかる程度で済みますが、これが「全てのデータベース」だったりすると、サーバー負荷は最大までに達し、パフォーマンスの問題が発生することにもなります。このようなこともあって、ごく限られたケースのみで使いたい「禁断の compact -d」だと私個人は思ってます。

2007/12/12

データベースカタログの活用について

通常の設定では、catalogタスクは毎晩1時に動作しますが、そのわりに実際にはどの程度活用されてるのだろうか、と思い少し書いてみます。
私はわりとcatalog.nsfが好きで、データベースに関する何かがあるときは、「catalog.nsfは使えないかな」というのをいつも真っ先に考えたくなります。

catalogタスクを実行すると、catalog.nsfに、サーバー上のデータベースの情報が格納されます。DBの基本情報はもちろんのこと、複製や全文索引、ACLに関する情報が含まれます。
個々のデータベースプロパティには「データベースカタログに表示」というチェックボックスがあり、チェックがついているものだけがcatalog.nsfで表示されます。

catalog.nsfに全てのDBを表示させる
実は、catalog.nsfには全てのDBの情報が入っていますが、その表示がビューの選択式でコントロールされています。このため、例えば新しくビューを作成し、その選択式で「DBListInCatalog」に関する記述を行わなければ普通に全てが表示されます。

有効活用の例:使われていないDBを探す
各文書には、DBActSummDispフィールドというものが存在し、複数値フィールドとして過去の利用状況を持っています。例えば、DBActSummDisp[8]では、1ヶ月の読み込み、DBActSummDisp[9]では1ヶ月の書き込みが取得可能です。ビューの列式などで利用可能です。管理用のビューを1つ追加し、全てのDBを表示させ、列をソートすることで、全く利用されていないDBがわかります。
使わないのにサーバー上にあるというのは、ディスクスペースを使うという意味でも、メンテナンスタスクの実行時間が多少増えてしまうという点でも、無駄があるのですが、必要に応じて、DBをアーカイブしたり、もしくは禁断のcompact -dをしてもよいかと思います。

他にも、ACLに関するビューは有用ですし、またテンプレート名順にソートしたり、文書数順にソートしてみたり、など必要に応じて多少の工夫をすることで、より有効に活用できるのではないかと思います。

おまけ:
catalog.nsf自身のACLについてや、catalogタスクの実行頻度(notes.iniのServerTasksAtXXに記述するか、プログラム文書に記述するか)についても、1度見直してもよいのかもしれません。

2007/11/18

IBM Lotus Notes and Domino 8 Deployment Guide

IBM Lotus Notes and Domino 8 Deployment GuideというRedbookが正式に公開されました。
移行や新機能を含む、Notes/Domino 8に関する情報がわりとよくまとまっています。

IBM Redbooks | IBM Lotus Notes and Domino 8 Deployment Guide

私も時間があるときに、ざっと目を通してみます。

2007/11/17

Dominoとネットワークに関するちょっとしたお話

あまり専門領域ではないのですが、最近John Lamb氏とメールする機会があったため、日頃お世話になっている彼の活動に、感謝と敬意を表してご紹介します。

サーバー集約などで、ユーザーがWAN回線経由でサーバーにアクセスする際に、どれだけの回線帯域を用意すればよいか、という話はわりと議題になります。実際には、ざっくりとした計算式を使った概算からスタートすることも多いと思いますが、その「ざっくりとした計算式」を実経験から作り上げたのがJohnです。

計算式については、もともと以下の本で掲載されています。以下はR5をターゲットとしたものですが、R4時代にも同じような内容の本もあって、当時Notes技術者の間でよく読まれていました。
Amazon.co.jp: Lotus Notes and Domino 5 Scalable Network Design: Web Server Network Infrastructure (Lotus Domino Series): 洋書: John P. Lamb,Peter W. Lew
また、The VIEWの2000年1,2月号でも同じような内容が掲載されています。
ある一定速度以上の回線の場合、1ユーザーあたりの帯域を XXkbpsと見積もって、同時ユーザーでざっくり掛け算しましょう、という内容です。数字自体は、この本の値をそのまま使うこともあれば、プロジェクト単位で実測して使うこともあるようですし、また日本ではちょっと余裕をみた式を使うこともあるようです(それでも、おおむね1桁kbpsがほとんどでしょうが)。先日話を聞いたところだと、USでは未だにR4の頃と同じ数字を使って見積もることが多いようです。ただ、(ネットワーク圧縮や、ストリーム複製の機能があるとはいえ)近年のユーザーは使い方も激しく、またテンプレートサイズの増加もあるので、近頃はNotesクライアントのローカルレプリカを使ったメール利用の啓蒙にも力を入れているようです。私も是非啓蒙するとよいよ、と言われてしまいました。ローカルレプリカの啓蒙ですか・・・。

ちょっと検索してみたところ、以下の記事にこの考え方のサマリが書いてありました。
Architecting a Domino Server-Consolidation Solution | i5 | IBM Systems Magazine

他にも、John Lamb氏は、e-Pro magazineに寄稿した、DominoクラスタをWANで利用する際のネットワーク回線の考え方、という記事でも有名です。残念ながら、e-Pro Magazineはオンラインで読めなくなってしまったのですが、いくつかのRedpaper(Lotus Notes and Domino 7 Enterprise Upgrade Best Practices, Domino 7 Performance Tuning Best Practices to Get the Most Out of Your Domino Infrastructure)で、その考え方が記されています(T1回線に対する登録DB数の目安など)

2007/11/03

slideshare

ふとしたことで、slideshareの「domino」タグを見たところ、そこそこプレゼン資料が共有されていることを知りました。
面白いかとも思ったので、紹介しておきます。

http://www.slideshare.net/tag/domino

しかも、dominoタグでRSS購読出来るのですね。

2007/10/31

Idea Jam

ネタがあるようなないような最近で、すっかり更新出来ないことを反省しつつ。

わりと前から、Idea JamがDominoのBlog界隈で話題になっていたことは知っていたのですが、きちんとアクセスしていなかったのでその魅力がわかっていませんでした。

↓こんなに多くのブロガーたちの間で話題になってました
Idea Jam blog coverage

Bruce Elgortの今日のエントリを見て気がついたのですが、これは面白いですね。

私も、「こうなったらよいのになー」という案は持っているのですが、その中の1つである「プロパティボックスのリサイズ」は、早速ランキングの上のほうに来ています。

(一部のコアなユーザー層を中心となって)外部からの希望が、Web2.0的インタフェースで見える化されているのは、いろいろと微妙なところもあるのかもしれませんが、夢のある話が好きな私としては、しばらく購読してみることにします。

2007/10/06

Notes 8.0でのブラウザ選択

Notes 8.0を使ってから悩んでいることがいくつかあるのですが、その中の1つについて今日部門の技術者と雑談をしていたら、あっさり解決しました。ここに書いておきます。

私はFirefox小僧なので、NotesクライアントからURLクリックをした場合はFirefoxを起動させたいと思っており、Notes 7.0.xまではロケーション文書にブラウザ指定をしていました。
ところが、Notes 8.0を使い出してからIEの内部呼び出しになってしまって困っていました。何度もロケーション文書を確認したり、個人アドレス帳が壊れているのではないかと、updall -r したり、compact -d したり fixup したり、いろんなことを試してみたのですが上手くいかず困ってました。

Notes 8.0では、ロケーション文書の「インターネットブラウザ」は、Domino Designerの[Webブラウザでのプリビュー]に使うブラウザになっていて、クライアントで利用するブラウザは[ファイル] - [プリファレンス] で設定するようになったようです。これはロケーション文書編集画面に記述されているのですが、全く気がつかずにフィールドばっかり見ていましし・・・。
結果、プリファレンスの「Webブラウザー」から「このオペレーティング・システムのデフォルトとして設定しているブラウザーを使用する」にチェックを入れて、無事にFirefoxが立ち上がるようになりました。よかったです・・・。

2007/09/21

DBプロパティの設定による小さな幸せ

設定を少しだけ変更することで、少しだけ幸せになれることもあります。


1. Webアプリケーションの未読マークオプション
Notesクライアントにとって未読機能は重要な意味を持ちますが、一方、Webアプリケーションは通常未読機能を利用しません。このため、Notesクライアントからも利用するようなハイブリッドタイプでない限り、「未読マークは使用しない」オプションはオフにしておいたほうが、アプリケーションのパフォーマンスにとってよいと思います。
こんな話もありますので。
IBM - In Release 6, Web-Triggered Agents Take Longer to Complete when Maintaining Unread Marks

2. Notesクライアント向けアプリケーションの添付ファイルLZ1圧縮
昔からNotesクライアントで添付したファイルはHuffman形式で圧縮されていました。このアルゴリズムは圧縮率が高くなかったのですが、Domino 6から新しくLZ1圧縮がサポートされています。
もし、そのデータベースにアクセスするクライアントのリリースが全てNotes 6以上であるならば、DBプロパティの「添付ファイルの圧縮形式としてLZ1を利用」は有効にしたほうがよいと思います。
8.0.1から導入されるという圧縮機能にも(私の)期待はあるのですが、完全に活用出来るのは先になるでしょうし、今はこのLZ1圧縮を積極活用するのがよいのではないかと思っています。

データ圧縮機能

Notes/Domino 8.0がリリースされましたね。私はかなり出遅れているのですが、今日ふと読んだ 8.0.1 の記事に思わず目がとまりました。

Database size reduction in 8.0.1

この記事で初めて知ったため、詳細はわからないのですが、DBに格納されるそれぞれの文書が圧縮される、ということだと思います。
圧縮されたデータを受信してクライアント側で展開するということは、おそらくクライアントも8.0.1以上が必要になると想像出来ます。つまり、嬉しい話だけれど、もう少し時間がかかるのかな、と思いました。とはいえ、嬉しい機能の1つあり、楽しみです。

2007/08/17

NotesPeek Next

いよいよ Notes/Domino 8が正式公開になって、USのブログ界隈は賑わっていますね。

こちらのエントリは別の話ですが・・・

今度、NotesPeekが最新対応するようです。このツールのファンは多いでしょうから、嬉しいでしょうね。この機会にリクエストも一応受け付けているようです。

IBM developerWorks : Lotus : Best Practice Makes Perfect


#PeekとPeakはスペルが紛らわしいですね。この前、Domino.Threads.Active.Peak をミススペルして思いました。。。

2007/08/03

2007/07/21

添付ファイルのLZ1圧縮

私は個人的に、Notes 6の新機能である添付ファイルのLZ1圧縮機能に期待しています。
理由は、

- R5までの(および6以降もデフォルトである)Huffman圧縮は、圧縮効率が最適ではない
- ファイルサイズを小さくするためだけの理由で、1つのファイルをzip形式で圧縮して添付されるのが、ユーザーとしてあまり好きでない

の2つです。一方、この機能は、クライアントを含む全ての環境がNotes/Domino 6以降にならないと効果が出ないため、なかなか浸透していないのも事実かと思います。
確かに、R5クライアントには余計な機能であるし、デフォルトのDBプロパティはオフだし、ネットワーク的な観点からはネットワーク圧縮機能だけで十分でもあるのですが。

この機能のFAQでもあった、「既存の(Huffman)圧縮されたファイルはどうにかならないのですか?」に対する回答は、「再度ファイルを添付して下さい」であったというのも、一つの課題だったのかと思います。


ところで、つい最近、以下の Technote が公開されていたのですが、 6.5.6 / 7.0.1 からは、過去のHuffman圧縮されたファイルを全てLZ1形式に変更してくれる compact タスクのオプションが出来ました。

Title: Upgrading existing attachments from Huffman to LZ1 compression
Doc #: 1256241
URL: http://www.ibm.com/support/docview.wss?rs=203&uid=swg21256241

データベースプロパティを有効にした上で、 compact -ZU を行うと、既存の添付ファイルが全て LZ1 形式に変更されます。DBサイズは小さくなるでしょうし、Notes 6以降の環境で、ネットワーク圧縮を使っていないなら、過去の添付ファイル参照のネットワーク負荷も軽くなります。

2007/07/07

Notesクライアントのステータスバー

先日、この記事を読んで、「こんなTipsがあったのかー」と感動しました。

Best Practice Makes Perfect : Debugging tip -- status bar

Notes 7クライアントから、ステータスバーのロギングは、「LogStatusBar=1」というクライアントの notes.ini で可能になってますが、上記のTipsは、ステータスバーの履歴件数を直接設定する方法です。ログとは異なる意味で、お手軽さの観点から使いやすいと思いました。特に、Print文でデバッグする開発者には嬉しいと思います。

「ファイル」→「プリファレンス」→「ステータスバーの設定」より「ステータス」を選択して「高さ」の数を調整します。

2007/06/29

Lotusphere 2007のPodcast

developerWorksのPodcastのページで、Lotusphere 2007のセッションの録音が公開されたようです。資料もPDFでダウンロード出来ますし、(驚くことに)トランスクリプトまで公開されています。

IBM developerWorks : Podcasts

セッション資料を見ながら、Lotusphere気分を味わうのも、トランスクリプトを見ながらヒヤリングの練習をするのもよいかもしれませんね。


私は、mp3プレイヤーを使って、わりと通勤中にこういったものを聴いていたのですが、ここ1ヶ月ほど別に聴かなければいけないものに追いまわされて、すっかり聴くべきものさえ聴けなくなってしまいました。早くそちらの課題を片付けて、またこういったものも聴くぞ、と気分だけは引き締めておきます・・・。

2007/06/23

iframeのお話

本題自体はたいした内容ではないのですが。やや雑談まじりにて・・・。

Domino Webアプリは、ポータルの中の一部分として動作することもよくあります。WebSphere Portal(WP)のこともありますし、それ以外のいかなるポータルアプリケーションとも、連携という話はよく耳にします。

その場合は、「ブラウザ」「ポータルサーバー」「Dominoサーバー」と、登場人物が3つ出てきますが、並び順は通常、

「ブラウザ」-「ポータル(ポートレット)」-「Dominoサーバー」

という風になります。ユーザーから見ると、ポータルの中のポートレットにてDominoアプリが動作します。

さて、実はこのケースには以下の2種類のタイプが存在します。
1. ポータルサーバーが、Dominoサーバーへアクセスし、その結果を(適切に加工して)ブラウザに渡す
→ポートレットが直接的なDominoのクライアントになる
2. ポータルサーバーは、iframe を作るだけで、実は、ブラウザからDominoサーバーへは、iframe経由の直行便
→ブラウザが直接的なDominoのクライアントになる

ところで、この2つは、見た目以上に技術的には中身が異なります。
いろいろな違いがありますが、アプリの作りや、シングルサインオンに関する考慮、Dominoから見えるIPアドレスなど、は違いを認識しておくべきかと思います。


それはさておき、iframeに関する、小さなお話。
iframeは、基本的にそれ自体が小さなブラウザであり、普通のWebアプリケーションはiframeの中でそのまま動きます。考慮点といえば、認証や画面サイズといったところでしょうか。

そんな中で、先日たまたま発見したのですが、iframeの中でリンクをクリックすると、iframeの画面内ではなくて、親部分でリンクを開くことがごく稀にあります。ちょっと調査してみたところ、HTMLソースの <a タグに、 target="_parent" が入っていました。例えばポータルの中(iframeの中)で利用しているアプリケーションなのに、リンクをクリックしているうちに、ポータルが消えてしまって、アプリケーションがウインドウ内全画面で動作・・・なんてことも有り得てしまうのですね。

2007/06/01

雑談:RSSリーダーについて

Google Readerは以前登録だけしたのですが、今は、Google Gearsを使って、オフラインの機能がサポートされているのですね。

私は、携帯電話を使いこなせない世代なので、移動中にPC開くの大好きなのですが、ローカルレプリカ好きとしては、オフラインのRSSリーダーは魅力的ですね・・・。もちろん、サマリーだけのフィードも多いだろうし、リンク先にもいけなければ仕方がないですが。

2007/05/31

最近のブックマークより

ここのところ、すっかり忙しいという言い訳のもと、更新せずに申し訳ありません。Notes 8 Beta3もまだ落とせてなくて反省してます。5月中に1つくらい何か書こうと、手元でここ最近ブックマークしたエントリをここで紹介しておきます。元々は自分用ですが、何らかのご参考になれば。

Remember "Garnet"??

Bob BalabanのBlogより、Garnet復活の可能性について。
当時、IBM外部よりRnextを見ていたBobにとって、Garnetに関する思いはいろいろあるのでしょうね。

re:Domino | Server side redirect

Webページリダイレクトを、サーバーエージェントで行う方法。

Notes/Domino 6 and 7 Forum : Frequently asked question - How to analyze Notes/Domino NSDs?

LDDのディスカッションフォーラムより、NSDに関するFAQ。

IBM - Lotus Domino server maintenance tips

USのTechnoteからなんですが、ちょっと毛色が違ったので、思わずブックマークしました。

nsftools.com - The May 2007 Blog

LotusScriptで、URLを触る方法。GetDocumentByURLメソッドだと・・・って時に。

IBM - Can Domino consume a Web service?

Domino 6/7で、Webサービスコンシューマを実現する方法。

IBM - Monitoring the Update task performance in Domino

Updateタスクのパフォーマンスを見るための統計項目。

IBM developerWorks : Composite applications

Composite Applicationに関するまとめページ

What if....you had data-only Web access to NSFs?

Bob Balabanが語る、未来のHTTPタスク(の夢)

IBM - Keyboard shortcuts in Notes 6.x and Notes 7.x

Notes 6/7 のショートカットまとめ

IBM - Domino HTTP Active Thread recommendations

HTTPサーバーのスレッド数チューニングのために、どの統計項目を参考にすべきか。

How to correct Lotus Notes public key mismatches in four easy steps

IDとDominoディレクトリユーザー文書のパブリックキーが異なってしまった場合に、どうすればよいか。

IBM - Lotus Notes, V8.0 beta 2

Composite Applicationに関する研修ビデオ

105 Projects on OpenNTF » SlideShare

OpenNTFプロジェクト一括紹介

IBM - What makes one database replica larger than another

同じデータベースなのに、なぜ複製されたもの同士でサイズが異なるのか

IBM - How to find orphan documents in a Notes/Domino database

親なし子文書の探し方


・・・と、ご興味があれば、リンク先をのぞいてみて下さい。

2007/04/17

JavaScriptとCSSの格納場所

CodeStoreに面白い記事がありました。たいした話でもないのですが、JavaScriptやCSSをnsfファイルのどこに格納するかについてです。

Where to Put JS and CSS Resources in Domino | Tue 17 Apr 2007 | Blog | CodeStore

CSS(XMLやXSLなどもですが)を簡単に修正するという意味では、ページに記述しておくと便利ですよね。コメントにもありますが、計算結果テキストで条件にあわせて動的な変更が出来る点もよさそうです。R5からの人には常套手段かもしれませんね。

JavaScriptも修正という意味ではスクリプトライブラリなどはよいですが、オープンソースライブラリをインポートする場合はファイルとしてインポートするのが手軽ですね。

場合によっては、編集者権限で変更出来るように、文書としてCSSを用意する事例なども見たことがありますが、選択肢が豊富なところが面白いです。


あと、上記とは関係ないですが、同様にCodeStoreの文書で、個人的には次の記事での議論がとても興味深いと思いました。


東京はまた寒い日に戻りました。私は気温の変動についてゆけず、4月の前半に体調を崩して以来、あまりよくない日々が続いています。皆さんはどうぞ健康に注意されて下さい。

2007/04/03

Bob Balabanがブログを開始したそうです

In Theory...

Bob Balabanは旧Iris時代にLotusScriptやJavaのクラスを作成したことで有名で、独立してからも、Java系の技術を中心に、雑誌(The View)やセミナーなどで啓蒙活動を続けていた、(特に開発者の間で)世界的に一目おかれている技術者です。最近はIBMへ戻り、Notes/Domino開発環境を大改善するタスクに関わっており、このブログではそのような話や読者との会話が楽しめるのではないかと思います。

2007/03/23

Lotusphere 2007の資料

Lotusphere 2007の資料(の一部)が Sandboxからダウンロード可能になっています。
結構な量ですが、ご興味があればどうぞ。

Lotus Sandbox : Conferences

2007/03/14

Type Ahead機能

本日1日使ってみて思ったのですが、このType Aheadは個人アドレス帳に限らないし、わりとよいと感じました。(まあ実際には、タイプする速度のほうが速いし、スペルを迷うこともないので、それほど出番はないのですが)

Alan Lepofskyのサイトでもちょうど紹介されているので、ここでもあわせて紹介しておきます。Gmail風、確かにそうですね。

Notes 8: Type ahead mail addressing

Notes/Domino 8 Reviewer's guide

Public Betaが公開されたことで、Notes/Domino 8に関するドキュメントも出てきました。オフィシャルブログでも、また、Domino系(というのか)ブログでも情報がふえてきました。

とりあえず、新機能をざっと確認したい場合は、Reviewer's guide に目を通すのがよさそうですね。私もこれから少しずつ触るつもりでいますが、このガイドを中心に確認しようかと思ってます。

Notes/Domino 8 Reviewer’s guide

2007/03/12

IBM Lotus Notes 8 Beta 2

週末に公開されてから、あちこちで語られていますが、私も一応、日曜日の夜にダウンロードしてみました。ベータプログラムには参加していなかったので、自分の環境では初めてNotes 8を動かしました。まずは初体験のStandard版(Eclipse版)を触ってみています。

仕事の都合上、Notes 7の環境は残す必要がありますので、リリースノートの記述に従って、混在する形で Notes 8を別ディレクトリに新規インストールしました。IDファイルやデスクトップ環境なども結局移行しました。
これまでのNotesとは多少違うので、最初は微妙に違いをかんじますが、30分くらいたつともうすっかり慣れました。Openボタンや、ブックマーク検索など、使いやすさを感じます。
個人的には非常に気になっていたパフォーマンスですが、今までより起動の遅さはありますが、使っているぶんには気になりません。メールテンプレートを 8の標準に切り替えると多少の重さは感じます。もっとも私はNotes 7のときも、ビューペインを直接開いていた、あまりよろしくないユーザーでしたので・・・そのギャップが大きいのかもしれません。ともあれ製品版ではさらに改善されるでしょうから楽しみです。

Sametime 7.5.1 が統合され、こちらも気持ちよく使えています。ただ、Sametimeでチャット中にNotes 7を起動したくなったので、いったんNotes 8を終了させたら、Sametimeも一緒に終了しました(当然ですが、使い慣れていなかったもので)。

Jeff Eisen氏のブログを参考に、startupをすっきりさせたいな、と思って、startupを空にしました。
Jeff Eisen

一点だけ、ユーザーとしてストレスを感じるのは、右ダブルクリックによるウィンドウクローズです。デフォルトはオフなので変更インタフェースを探していたのですが、どうもなさそう・・・。これは、いよいよ Ctrl-Wへの移行の時か・・・と思い、検索したところ答えを発見しました。メニューにないけれど、notes.iniは有効とのことです。
ESCAPE VELOCITY :: Double right-click in Notes 8
先日、手元のfirefoxも右ダブルクリックでウィンドウが閉じるように設定したばかりだったのですが、ここはちょっと新しい操作に体を慣らしてもよいかな・・・と思い、上記の解決策は結局やめました。

Forumもあります。
Notes/Domino 8 Public Beta Forum - Date (threaded)

2007/03/09

私がこの数日悩まされ続けたとある問題



非Dominoネタです。

図のような四角形ABCDがあり、ABとCDの長さは等しく、PとQはそれぞれAD、BCのまん中の点です。このとき、角アの大きさを求めてください


という小学生用の問題を知り合いから紹介されて、ぱぱっと解こう、と思って机に向かいだしたところ、一向に解けなかった問題です。食事のときも電車の中も、ずーっとこの絵をにらみ続け、たくさんの補助線を書き・・・。
結局どれだけ考えてもわからなかったので、これは余弦定理など、sinやcosを使うしかないだろう・・・と思ったり、小学生が持っているツールでは解けないのではないかと本気で疑いだし、結局解けないまま終わりました。優秀な知人からその解法を聞いたのですが、多分自分の思考力では何時間考えても永遠に解けなかったと思いました。
正直、小学生の算数の問題でギブアップせざるを得なかったことには激しく落ち込んだのですが、久しぶりに脳細胞の全てを使って思考力を全開にしたのはよかったですし、解けなかったことによって、今後考える習慣をつけようと思いなおすようになりました。
最近はGoogleなどでインターネットを検索することで答えを入手するのは容易になりましたし、検索能力を向上させることは、個人の能力をアップさせることと同じであるともいえますが、Googleする前に少しでも考える習慣をつけようと思った今週です。

上記問題は、純粋に角アを求める以上に奥が深いとも思ったので、興味ある方は遊んでみて下さい。

2007/03/06

NOMADは何の略か

Lotus夜Dayにて、「NOMADは何の略か」という話題がありました。
私は正直、ずっと、これは1つの英単語だと思っていました・・・。
以下、手元の英辞郎より引用です。

nomad
【名】遊牧民、放浪者
・Nomads move about according to the seasons. 遊牧民は季節に応じて移動する。
【形】遊牧民の、放浪する、放浪[流浪・さすらい]の
【@】ノーマッド、【変化】《複》nomads、【分節】no・mad

Nで始まるとNotes .... という略語のような気になりますよね。略語なのかな・・・。

とりあえず、調べるところ、一説によると「Notes On My Agile Drive」というのもあるそうですが。
Chris Whisonant: Lotus Notes 7.0.2 - NOMAD Review

略語辞典には8つありますが、これらはさすがに違いそうです。
Acronym Finder Search: What does NOMAD stand for?

2007/03/03

Lotus夜Day 2007

Lotus夜Day 2007に今日も楽しく参加させて頂きました。茶坊主さんにはいつもお世話になっております。
いつもながら、HさんのNotesTipsが素晴らしかったです。まだまだ知らないことだらけです。
私も話すのは得意でないのですが、Lotusphereの写真を紹介させて頂きました。聞いてくださった皆さん、ありがとうございます。いやー、こういうときは、Flickrは便利です。

ご挨拶させて頂いた何人から、ブログ読んでます、とうれしはずかしなコメントを頂きました。どうもありがとうございます。
ところで、「ちょくちょくチェックさせて頂いております」とありがたうれしいコメントもいただきました。なかなか更新出来ていなくて恥ずかしいのはあるのですが、そんなとき、「是非RSSリーダー経由で読んで下さい!」と啓蒙させて頂いてしまいました。Notes 8のフィードリーダーでなくてもよいのですが、このWeb2.0時代、シアワセになるための秘訣の1つではないかと思います。(書くほうも頑張れるようにします。たまに、ああいう刺激があるのはよいですね。)

本日のLotus Spring Forumの中では、Connections の説明がありましたが、その中でDogearというのはソーシャルブックマーク機能を提供します。私は、それほど使いこなしているわけではないのですが、del.icio.usを普段使ってます。日本でははてなブックマークがわりと主流なのだと思います。主要ブックマークのdominoのタグは目を通すようにしているつもりですが、社内Web2.0時代を前に、こういうソフトウェアの利用習慣を見直してみたりするのも、いちユーザーとしてよいかもしれないですね。

2007/02/17

メールヘッダ

私は、昔から、メールヘッダを見るのが結構好きでした。一応、送信者のプラットフォームとかメーラーとか知っておいたほうが、何かと便利ですので(と書くとストーカーっぽいですね...)。

そこで、ご存知かもしれませんが、NotesクライアントでE-mailを受信したときのヘッダの見方です。

Looking for details about that email?

「表示」→「表示」→「ページのソース」
です。

まあ、Notesクライアントで受信してるとNRPCメールと一体化されているから、あまりヘッダを確認することはないのですが。(先日、知り合いのドイツ人がひらがな交じりでメールを送ってきたので、思わずキャラクタセットを確認してしまいました。)
文字化けしたときの問題判別などではヘッダ情報必須なので、覚えておいて損はないと思います。
(追記)
ここにも同様な記述があります。
IBM Lotus Notes/Domino 小ワザ集 第62回 - Japan


さて、普段、プライベートでは主にThunderbirdを使っておりますが、ヘッダが見にくいのが気になっていました。そこで、こんな拡張を発見したのですが、これはなんとも幸せになれます!
Headers Toggle :: Mozilla Add-ons :: Add Features to Mozilla Software
同じような方がいれば、お勧めです。

2007/02/15

オルタナティブ・ブログ

1年くらい前でしたか、オルタナティブ・ブログに、超大物ブロガーがデビューするという噂がありました。それはどうなったのやら、という話もありますが、それ以来、ちょくちょく、新規参加ブロガーの項目を見ています。

今日久しぶりに見たところ、新しいブロガーの方がどんどん参加されているのですね。Dominoまわりでお名前を拝見したことがある方や、そのまた昔にお名前を拝見した方など。

ITmedia オルタナティブ・ブログ

また、IBMの東京基礎研究所(TRL)の方も何人か書かれているのですね。優秀な方々が、普段どんなことを考えているのか、どんなことに興味を持っているかを知ることが出来るのは、自分にとってとても嬉しいことです。と、早速、バシバシとRSSリーダーに登録してみました。

2007/02/01

IBM社内のSametime 7.5展開

Chris Pepin氏のLotusphere講演資料です。自身のブログで公開しています。ご興味のある方はどうぞ。最後に1枚、Notes, Domino, QuickPlaceの社内利用状況も軽く触れられています。

Chris Pepin:My Lotusphere 2007 Presentation

2007/01/31

Ed Brillセッション資料

Lotusphereで Ed Brill が講演した資料のPDFが、ブログで公開されています。

Ed Brill:So much Lotusphere follow-up...

今回のLotusphereのセッション資料全体の公開については未定だそうですが、40セッションはPodcastとして developerWorks で配信される予定だそうです。

で、この講演のタイトルは"How to 'sell' Notes/Domino inside your organization"というもので、社内展開を円滑に行うためのツボ みたいな内容です。What's new 系や技術系セッションの連続があまりに魅力的で、私はスキップしてしまったのですが、行ったら面白かっただろうなあと後で資料を見て思いました。

資料は、高橋メソッド(?)で書かれているので、すんなり流れるように読めます。なかなか実践は難しいかと思いますが、きっと、1つのセッションルームにみんなが集まって、こんなスライドを見ると、モチベーションが(一瞬だけでも)一気に上がるのではないかな、と思いました。

2007/01/30

文書ライブラリのUI改善

Lotusphereでも「BP101 Designing the User Experience: Why Your Interface Matters」のセッションをしたChris Blatnickが、文書ライブラリのUIを改善したテンプレートとテクニックを紹介しています。私はこのセッションは参加しなかったのですが、人気セッションだったようですね。

Interface | matters: Lotusphere Demo: Enhancing A Template UI

この例は、標準の文書ライブラリテンプレートを少し編集するだけで、UIが大きく改善されるというものです。"here's the database" からダウンロード出来ます。
UIは、37Signalsに敬意を払ったデザインになっていますが、見栄えだけでなくてここでの一工夫は、画面右側の「Abstruct」です。ビューの文書を選択すると、右に文書の概要が表示されるようになっています。
このコンポーネント作成にはいくつかコツがあり、その最初の秘訣は、「埋め込みエディタ」と、「埋め込み時非表示」の機能を上手く組み合わせて出来ていると紹介してます。
さらに、グラディエーションを、Abstruct表示時のみに使うように、「プログラム可能な表」とPostOpenイベントのプログラムを組み合わせて作ったと紹介してあります。確かに綺麗です。
By AuthorやBy Categoryページに使われている埋め込みビューとコンボボックスの選択切り替えも綺麗です。

まだ完成版ではないとの断りの上で紹介されていますが、デザイナーの方々には、参考になるかもしれませんね。

Notes/Domino 8でのセキュリティ

既にLotusphereは終了していますが、気になったセッションの話などを書いておきます。
セキュリティのセッションがあったので、一体新しい何があるのだろうかと思いながら参加してみました。以下、手元のメモより。

- ビット長
2048ビットのユーザー、サーバー、4096ビットの認証者IDを新しくサポート。
2048ビットキーは、Domino 7以降としか通信出来ないはずです。
既存のキーはロールオーバー機能で更新が出来ます。O→OU→ユーザー/サーバーの順にロールオーバー

- ID復旧API
いわゆる、パスワードリカバリー機能のAPIです。
ただし、将来的(Next)には、それ以上に便利なリカバリー手法、インタフェースを考えている、と最後につぶやいていました。

- ローカルDBの暗号化
基本的には、「強」のみが残り、「中」と「弱」は使われなくなる。今のところ「中」などの暗号化にも問題があるわけではないけれど、既存のDBに対するサポートという形にして「強」のみ使うようになるとのことです。

- OCSPのクライアントサポート
ポリシー機能で有効化可�
- HTTPパスワード ロックアウト (拍手がたくさん出ていました。)
(例えば)3回失敗するとアウト(野球に例えて言ってました) 
サーバー設定文書、もしくはユーザー単位で設定。
Inetlockout.nsfというDBが存在し、失敗などをカウントするそうです。複製が大変になるので、通常はサーバー単位で使うそうです。

- LTPA2のサポート
WebSphere 6.0から使えるLTPAのバージョンをサポートするようになります。

- SmartCard
7.0.2の新機能と同様、SmartCardの証明書をインポートせずに利用可�
- AESサポート
DESのかわりにAESも利用可能。


今後について:
- パスワード管理まわりにフォーカスしていく
- WindowsログオンとDominoWebのSSO(拍手たくさん)
- (オンラインのみになるし、暗号化など鍵を使うものはダメになるけれど) IDファイルのないNotesクライアント (?)
- FIPS 140-2
- さらに容易な管理 - 例:クライアントへの相互認証の自動作成(拍手)

正式な話は、後々出てくると思います。速報的に読んで下さい。

2007/01/26

Lotusphere 2007の写真

私はあまり写真を撮らない人なので、ほとんどカメラは使ってないのですが、こんなときこそ Flickr を探してみると、予想通りたくさんありました。こちらです

さらに、じゃあ YouTube はどうだろうと思って探してみたら、やはりありました。こちらです
Web2.0時代ですね。

#船長さすがに人気です。

2007/01/25

Domino Designer 8

Eclipseの話は先の話ですが、Domino Designer 8に関して、今日私が聞いてきた件です。
基本的に、Domino Designer 8は現在のDesignerの拡張のような形になります。以下に、いくつかポイントを書きますが、Lotusphereは資料配布は基本的にないので、私の手元のメモ程度ということをご了承下さい。

- Webサービス
Domino 7では、サービスプロバイダになることが可能でしたが、Notes/Domino 8では、サービスのコンシューマ、つまりクライアントになることが出来ます。Notesクライアント、Dominoサーバー共に可能です。デモしていましたが、Notesクライアントから、Webサービスに対して情報を取得するような、いわば「Webサーバーに対するDBLookup」のようなことが、Webサービスを使って簡単に作れるようになります。

- Composite Application
今回のLotusphereで非常にキーワードとなっていますが、まだ完全に掴めていません。
コンポーネントがお互いに通信しながら1つのアプリを提供するイメージなのですが、コンポーネントのプロパティやアクションを経由してのみ通信するという疎結合なところが特徴なようです。
Notes 8で Composite Applicationを作成するということは、既存のNotesの要素(DBやフォーム、ビューなど)に、Eclipseなどで作った別のコンポーネントが組み合わせられるということのようです。例えば、フレームで複数に分かれた部分の中で、Eclipseで作ったタグクラウンドの用語を選択すると、別のフレームのDominoの単一カテゴリビューが連動し、選択した要素一覧が表示されたりします。ここには、「タグクラウド」というEclipseのアプリと、「単一カテゴリ埋め込みフォーム」というNotes設計の2つのコンポーネントが登場しますが、この2つを予め「Composite Application Editor」で関連付け(Wire)しておくことで、タグクラウドアプリではNotesDBを意識することなく疎結合にアプリが作れるということのようです。

ビューの拡張:
表形式でビューが作れたり、プレビューペインが右側についたり、その他細かい話がたくさんありました。
パフォーマンスに影響する話では、クリッカブルソート部分のインデックス生成が on-the-fly になるとか、全文索引が存在しないDBの検索を強制無効化出来る(DBプロパティ)、などがあるようです。

LotusScriptの拡張:
いろいろあるのですが、見たかんじ一番嬉しいと思ったのは、未既読の操作でしょうか。

あと、DB2も・・・です。

Domino Designer in Eclipse

発表というわけではありませんが、 Domino Designer What's new のセッションにて、最後にMaureenが出てきて、将来のDesignerの紹介という形でデモをしました。

これです。画面も紹介されています。

Maureen's blog: surprise :-)

深い解説があったわけではなくて、簡単な紹介のみでしたが、見事に Eclipse 上で Domino Designer らしきものが動いており、 NSF の設計要素にアクセスしていました。
特に、コードを記述する部分で、Eclipseが使えるメリットは大きく、デモではLotusScriptエディタを見せていました(JavaとJavaScriptはまだ作ってないけれど、これは既存のを組み込むだけだから簡単だろうとのこと)。また、CSSやHTMLのエディタなども、ファイルのインポートだけでなく、リッチなエディタが直接使えます。大拍手で盛り上がっていました。残念ながら、これは Domino Designer 8 ではないそうで、その先のリリースになるそうです。

Domino Deisgner 8は普通に存在します。設計要素自体にはいろいろ拡張がありますし、Composite Applicationという新しい形のサポートもあるので選択肢も大きく増えていますが、基本はDomino Designer と同じです。

2007/01/24

Domino 8について

昨日、Domino 8やその未来に関するセッションの内容を殴り書きしました。

Notes/Dominoでちょっとコネタ: Notes/Domino 8 について

これに関して、プレゼンターから正式な文書が出ているので、興味があればこちらも見るとよいかと思います。

Domino Blog

Ajax in Domino 8.0

Domino 8.0 では、 ReadViewEntries コマンドで、これまでのDXLに加え、JSONを出力するようになるそうです。(&OutputFormat=JSONとします)  これまではJSONを使う場合は、エージェントで作ったり、カスタマイズビューで強引に作ったり、もしくはXMLをJavaScriptで強引にJSON変換したりだったので、Ajaxを意識したWebアプリ開発者には、非常に嬉しいと思います。
(補足: Domino 8だけでなく、Domino 7.0.2 でも、既にこんな素敵な話がこっそりあります、が、7.0.3でのことを考えると、テスト程度にとどめておいたほうがよさそうですね。)

セッションでは、JSONフィードをdojoライブラリでリッチにカスタマイズした例がありました。dojoライブラリを使うだけなら今からでも出来るのですが、カレンダーコンポーネントを始め、結構よいものが多いですね。

なお、JSONサポートは、Domino 8ですが、Domino 7.0.2 でWebサーバー関連はいくつか機能追加があります。JSONサポートに比べると地味ですが、HTMLタグの属性定義(言語情報など)やDOCTYPEのカスタマイズ、HTML APIサポートなどが追加されています。

2007/01/23

Notes/Domino 8 について

あまり時間がないですが、セッションの中から、Notes/Domino 8 に関して紹介されたものを、手元のメモよりざっとご紹介しておきます。あまりまとまっておらず申し訳ないですが。(あとで手を加えるかもしれませんが速報として)

Notes 8:
- 1Qに公開ベータ。年の真ん中にGA予定(US)。 Windows/Linux/Mac 対象。
- Notesクライアント機能は、Eclipse上のLotus Expeditor上に実装されている。(なおSametimeも同じアーキテクチャ。同様な独自コンポーネントを開発することも出来る)
開発は、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseのプラグイン開発が可能な部分もあり可能性が増える。
 管理も、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseの管理モデルが利用可能。Smart Upgradeのによるメインテナンスリリースをあげることも出来るけれど、コンポーネント単位の配布も出来るようになるなどメリットがある。
- 画面の切り替え(Windowsの Alt+Enter のようなもの)ではサムネイル表示がされ視覚的に行いやくなっている。サムネイル画面上でキーワードを入力して表示画面を絞り込むことも可能。
- 自動タイプミス修正、Undoの複数回管理など。
- ビジネスカード。個人アドレス帳を想像すればよいかと思いますが、ビュー上で写真つきで名刺一覧のように表示され、フォーム上は入力したフィールドのみが表示される。
- アクティビティ・セントリックで、仕事単位で情報(例:メール、チャット履歴、オフィス文書など)を1つにまとめる。サイドバーから、アクティビティやRSSフィード、Sametime、今日のスケジュールなどが表示可能。
- Productivity Editor: オフィス文書のサポート。ODF。
- Notes 6.5/7.0からのSmart Upgradeによるバージョンアップが可能。

さらに将来の方向性
- エンドユーザーをフォーカスした開発 (Notes 8 の開発にあたっても、様々な観点で意見調査を行い、相当なフィードバックを考慮している)
- インテグレーション(RSS, カレンダー, Lotus Connections, Productivity tools, Quikers...)
- Toolの充実、APIの充実

Domino 8:
- メッセージング(Message Recall, Out of Office, インターネットメールスレッド, DWA8)
- 管理の容易性(Smart Upgrade, Policy, Eclipse機能配布(Composite Application Provisioning) DDM, Tivoli Enterprise Console との連携) Policyはクライアントの複製設定など、設定可能な項目がさらに増えるようです。
- Adminp 大幅なパフォーマンスアップ (DBの構造を含めて、いろいろ改善したようです。スレッドの効率化などもありそうです)
- DBリダイレクト (サーバー移動したDBをリダイレクトする機能。「リダイレクトマーカー」というのが移動のタイミングで出来るそうです。なお、削除の場合もマーカーが出来、クライアントのアイコンを削除することが可能になります。)
- Auto Inbox Maintenance (サーバー文書の指定に従って、定期的なInboxフォルダのクリーンアップを行う。ポリシーでも設定出来るようです。)
- Directory (LDAPのパフォーマンスが速くなるようです。グループメンバーの逆引きもよくなりそうなので、期待が大きいです。)
- セキュリティ、DB2、ネイティブ64bit(8.0.1予定)
- Webサービス
- I/Oパフォーマンスの大幅改善(新しいODSになります。回数や転送量を減らすことが目標。なお新しいODSでは、フォルダの最適化、トランザクションログの最適化、設計文書の圧縮などがあるようです。)
- ストリームクラスタレプリカ(SCR)

そして、Domino 8の次のリリースについても興奮するような内容が続きました。
オープン技術
- Directory (なんとDominoディレクトリが不要になるオプションも可。LDAPやADが利用可能。Dominoディレクトリは進化し続けるし、仮になくてもNameLookupは透過的に処理するようです。)
- Security(Notes IDのあり方を見直し、IDファイルのない方法など、様々な選択肢が用意されそうです)
- Search (プラグイン・サーチエンジン)
- DB
パフォーマンス - I/Oを半分にするのが目標。DB、サーバー、タスク、アプリそれぞれで考慮。
メッセージング- さらに速く。サードパーティ製品との連携方法のあり方。DoS攻撃対応。MIME/HTMLの強化。Domino-DominoのSMTPルーティングの改良。
ストレージ・マネージ Common Store(CSLD)との連携。Single Copy Store(SCS)による最適化(特に添付ファイルの重複などについて)。メール本文の部分圧縮。
管理:DDM(MはManager)の拡張、Optimizeを目指す。Domino QuickTune(新登場。解析機能、自動推奨、自動解決など)
High Availavility, Data Integrity
Webプログラム - Webサービス、生成するHTMLを美しくする(!!!)、 Composite Application, Java API
統合- IBM Proventia(SPAMコントロールやIPSなどのセキュリティ)、Common Store

2007-2008にかけて 8.0.1 が、2008-2009にかけて、夢の(?)、Domino.Next がというスケジュールになっているようです。 

DWA8:
ユーザーインタフェース、パフォーマンス
mail8.ntfへの一本化
プレビューペイン、ポータル統合、rss/atom、などなどです。

Lotusphere 2007 General Session

本日の午前に、Lotusphere 2007 の General Session がありました。さすがに 7000人近くを1会場でやるのに、かなりすごいことになっています。

既に、茶坊主さんが、速報をまとめて下さっており、ありがとうございます。

とことんDominate!! ?Notes/Domino Lab? | いよいよLotusphere開幕

確かに、このような内容でした。ちなみに、ゲストはアポロ11号のニール・アームストロング船長です。名前が呼ばれるやいなや、会場の皆さん総立ちで喜んでおり、アームストロング船長がいかに国民的な英雄で、世代を超えてリスペクトされているかがよくわかりました。(日本だと、国民的英雄は誰なんだろうと同時に思ってしまいました。) ご自身の経験から、「挑戦」や「満足」などについてを話しておられましたが、このスピーチを聞き取るのは私の英語力ではわりと厳しかったです。

少し、手元のメモを確認して、茶坊主さんのエントリに補足します。

Notes/Domino 8 について:
Public Betaの時期については、 next month (つまり2月) と言っていました。なお、別セッションの中では、1Q中と言っていたので、多少のずれはあり得るのかもしれません。
また、拍手が大きかったのは、(私のヒヤリング違いでなければ)オフィスドキュメントのサポートに加え、PDFを生成する機能です。Notes 8のメニューから作れるような雰囲気でした。

Lotus Connectionsについて:
実際には、セッションの一番最後に「目玉」という形で紹介されました。言い方としては、「First Ready-for-Business Social Software」としていました。具体的には、 Activities, Profiles, Blog, SocialBookmark, Community の5本柱から構成されるようです。
Social Bookmarkは、IBM社内で先行的にテストしている、「DogEar」と呼ばれるものです。
Profileも社内テストを見かけていますが、ディレクトリの各ユーザーに「タグ」が付けられるもので、フォークソノミーを使ってスペシャリスト検索が出来るイメージです。それぞれBlogとも連携しているので、スペシャリストが探しやすくなっています。

Lotus Quickrについて:
明言はされてませんが、デモを見る限り、Document Manager と Quick Place に近い製品でした。
SametimeやNotesメールとの連携のデモもあり、わりと参加者のウケがよかったです。

Mike Rhodinのブログ

本日の基調講演も行った、Lotusのトップ Mike Rhodin がブログを始めたようです。
ご興味があれば、購読してみて下さい。

Mike Rhodin

2007/01/22

Lotusphere 2007 参加者

こちらの記事(と、Edのコメント)によると、 今回のLotusphereは7000人以上の参加があるそうです。正直私が思っていたより多くて驚きました。

PRESS RELEASE Led by Business-Ready Social Software, IBM Kicks Off Lotusphere 2007

今日はこれから General Session ですが、ソーシャル・ソフトウェアの発表(?)や、Notes/Domino 8のベータ公開(?)の話などがあるのかもしれません。

Lotusphere JumpStart

本日からLotusphereが始まっています。オーランドはフロリダ州なのでさすがに暖かく、夜はジャケットがあったほうが嬉しいですが、昼は暖かくて空がとても綺麗です。
日本人のかたも、結構たくさん来てらっしゃいました。他にも、中国やインドから来たと思われる方も結構いるようです。

登録をすると、Lotusphereのバッグ(今年は黄色が強くて、ちょっと日本では使いづらい)をもらいます。中にはいろいろとお土産が入っています。 FOR DUMMIESシリーズというUSではよく見る黄色の本で、VoIPとSametimeの薄い本が入ってました。嬉しいです。あと、最新のLotus Advisorマガジンも入っていました。

今日は、JumpStartかハンズオンセッションをいくつか受講出来ます。
私が受講してみたいくつかをご紹介してみます。

IBM Lotus Sametime 7.5 -- Technical Details and Architecture

というセッションでは、Wes Morgan さんという WPLC Support Engineering Team の方が講演していました。私はあまり詳しくないのですが、さすがにサポートの方だけあって、アーキテクチャや抑えるべき技術的ポイントなどを上手く提示し、とてもいいセッションだったと思いました。
Sametimeに関する、基礎的な技術要素(ディレクトリ、ホームサーバー、クライアントなど)を解説した後、構築のポイント(同時アクセス数、ユーザーロケーション、ネットワーク要素、ディレクトリの種類、クライアントの種類など)、それから、単数サーバー、複数サーバー、クラスタリングの方法、エクストラネットでの構築などについて話が出ていました。よい講演だったと思うので、いずれ Sandbox で資料が公開されると嬉しいのですが。
人もたくさん入っており、セッションの盛り上がり方といい、当たりセッションだったのだと思います。Sametimeも今回のLotusphereの中で16セッションあるということで、発表者も出席者も喜んでいました。

IBM Lotus Domino Domain Monitor Jumpstart

こちらは、開発チームの方が2人で発表されてました。マイナーな機能だからか、淡々とした機能説明が多すぎたからか、盛り上がりはイマイチでしたが、後半に入ってから、Domino 8での新機能や、そのさらに先の話が出てくると、さすがに引き付けられます。
今後は、ddm.nsf がさらに見やすくなり、例えば、DB単位に結果がカテゴライズされたりするようで、管理の視点がさらに柔軟になりそうです。また、自動的なステータス変更をわかりやすくすることや、長期間Openのものを自動Closeさせるなどの機能が追加されるそうです。
WebSphere Service Probeという調査も可能になるようで、DominoサーバーからWebSphereのサービスを監視することも出来るようです(サーバー名、アプリ名を指定し、 not found, not running, not responding などを検知するようです)。DominoからWebSphereを監視です。
その他、Common Actionと呼ばれる共通操作(例:対象サーバーのnotes.iniを開く、など)をアクションメニューに組み込むなどの新機能も紹介されていました。ますますサーバー管理との一体化が進みそうで、私としてもきちんと機能をおさえておかなければという気持ちになりました。

さらに、 "after 8" と、その先の話まで出てきました。
まず、全体的なゴールとして、「Problem Management」だけでなく、「Server Optimization」の観点を追求していきたいとのことです。
さらに、クライアントやクラスタ、ディレクトリ、パフォーマンスなどカバーする領域を増やすことを考えており、特に「クライアント」を強調していました。クライアントをDDMで監視ですか。どういう風になるんでしょうか。興味深いです。
また、サード・パーティ・ツールがDDMインタフェースを利用出来るように拡張すること、最後に問題発生時の自動修復用ワークフロー機能 などについてを目標に掲げていました。
もちろん、上記は、約束されたものではないでしょうが、興味深いところです。


明日はいよいよGeneral Session です。どんな話が聞けるのでしょうか。時間が許せばまた書きたいと思います。

2007/01/21

Domino 8のメール関連新機能

Lotusphere直前ですが、Rob Ingramから、Domino 8のメール関連の新機能についての記事が公開されました。

Domino 8 Messaging Sampler

Message Recall:
誤送信メールの取り消し。送信フォルダか全ての文書ビューから操作し、対象の受信者に対して実行出来るようです。成功すると、対象者のメールボックスからメールが削除されます。既読かどうかも確認出来るようです。

不在通知の改善:
エージェントではなくなるので、遅延がなくなるようです。その他、細かい機能やユーザーインタフェースも改善されているそうです。

メールスレッドのサポート:
これ不評だった件だと思いますが、インターネットメールとかのスレッドを維持し、スレッドビューとかで返信が崩れないようにするという意味だと思います。

Lotusphere 2007

明日、1月21日よりフロリダ州オーランドで、Lotusphere 2007 が始まります。正確には、21日はJumpStartセッションなどがある前夜祭で、メインのイベントは22日(月)より始まります。

Ed Brillのブログの報告では、今年のLotusphereは、登録者数が既に去年よりも多い状態だそうです。参加者の4分の1はヨーロッパからの参加だそうです(アジアはわかりません)。

Lotusphere 2007 demographics

今回、私も運良く参加することが出来たので、少しでもお役に立てればと、空いている時間に最新情報や現地の情報、また私が学んだことなどを書いていこうかと思います。(後ほど一部Podcastなども公開されるようではありますが。)

明日はJumpStartセッションというものが行われますが、これは基本的なスキルをLotusphereの前に身につけて、有意義にその後のセッションを聞けるようにするためのもの、です。そのため、極力普段自分が触らないようなエリアを聞いておこうかと思っており、PortalとSametimeの話を聞こうかと思っています。

次のセッションにも非常に興味があるのですが、スケジュールの都合上、参加出来なさそうで残念です。
"It Takes Two to Tango" - Learning Java Using the Eclipse Development Platform

このスピーカーのPaul Calhounは私の知り合いで、"XML powered by Domino"というRedbookの著者ですが、非常にスキルが高くて説明が上手なので聞いてみたかったです。別のセッションもあるようなので、時間割次第で聞いてみたいと思ってます。もしLotusphereに来ている日本人の方がいらして、Javaに興味があれば、そしてこのブログを読むのが間に合っていれば是非セッションに出てみて下さい。