2009/02/19

LDD Forumについて

長島さんの以下のエントリを見て、私もちょっと興味ある話だったので少し書いてみることにします。

Sandbox/Fix List/Notes Domino Forum はNotesクライアントで! - Notes サポートのつぶやき

Notesクライアントから、これらのサイトにアクセス出来るのは、notes.net だった頃からわりと有名で、Iris TodayとかSandboxとかをローカルに複製していた人も結構いたのではないかと思います。私も最近は複製ではやめましたが、FixListはNotesクライアントから結構よくアクセスしています。


ここのLDD Forumはとても活発で、毎日非常に多くの投稿で賑わっているため、英語処理能力で劣る非ネイティブとしてどう付き合っていくか、自分の中で多少迷っていました。
これだけ投稿がなされる中で、フィードバックも多いフォーラムなので、ヒントや事例探しではよくお世話になっており、そういう時はNotesクライアントから全文索引で探すようにしています。(Googleで引っかかることもありますが)
本当は出来れば全部の文書に目を通したいため、Notesクライアントの未既読機能を使って Tabキーだけで読みたいのですが、ネットワーク速度や量の問題もあって断念しました。
今は、これらのフォーラム(4&5, 6&7, 8, 8.5の4つ)は、メイントピック専用のRSSだけを購読して、それをものすごーい斜め読みで一瞬でもひっかかった文書だけ開いて読むようにしています。

このフォーラムでは、開発スタッフなどUS IBM/Lotusの人が時々返答を書いているので、そういう議論は読んでいるだけでとても勉強になります。残念ながら、名前をそれなりに知っておかないと、ぱっと見ただけでは反応出来ないのですが、私が目を通すときには、少なくとも「Andre Guirard」氏が返事を書いているときは、出来るだけ読むようにしています。この人は、Best Practice Makes Perfectのブログオーナーでもあり、最近はPerformance basics for IBM Lotus Notes developersという記事を書いたことでも有名(これは日本語にも翻訳されています。)ですが、とても精力的にフォーラムに貢献しているので、読んでいて参考になります。

もう1つ、LDD Forumを読むのだったら、Firefoxの Greasemonkey用のスクリプトとして OpenNTFで開発されているLDDMonkeyもおすすめです。私はNotesクライアント大好きですが、LDDMonkeyを見るとWebのUIの柔軟性の素晴らしさには反論できません。

ということで、私なりの LDD Forumのお付き合いとして
事例検索→Notesクライアント
新規購読→RSSリーダー
→気になった文書のみ開く→気になる返答をLDDMonkeyで開く→回答が素晴らしかったらブックマーク

という風にしていますが、もしほかに素敵なお付き合いの方法があったら、教えていただきたいです。

2009/02/15

削除スタブについて知っておきたいこと

これが全て、というわけではないですが、私が思う「削除スタブについて、とりあえず知っておきたいこと」をちょっと書いておきます。

1. DBの削除スタブ/削除スタブ数を把握する方法

NotesPeekを利用すると、削除スタブの一覧を確認することが出来ます。
ただ、よほどのトラブルシューティングをする時以外は不要かと思うので、「削除スタブがどれくらいあるか」を知りたいだけならば、サーバーコンソールコマンドの show database がお手ごろだと思います。

NotesPeekについては、長島さんのNotesPeek講座がわかりやすいです。
NotesPeek: 削除スタブを理解する - Notes サポートのつぶやき

2. 削除スタブを削除する方法

例えば、データベースを開発環境で作成し、それを納品したりするときにテスト文書の削除跡(つまり削除スタブが "0" ではない)がないようにしたいこともあると思いますが、そんな場合は複製の設定をいじることで数をゼロにすることが出来ます。
(参考)サーバー上にあるデータベースの文書の削除スタブをすぐにパージする方法

3. 削除スタブはいつか消える
削除スタブは、複製の設定で指定した日数に応じて、いつか削除されます。(削除スタブがパージされるタイミングとアクション
よく、複製を活用しながら、DBを他のサーバーに移行したりしますが、この時に検証などを行う都合上、パージ期間日数よりも長い間複製を行わなかったりすると、削除したはずの文書が復活することがあるので注意が必要です。
古典・徒然草にいわせれば、これはNotes/Dominoの特徴でもある「諦め」を上手く使った、「過去を諦める、良い諦め」とのことです。(90日でいいのかな)
他にも、複製やバックアップファイルなどの都合上、削除した文書が復活するケースがあると思うのできっと注意したほうがよいはずです。また、「削除した文書が復活する」という現象があったら、削除スタブがパージされた後、削除前のオリジナル文書を持つDBと複製があったかどうか、まずは疑ってよいと思います。

