2007/01/31

Ed Brillセッション資料

Lotusphereで Ed Brill が講演した資料のPDFが、ブログで公開されています。

Ed Brill:So much Lotusphere follow-up...

今回のLotusphereのセッション資料全体の公開については未定だそうですが、40セッションはPodcastとして developerWorks で配信される予定だそうです。

で、この講演のタイトルは"How to 'sell' Notes/Domino inside your organization"というもので、社内展開を円滑に行うためのツボ みたいな内容です。What's new 系や技術系セッションの連続があまりに魅力的で、私はスキップしてしまったのですが、行ったら面白かっただろうなあと後で資料を見て思いました。

資料は、高橋メソッド(?)で書かれているので、すんなり流れるように読めます。なかなか実践は難しいかと思いますが、きっと、1つのセッションルームにみんなが集まって、こんなスライドを見ると、モチベーションが(一瞬だけでも)一気に上がるのではないかな、と思いました。

2007/01/30

文書ライブラリのUI改善

Lotusphereでも「BP101 Designing the User Experience: Why Your Interface Matters」のセッションをしたChris Blatnickが、文書ライブラリのUIを改善したテンプレートとテクニックを紹介しています。私はこのセッションは参加しなかったのですが、人気セッションだったようですね。

Interface | matters: Lotusphere Demo: Enhancing A Template UI

この例は、標準の文書ライブラリテンプレートを少し編集するだけで、UIが大きく改善されるというものです。"here's the database" からダウンロード出来ます。
UIは、37Signalsに敬意を払ったデザインになっていますが、見栄えだけでなくてここでの一工夫は、画面右側の「Abstruct」です。ビューの文書を選択すると、右に文書の概要が表示されるようになっています。
このコンポーネント作成にはいくつかコツがあり、その最初の秘訣は、「埋め込みエディタ」と、「埋め込み時非表示」の機能を上手く組み合わせて出来ていると紹介してます。
さらに、グラディエーションを、Abstruct表示時のみに使うように、「プログラム可能な表」とPostOpenイベントのプログラムを組み合わせて作ったと紹介してあります。確かに綺麗です。
By AuthorやBy Categoryページに使われている埋め込みビューとコンボボックスの選択切り替えも綺麗です。

まだ完成版ではないとの断りの上で紹介されていますが、デザイナーの方々には、参考になるかもしれませんね。

Notes/Domino 8でのセキュリティ

既にLotusphereは終了していますが、気になったセッションの話などを書いておきます。
セキュリティのセッションがあったので、一体新しい何があるのだろうかと思いながら参加してみました。以下、手元のメモより。

- ビット長
2048ビットのユーザー、サーバー、4096ビットの認証者IDを新しくサポート。
2048ビットキーは、Domino 7以降としか通信出来ないはずです。
既存のキーはロールオーバー機能で更新が出来ます。O→OU→ユーザー/サーバーの順にロールオーバー

- ID復旧API
いわゆる、パスワードリカバリー機能のAPIです。
ただし、将来的(Next)には、それ以上に便利なリカバリー手法、インタフェースを考えている、と最後につぶやいていました。

- ローカルDBの暗号化
基本的には、「強」のみが残り、「中」と「弱」は使われなくなる。今のところ「中」などの暗号化にも問題があるわけではないけれど、既存のDBに対するサポートという形にして「強」のみ使うようになるとのことです。

- OCSPのクライアントサポート
ポリシー機能で有効化可�
- HTTPパスワード ロックアウト (拍手がたくさん出ていました。)
(例えば)3回失敗するとアウト(野球に例えて言ってました) 
サーバー設定文書、もしくはユーザー単位で設定。
Inetlockout.nsfというDBが存在し、失敗などをカウントするそうです。複製が大変になるので、通常はサーバー単位で使うそうです。

