2007/01/23

Notes/Domino 8 について

あまり時間がないですが、セッションの中から、Notes/Domino 8 に関して紹介されたものを、手元のメモよりざっとご紹介しておきます。あまりまとまっておらず申し訳ないですが。(あとで手を加えるかもしれませんが速報として)

Notes 8:
- 1Qに公開ベータ。年の真ん中にGA予定(US)。 Windows/Linux/Mac 対象。
- Notesクライアント機能は、Eclipse上のLotus Expeditor上に実装されている。(なおSametimeも同じアーキテクチャ。同様な独自コンポーネントを開発することも出来る)
開発は、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseのプラグイン開発が可能な部分もあり可能性が増える。
 管理も、現在のものが全て利用可能な上に、さらに Eclipseの管理モデルが利用可能。Smart Upgradeのによるメインテナンスリリースをあげることも出来るけれど、コンポーネント単位の配布も出来るようになるなどメリットがある。
- 画面の切り替え(Windowsの Alt+Enter のようなもの)ではサムネイル表示がされ視覚的に行いやくなっている。サムネイル画面上でキーワードを入力して表示画面を絞り込むことも可能。
- 自動タイプミス修正、Undoの複数回管理など。
- ビジネスカード。個人アドレス帳を想像すればよいかと思いますが、ビュー上で写真つきで名刺一覧のように表示され、フォーム上は入力したフィールドのみが表示される。
- アクティビティ・セントリックで、仕事単位で情報(例:メール、チャット履歴、オフィス文書など)を1つにまとめる。サイドバーから、アクティビティやRSSフィード、Sametime、今日のスケジュールなどが表示可能。
- Productivity Editor: オフィス文書のサポート。ODF。
- Notes 6.5/7.0からのSmart Upgradeによるバージョンアップが可能。

さらに将来の方向性
- エンドユーザーをフォーカスした開発 (Notes 8 の開発にあたっても、様々な観点で意見調査を行い、相当なフィードバックを考慮している)
- インテグレーション(RSS, カレンダー, Lotus Connections, Productivity tools, Quikers...)
- Toolの充実、APIの充実

Domino 8:
- メッセージング(Message Recall, Out of Office, インターネットメールスレッド, DWA8)
- 管理の容易性(Smart Upgrade, Policy, Eclipse機能配布(Composite Application Provisioning) DDM, Tivoli Enterprise Console との連携) Policyはクライアントの複製設定など、設定可能な項目がさらに増えるようです。
- Adminp 大幅なパフォーマンスアップ (DBの構造を含めて、いろいろ改善したようです。スレッドの効率化などもありそうです)
- DBリダイレクト (サーバー移動したDBをリダイレクトする機能。「リダイレクトマーカー」というのが移動のタイミングで出来るそうです。なお、削除の場合もマーカーが出来、クライアントのアイコンを削除することが可能になります。)
- Auto Inbox Maintenance (サーバー文書の指定に従って、定期的なInboxフォルダのクリーンアップを行う。ポリシーでも設定出来るようです。)
- Directory (LDAPのパフォーマンスが速くなるようです。グループメンバーの逆引きもよくなりそうなので、期待が大きいです。)
- セキュリティ、DB2、ネイティブ64bit(8.0.1予定)
- Webサービス
- I/Oパフォーマンスの大幅改善(新しいODSになります。回数や転送量を減らすことが目標。なお新しいODSでは、フォルダの最適化、トランザクションログの最適化、設計文書の圧縮などがあるようです。)
- ストリームクラスタレプリカ(SCR)

そして、Domino 8の次のリリースについても興奮するような内容が続きました。
オープン技術
- Directory (なんとDominoディレクトリが不要になるオプションも可。LDAPやADが利用可能。Dominoディレクトリは進化し続けるし、仮になくてもNameLookupは透過的に処理するようです。)
- Security(Notes IDのあり方を見直し、IDファイルのない方法など、様々な選択肢が用意されそうです)
- Search (プラグイン・サーチエンジン)
- DB
パフォーマンス - I/Oを半分にするのが目標。DB、サーバー、タスク、アプリそれぞれで考慮。
メッセージング- さらに速く。サードパーティ製品との連携方法のあり方。DoS攻撃対応。MIME/HTMLの強化。Domino-DominoのSMTPルーティングの改良。
ストレージ・マネージ Common Store(CSLD)との連携。Single Copy Store(SCS)による最適化(特に添付ファイルの重複などについて)。メール本文の部分圧縮。
管理:DDM(MはManager)の拡張、Optimizeを目指す。Domino QuickTune(新登場。解析機能、自動推奨、自動解決など)
High Availavility, Data Integrity
Webプログラム - Webサービス、生成するHTMLを美しくする(!!!)、 Composite Application, Java API
統合- IBM Proventia(SPAMコントロールやIPSなどのセキュリティ)、Common Store

2007-2008にかけて 8.0.1 が、2008-2009にかけて、夢の(?)、Domino.Next がというスケジュールになっているようです。 

DWA8:
ユーザーインタフェース、パフォーマンス
mail8.ntfへの一本化
プレビューペイン、ポータル統合、rss/atom、などなどです。

0 件のコメント: