2016/02/07

IBM Connect 2016

先週行われた IBM Connect 2016 に参加してきました。私が参加するのは、2001年、2007年、2013年に続いて今回で4回目です。
やはり参加するといろいろと刺激を受けるもので、怠け者の私も、精力的に活動する IBM Champion たちを見習い、たまにはブログを書いてみたいと思います。

今回の発表、Domino, Connections, Verse の将来や、新しい Project Toscana については既に報告がありますので、ひとまず、軽い感想や、私が現地でやったことを書いてみます。

Opening General Session:
今年から、Part1 と Part2 の2つに分かれ、間に45分の休憩が入りました。このお休みが不要ではないかという声もありましたが、一方で、海外ブロガーの間では、この時間に情報整理が出来たり、EXPOに行けたり、また久しぶりの再開が出来てよかった、などの声も見られました。
製品関連の話は、Part2 に集約され、Part1 は中身がなかったという声もあるのですが、外部からのIT業界に対する期待のようなものを感じることが出来て、私には多少の刺激になりました

新製品などにご興味ある場合は、以下の YouTube ビデオが公開されています。
IBM Connect 2016-GS part 2 - YouTube

各種セッション:
昔は Notes/Domino に関するセッションだけ行っていたのですが、ここにきて、業界としての範囲も広くなり、私が必要とする範囲も広くなり、ストラテジーに行くか、製品系に行くか、ノウハウ系に行くか、技術でも開発系、運用系、などセッション選びが悩ましかったです。また、日数が1日短くなったこともあり、泣く泣く見送ったセッションもありました。
会社の垣根を越えて、参加される技術者同士で、事前に戦略など立てておくとよいかな、と思いました。

Jump Start セッションは、以前は入門系セッションが多かったのですが、今回は単なる技術セッションになってしまったような気がします。

Ask the developer:
最終日の名物セッションです。3年前は Mat Newman がまだIBM社員ではなかったので、たくさん質問していたのが印象的でした。
今回は前回までと少し勝手が違ったと思います。私が知っている限り、これまでは developer が回答していましたが、今回は product manager も一緒に回答していたため、わりと流れがスムーズだったと思います。あっという間の1時間でした。

Solution EXPO:
パートナーが、自社のソリューションを紹介するブースです。コンパクトにまとめられていましたが、とにかくざわついていて、なかなか会話が困難です。印象として、これまではNotes関連のソリューションが目立ちましたが、今回はあちこちで Connections の画面が見られました。
日本にいると、海外のソリューションを知るきっかけはあまりないので、とても参考になります。セッションで忙しくて、なかなかゆっくり回る時間がないのが難点です。お勧めは初日です。ビール飲み放題です。

SpeedGeeking:
ここ数年のConnect名物で、Solution EXPO の一部を使って、1人5分のプレゼンをします。聞き手は、だいたい1テーブル、数名です。PCの画面を見ながら、うるさい会場でマイクなしでやりますので、大変ですが、IBM Championなどの有名人と接触のきっかけになったりするので私は好きです。
今回は
- ブログアクセスを倍増させる方法
- OpenNTF運営の苦労
- 1つのコンテンツを複数デバイスで編集
- Connectionsのユーザーアダプション
- Notesの複製のトラブルシューティング
などなど、でした。いろいろ聞きましたが、よくわからなかったものも多い。

Technical Lab:
製品開発者がいるブースです。日ごろの悩みを直接開発者にぶつけることが出来る、限られた機会です。開発者といえど何でも知っているわけではなく、彼らが協力してくれるようなよい質問をするのが大事かなと思いました。実践系ではなく、どちらかというと、純粋な技術・アーキテクチャの質問をすべきだと感じました。
私が尊敬する IBM Champion の Daniel Nashed は、 スキルを付けたければ、ここに来なければダメだ、と言っていました。

なお、OGS でのWatson連携のデモについて、Verseの開発者に、「この言語認識機能は日本語も大丈夫なのか」と聞いてみたところ、「自分たちも今のところわからないけれど、大丈夫じゃないかなー」と言っていました。開発者は案外、自分の本当の担当エリアしか知らなかったりするので、全てを期待しすぎてもいけないのです。

また、Technical Lab ではありませんが、朝食を食べているときに、Verse の UI を開発しているという女性から話しかけられて、今回の印象や、ユーザーとして Verse を使った時の印象について話をしました。
食事のときの会話は、なかなか難しいのですが、運が良いとこういう遭遇もあったりします。彼女も、日本語大丈夫じゃないかしらーねと言っておりましたが、UIの担当ですので参考程度に聞いておきました。

IBM Champion との交流:

私は世界各国のIBM Championをとても尊敬しています。Championのセッションを受講出来るものありがたいですが、機会があれば、直接交流が出来るのもとてもありがたいです。
Java/XML/XPagesで活躍する友人の Paul Calhoun と挨拶出来たこともよかったですし、何より今回は、私が長年ずっと尊敬し続けている Daniel Nashed と直接交流が出来たのがよかったです。

また、実際に現地に行くことで、私が知らなかった、すごいChampion がいることを知れるのもよかったです。今回発見したの、Ytria社のBen Menesiです。多少挨拶したのですが、今後彼の講演のスライドなどはチェックしておきたいなと思いました。 (というか、Ytria社の技術ブログを購読リスとに入れました)

海外ソリューションの視察:
今回、テクてくLotusにて私の宿題として、LDC Via というソリューションを視察してきました。まず、このソリューションに対する疑問を解消するために1時間のミーティングを行い、その後、日本でソリューション展開が可能であるかどうかについて、30分のミーティングを行いました。
これについては、別途ブログで概要などをご報告したいと思いますし、機会があればどこかでお話したいと思います。

Senior Product Managerとの製品改善ミーティング:
私が今期参加した ノーツコンソーシアムの「ノーツ&コラボ技術研究会」では、製品改善要望をまとめていたのですが、たまたま私が IBM Connect に参加したということもあり、製品担当者にインプットしてきました。
わりと一瞬で却下される要望が多いのかな、と思いながらミーティングに臨みましたが、一件一件、その背景などを丁寧に聞いてくれて逆に驚きました。

SC Notes Onboarding担当者との顔合わせ:
私はWWで展開中の、SC Notes Onboarding研修の講師も担当しているのですが、WWの責任部門のメンバーと今回初めて顔合わせが出来ました。日本人は、わりとドメスティックに活動していますが、世界的には Connect の価値はこういうところにあるのだと感じます。



もし、行ってみたくなった方がいらっしゃれば、是非来年以降、体験してみてください。出来れば私も、またご一緒したいです!

1 件のコメント:

ノーツコンソーシアム事務局 さんのコメント...

ブログ、楽しく読ませていただきました♪ありがとうございました♪