- LTPA2のサポート
WebSphere 6.0から使えるLTPAのバージョンをサポートするようになります。

- SmartCard
7.0.2の新機能と同様、SmartCardの証明書をインポートせずに利用可�
- AESサポート
DESのかわりにAESも利用可能。


今後について:
- パスワード管理まわりにフォーカスしていく
- WindowsログオンとDominoWebのSSO(拍手たくさん)
- (オンラインのみになるし、暗号化など鍵を使うものはダメになるけれど) IDファイルのないNotesクライアント (?)
- FIPS 140-2
- さらに容易な管理 - 例:クライアントへの相互認証の自動作成(拍手)

正式な話は、後々出てくると思います。速報的に読んで下さい。

2007/01/26

Lotusphere 2007の写真

私はあまり写真を撮らない人なので、ほとんどカメラは使ってないのですが、こんなときこそ Flickr を探してみると、予想通りたくさんありました。こちらです

さらに、じゃあ YouTube はどうだろうと思って探してみたら、やはりありました。こちらです
Web2.0時代ですね。

#船長さすがに人気です。

2007/01/25

Domino Designer 8

Eclipseの話は先の話ですが、Domino Designer 8に関して、今日私が聞いてきた件です。
基本的に、Domino Designer 8は現在のDesignerの拡張のような形になります。以下に、いくつかポイントを書きますが、Lotusphereは資料配布は基本的にないので、私の手元のメモ程度ということをご了承下さい。

- Webサービス
Domino 7では、サービスプロバイダになることが可能でしたが、Notes/Domino 8では、サービスのコンシューマ、つまりクライアントになることが出来ます。Notesクライアント、Dominoサーバー共に可能です。デモしていましたが、Notesクライアントから、Webサービスに対して情報を取得するような、いわば「Webサーバーに対するDBLookup」のようなことが、Webサービスを使って簡単に作れるようになります。

- Composite Application
今回のLotusphereで非常にキーワードとなっていますが、まだ完全に掴めていません。
コンポーネントがお互いに通信しながら1つのアプリを提供するイメージなのですが、コンポーネントのプロパティやアクションを経由してのみ通信するという疎結合なところが特徴なようです。
Notes 8で Composite Applicationを作成するということは、既存のNotesの要素(DBやフォーム、ビューなど)に、Eclipseなどで作った別のコンポーネントが組み合わせられるということのようです。例えば、フレームで複数に分かれた部分の中で、Eclipseで作ったタグクラウンドの用語を選択すると、別のフレームのDominoの単一カテゴリビューが連動し、選択した要素一覧が表示されたりします。ここには、「タグクラウド」というEclipseのアプリと、「単一カテゴリ埋め込みフォーム」というNotes設計の2つのコンポーネントが登場しますが、この2つを予め「Composite Application Editor」で関連付け(Wire)しておくことで、タグクラウドアプリではNotesDBを意識することなく疎結合にアプリが作れるということのようです。

ビューの拡張:
表形式でビューが作れたり、プレビューペインが右側についたり、その他細かい話がたくさんありました。
パフォーマンスに影響する話では、クリッカブルソート部分のインデックス生成が on-the-fly になるとか、全文索引が存在しないDBの検索を強制無効化出来る(DBプロパティ)、などがあるようです。

LotusScriptの拡張:
いろいろあるのですが、見たかんじ一番嬉しいと思ったのは、未既読の操作でしょうか。

あと、DB2も・・・です。

Domino Designer in Eclipse

発表というわけではありませんが、 Domino Designer What's new のセッションにて、最後にMaureenが出てきて、将来のDesignerの紹介という形でデモをしました。

これです。画面も紹介されています。

Maureen's blog: surprise :-)

深い解説があったわけではなくて、簡単な紹介のみでしたが、見事に Eclipse 上で Domino Designer らしきものが動いており、 NSF の設計要素にアクセスしていました。
特に、コードを記述する部分で、Eclipseが使えるメリットは大きく、デモではLotusScriptエディタを見せていました(JavaとJavaScriptはまだ作ってないけれど、これは既存のを組み込むだけだから簡単だろうとのこと)。また、CSSやHTMLのエディタなども、ファイルのインポートだけでなく、リッチなエディタが直接使えます。大拍手で盛り上がっていました。残念ながら、これは Domino Designer 8 ではないそうで、その先のリリースになるそうです。

Domino Deisgner 8は普通に存在します。設計要素自体にはいろいろ拡張がありますし、Composite Applicationという新しい形のサポートもあるので選択肢も大きく増えていますが、基本はDomino Designer と同じです。

2007/01/24

Domino 8について

昨日、Domino 8やその未来に関するセッションの内容を殴り書きしました。

Notes/Dominoでちょっとコネタ: Notes/Domino 8 について

これに関して、プレゼンターから正式な文書が出ているので、興味があればこちらも見るとよいかと思います。

Domino Blog

Ajax in Domino 8.0

Domino 8.0 では、 ReadViewEntries コマンドで、これまでのDXLに加え、JSONを出力するようになるそうです。(&OutputFormat=JSONとします)  これまではJSONを使う場合は、エージェントで作ったり、カスタマイズビューで強引に作ったり、もしくはXMLをJavaScriptで強引にJSON変換したりだったので、Ajaxを意識したWebアプリ開発者には、非常に嬉しいと思います。
(補足: Domino 8だけでなく、Domino 7.0.2 でも、既にこんな素敵な話がこっそりあります、が、7.0.3でのことを考えると、テスト程度にとどめておいたほうがよさそうですね。)

セッションでは、JSONフィードをdojoライブラリでリッチにカスタマイズした例がありました。dojoライブラリを使うだけなら今からでも出来るのですが、カレンダーコンポーネントを始め、結構よいものが多いですね。

なお、JSONサポートは、Domino 8ですが、Domino 7.0.2 でWebサーバー関連はいくつか機能追加があります。JSONサポートに比べると地味ですが、HTMLタグの属性定義(言語情報など)やDOCTYPEのカスタマイズ、HTML APIサポートなどが追加されています。

2007/01/23

Notes/Domino 8 について

あまり時間がないですが、セッションの中から、Notes/Domino 8 に関して紹介されたものを、手元のメモよりざっとご紹介しておきます。あまりまとまっておらず申し訳ないですが。(あとで手を加えるかもしれませんが速報として)

Notes 8:
- 1Qに公開ベータ。年の真ん中にGA予定(US)。 Windows/Linux/Mac 対象。
- Notesクライアント機能は、Eclipse上のLotus Expeditor上に実装されている。(なおSametimeも同じアーキテクチャ。同様な独自コンポーネントを開発することも出来る)
開発は、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseのプラグイン開発が可能な部分もあり可能性が増える。
 管理も、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseの管理モデルが利用可能。Smart Upgradeのによるメインテナンスリリースをあげることも出来るけれど、コンポーネント単位の配布も出来るようになるなどメリットがある。
- 画面の切り替え(Windowsの Alt+Enter のようなもの)ではサムネイル表示がされ視覚的に行いやくなっている。サムネイル画面上でキーワードを入力して表示画面を絞り込むことも可能。
- 自動タイプミス修正、Undoの複数回管理など。
- ビジネスカード。個人アドレス帳を想像すればよいかと思いますが、ビュー上で写真つきで名刺一覧のように表示され、フォーム上は入力したフィールドのみが表示される。
- アクティビティ・セントリックで、仕事単位で情報(例:メール、チャット履歴、オフィス文書など)を1つにまとめる。サイドバーから、アクティビティやRSSフィード、Sametime、今日のスケジュールなどが表示可能。
- Productivity Editor: オフィス文書のサポート。ODF。
- Notes 6.5/7.0からのSmart Upgradeによるバージョンアップが可能。

さらに将来の方向性
- エンドユーザーをフォーカスした開発 (Notes 8 の開発にあたっても、様々な観点で意見調査を行い、相当なフィードバックを考慮している)
- インテグレーション(RSS, カレンダー, Lotus Connections, Productivity tools, Quikers...)
- Toolの充実、APIの充実

Domino 8:
- メッセージング(Message Recall, Out of Office, インターネットメールスレッド, DWA8)
- 管理の容易性(Smart Upgrade, Policy, Eclipse機能配布(Composite Application Provisioning) DDM, Tivoli Enterprise Console との連携) Policyはクライアントの複製設定など、設定可能な項目がさらに増えるようです。
- Adminp 大幅なパフォーマンスアップ (DBの構造を含めて、いろいろ改善したようです。スレッドの効率化などもありそうです)
- DBリダイレクト (サーバー移動したDBをリダイレクトする機能。「リダイレクトマーカー」というのが移動のタイミングで出来るそうです。なお、削除の場合もマーカーが出来、クライアントのアイコンを削除することが可能になります。)
- Auto Inbox Maintenance (サーバー文書の指定に従って、定期的なInboxフォルダのクリーンアップを行う。ポリシーでも設定出来るようです。)
- Directory (LDAPのパフォーマンスが速くなるようです。グループメンバーの逆引きもよくなりそうなので、期待が大きいです。)
- セキュリティ、DB2、ネイティブ64bit(8.0.1予定)
- Webサービス
- I/Oパフォーマンスの大幅改善(新しいODSになります。回数や転送量を減らすことが目標。なお新しいODSでは、フォルダの最適化、トランザクションログの最適化、設計文書の圧縮などがあるようです。)
- ストリームクラスタレプリカ(SCR)

そして、Domino 8の次のリリースについても興奮するような内容が続きました。
オープン技術
- Directory (なんとDominoディレクトリが不要になるオプションも可。LDAPやADが利用可能。Dominoディレクトリは進化し続けるし、仮になくてもNameLookupは透過的に処理するようです。)
- Security(Notes IDのあり方を見直し、IDファイルのない方法など、様々な選択肢が用意されそうです)
- Search (プラグイン・サーチエンジン)
- DB
パフォーマンス - I/Oを半分にするのが目標。DB、サーバー、タスク、アプリそれぞれで考慮。
メッセージング- さらに速く。サードパーティ製品との連携方法のあり方。DoS攻撃対応。MIME/HTMLの強化。Domino-DominoのSMTPルーティングの改良。
ストレージ・マネージ Common Store(CSLD)との連携。Single Copy Store(SCS)による最適化(特に添付ファイルの重複などについて)。メール本文の部分圧縮。
管理:DDM(MはManager)の拡張、Optimizeを目指す。Domino QuickTune(新登場。解析機能、自動推奨、自動解決など)
High Availavility, Data Integrity
Webプログラム - Webサービス、生成するHTMLを美しくする(!!!)、 Composite Application, Java API
統合- IBM Proventia(SPAMコントロールやIPSなどのセキュリティ)、Common Store

2007-2008にかけて 8.0.1 が、2008-2009にかけて、夢の(?)、Domino.Next がというスケジュールになっているようです。 

DWA8:
ユーザーインタフェース、パフォーマンス
mail8.ntfへの一本化
プレビューペイン、ポータル統合、rss/atom、などなどです。

Lotusphere 2007 General Session

本日の午前に、Lotusphere 2007 の General Session がありました。さすがに 7000人近くを1会場でやるのに、かなりすごいことになっています。

既に、茶坊主さんが、速報をまとめて下さっており、ありがとうございます。

とことんDominate!! ?Notes/Domino Lab? | いよいよLotusphere開幕

確かに、このような内容でした。ちなみに、ゲストはアポロ11号のニール・アームストロング船長です。名前が呼ばれるやいなや、会場の皆さん総立ちで喜んでおり、アームストロング船長がいかに国民的な英雄で、世代を超えてリスペクトされているかがよくわかりました。(日本だと、国民的英雄は誰なんだろうと同時に思ってしまいました。) ご自身の経験から、「挑戦」や「満足」などについてを話しておられましたが、このスピーチを聞き取るのは私の英語力ではわりと厳しかったです。