4. 削除スタブを持ちすぎない
おそらくですが、削除スタブが多すぎることは、DBのパフォーマンスにも影響があります。そのため、例えば1万文書を持つDBにおいて、毎日全文書を削除して、再作成する、といった運用を行うと、120日で120万文書の削除スタブを持つことになります。こういうことを考えると、「全件削除&再作成」は運用の方法なりを考えてもよいかと思います。
また、削除スタブのサイズも多少あるため、多すぎるとDBサイズにも多少の影響があります。(How large is a deletion stub in Lotus Notes/Domino)


他にも書くべきことがありそうな気もしますが・・・、その時は付け足します・・・。

2009/02/13

TouchBase

私の知り合いの Brian Benz が、OpenNTFにデビューした、というので、早速触ってみました。Brianは、TheViewなど USでは有名な技術誌に執筆していたり、Lotusphereを含むカンファレンスで講演したりと、たいした技術者で、XMLやJavaなどに強い開発者なのでいったいどんなDBなのだろう・・・と、期待しながら使ってみました。

プロジェクトは、こちら。
OpenNTF.org - TouchBase

紹介に "easy, safe, code-free, agent-free" とあるだけあって、驚くほどシンプルなDBでした。ツールは、NotesDBの連絡先(個人アドレス帳の各アドレスエントリ)を、Google, Yahooのアドレス帳に移すためなのですが、どんなエージェントを使っているのだろうかとワクワクしたら、あっさりと次のステップ
1. ローカルにツール(touchbase.nsf)を設置
2. 個人アドレス帳のエントリを、ビューから選択&コピー
3. ツールDB上で、ペースト
4. 対象のビューを開き、Notesクライアントの「ファイル」→「書き出し」で、ビュータイトルを含んだCSVとして、書き出し
5. Gmailなどから、CSVをインポートする

と、事実上、エクスポート用のビューを作った以外は何にもしていないのですが、NotesクライアントやWebサイトの標準機能を上手く使って手渡ししています。

また、FacebookやLinkedInなど、主要なソーシャルサイトは、Google, Yahooからのアドレスインポート機能を兼ね備えているため、結果的にNotesとこれらのサイトでアドレス帳が共有出来ます。
なかなか面白い形だな、と思いましたので、紹介させて頂きました。NotesとGmailとでアドレス帳共有したい方は試してみてもよいですし、そうでなくとも1つの事例として参考にしてみて下さい。

(参考)本人のブログより
Software Soapbox: My New OpenNTF project - TouchBase


#それにしても、OpenNTFといいながら、このプロジェクトはテンプレートではなくて、nsfのファイルでした。

2009/02/11

Domino Administrator 8.5

Lotusphereも終了し、そこで出てきた気になることなどを少しずつチェックしているのですが、その中で1つ面白そうな新機能(見事なコネタ)を見つけたので、ご紹介しておきます。

Domino Administratorクライアントは、便利そうな機能を結構抱えていながらも、なかなか地味な機能が多く、もう少し活用されてもいいなと思っていたのですが、これもそんな機能の1つです。
現在のような形の管理クライアントは Notes R5.0から登場し、その頃から地味に地味に機能追加があったのですが、なかなか新機能が追加されていても目立たなかったりします。今回の機能も言われなければ絶対に気が付かないようなものなのですが・・・
Domino Administrator 8.5のファイルタブでは、「編集」→「コピー」のメニューがいよいよ使えるようになり、選択したDB(複数可)のコピーを行うと、その内容がテキストデータとしてコピー出来ます。Excelなど表計算ソフトにそのままペーストすることも出来るため、データベース管理にも役に立つことがあるかもしれません。
実は、このファイルタブも、最近のリリースでは印刷が出来るようになったり、と、少しずつ進化があるのですが、これもなかなか目立たないところがあるので、機会があったら使ってみて下さい。