少し、手元のメモを確認して、茶坊主さんのエントリに補足します。

Notes/Domino 8 について:
Public Betaの時期については、 next month (つまり2月) と言っていました。なお、別セッションの中では、1Q中と言っていたので、多少のずれはあり得るのかもしれません。
また、拍手が大きかったのは、(私のヒヤリング違いでなければ)オフィスドキュメントのサポートに加え、PDFを生成する機能です。Notes 8のメニューから作れるような雰囲気でした。

Lotus Connectionsについて:
実際には、セッションの一番最後に「目玉」という形で紹介されました。言い方としては、「First Ready-for-Business Social Software」としていました。具体的には、 Activities, Profiles, Blog, SocialBookmark, Community の5本柱から構成されるようです。
Social Bookmarkは、IBM社内で先行的にテストしている、「DogEar」と呼ばれるものです。
Profileも社内テストを見かけていますが、ディレクトリの各ユーザーに「タグ」が付けられるもので、フォークソノミーを使ってスペシャリスト検索が出来るイメージです。それぞれBlogとも連携しているので、スペシャリストが探しやすくなっています。

Lotus Quickrについて:
明言はされてませんが、デモを見る限り、Document Manager と Quick Place に近い製品でした。
SametimeやNotesメールとの連携のデモもあり、わりと参加者のウケがよかったです。

Mike Rhodinのブログ

本日の基調講演も行った、Lotusのトップ Mike Rhodin がブログを始めたようです。
ご興味があれば、購読してみて下さい。

Mike Rhodin

2007/01/22

Lotusphere 2007 参加者

こちらの記事(と、Edのコメント)によると、 今回のLotusphereは7000人以上の参加があるそうです。正直私が思っていたより多くて驚きました。

PRESS RELEASE Led by Business-Ready Social Software, IBM Kicks Off Lotusphere 2007

今日はこれから General Session ですが、ソーシャル・ソフトウェアの発表(?)や、Notes/Domino 8のベータ公開(?)の話などがあるのかもしれません。

Lotusphere JumpStart

本日からLotusphereが始まっています。オーランドはフロリダ州なのでさすがに暖かく、夜はジャケットがあったほうが嬉しいですが、昼は暖かくて空がとても綺麗です。
日本人のかたも、結構たくさん来てらっしゃいました。他にも、中国やインドから来たと思われる方も結構いるようです。

登録をすると、Lotusphereのバッグ(今年は黄色が強くて、ちょっと日本では使いづらい)をもらいます。中にはいろいろとお土産が入っています。 FOR DUMMIESシリーズというUSではよく見る黄色の本で、VoIPとSametimeの薄い本が入ってました。嬉しいです。あと、最新のLotus Advisorマガジンも入っていました。

今日は、JumpStartかハンズオンセッションをいくつか受講出来ます。
私が受講してみたいくつかをご紹介してみます。

IBM Lotus Sametime 7.5 -- Technical Details and Architecture

というセッションでは、Wes Morgan さんという WPLC Support Engineering Team の方が講演していました。私はあまり詳しくないのですが、さすがにサポートの方だけあって、アーキテクチャや抑えるべき技術的ポイントなどを上手く提示し、とてもいいセッションだったと思いました。
Sametimeに関する、基礎的な技術要素(ディレクトリ、ホームサーバー、クライアントなど)を解説した後、構築のポイント(同時アクセス数、ユーザーロケーション、ネットワーク要素、ディレクトリの種類、クライアントの種類など)、それから、単数サーバー、複数サーバー、クラスタリングの方法、エクストラネットでの構築などについて話が出ていました。よい講演だったと思うので、いずれ Sandbox で資料が公開されると嬉しいのですが。
人もたくさん入っており、セッションの盛り上がり方といい、当たりセッションだったのだと思います。Sametimeも今回のLotusphereの中で16セッションあるということで、発表者も出席者も喜んでいました。

IBM Lotus Domino Domain Monitor Jumpstart

こちらは、開発チームの方が2人で発表されてました。マイナーな機能だからか、淡々とした機能説明が多すぎたからか、盛り上がりはイマイチでしたが、後半に入ってから、Domino 8での新機能や、そのさらに先の話が出てくると、さすがに引き付けられます。
今後は、ddm.nsf がさらに見やすくなり、例えば、DB単位に結果がカテゴライズされたりするようで、管理の視点がさらに柔軟になりそうです。また、自動的なステータス変更をわかりやすくすることや、長期間Openのものを自動Closeさせるなどの機能が追加されるそうです。
WebSphere Service Probeという調査も可能になるようで、DominoサーバーからWebSphereのサービスを監視することも出来るようです(サーバー名、アプリ名を指定し、 not found, not running, not responding などを検知するようです)。DominoからWebSphereを監視です。
その他、Common Actionと呼ばれる共通操作(例:対象サーバーのnotes.iniを開く、など)をアクションメニューに組み込むなどの新機能も紹介されていました。ますますサーバー管理との一体化が進みそうで、私としてもきちんと機能をおさえておかなければという気持ちになりました。

さらに、 "after 8" と、その先の話まで出てきました。
まず、全体的なゴールとして、「Problem Management」だけでなく、「Server Optimization」の観点を追求していきたいとのことです。
さらに、クライアントやクラスタ、ディレクトリ、パフォーマンスなどカバーする領域を増やすことを考えており、特に「クライアント」を強調していました。クライアントをDDMで監視ですか。どういう風になるんでしょうか。興味深いです。
また、サード・パーティ・ツールがDDMインタフェースを利用出来るように拡張すること、最後に問題発生時の自動修復用ワークフロー機能 などについてを目標に掲げていました。
もちろん、上記は、約束されたものではないでしょうが、興味深いところです。


明日はいよいよGeneral Session です。どんな話が聞けるのでしょうか。時間が許せばまた書きたいと思います。

2007/01/21

Domino 8のメール関連新機能

Lotusphere直前ですが、Rob Ingramから、Domino 8のメール関連の新機能についての記事が公開されました。

Domino 8 Messaging Sampler

Message Recall:
誤送信メールの取り消し。送信フォルダか全ての文書ビューから操作し、対象の受信者に対して実行出来るようです。成功すると、対象者のメールボックスからメールが削除されます。既読かどうかも確認出来るようです。

不在通知の改善:
エージェントではなくなるので、遅延がなくなるようです。その他、細かい機能やユーザーインタフェースも改善されているそうです。

メールスレッドのサポート:
これ不評だった件だと思いますが、インターネットメールとかのスレッドを維持し、スレッドビューとかで返信が崩れないようにするという意味だと思います。

Lotusphere 2007

明日、1月21日よりフロリダ州オーランドで、Lotusphere 2007 が始まります。正確には、21日はJumpStartセッションなどがある前夜祭で、メインのイベントは22日(月)より始まります。

Ed Brillのブログの報告では、今年のLotusphereは、登録者数が既に去年よりも多い状態だそうです。参加者の4分の1はヨーロッパからの参加だそうです(アジアはわかりません)。

Lotusphere 2007 demographics

今回、私も運良く参加することが出来たので、少しでもお役に立てればと、空いている時間に最新情報や現地の情報、また私が学んだことなどを書いていこうかと思います。(後ほど一部Podcastなども公開されるようではありますが。)

明日はJumpStartセッションというものが行われますが、これは基本的なスキルをLotusphereの前に身につけて、有意義にその後のセッションを聞けるようにするためのもの、です。そのため、極力普段自分が触らないようなエリアを聞いておこうかと思っており、PortalとSametimeの話を聞こうかと思っています。

次のセッションにも非常に興味があるのですが、スケジュールの都合上、参加出来なさそうで残念です。
"It Takes Two to Tango" - Learning Java Using the Eclipse Development Platform

このスピーカーのPaul Calhounは私の知り合いで、"XML powered by Domino"というRedbookの著者ですが、非常にスキルが高くて説明が上手なので聞いてみたかったです。別のセッションもあるようなので、時間割次第で聞いてみたいと思ってます。もしLotusphereに来ている日本人の方がいらして、Javaに興味があれば、そしてこのブログを読むのが間に合っていれば是非セッションに出てみて下さい。