2020年7月に、SCNotes/Connections Cloudが終了することにあわせて、昨年末にオフボーディングに関するWebinarがありました。この中では、MSPに関する言及がなかったため、移行先はオンプレミス環境やIaaS環境を想定してしまいがちでしたが、もう1つ有力な選択肢としてMSP(Managed Service Provider)があります。
現在、HCLから認定されているCloud Hosting Partner は執筆時点で5社あります。
Choose your HCL Cloud Hosting Partner
本日、その1つであるISW社(withケートリック社)のMSPに関してWebセミナーがありました。その内容から、私個人の理解を共有します。
ISW社はオーストラリアのビジネスパートナーであり、古くからIBMとは密に協業。例えばConnections の Activity Plus など製品に取り込まれる機能なども開発実績がある。
⇒私の知識では、もともとKudos XXXなどConnections系の世界的ヒットアドオンを作っていたり、また Mat Newman氏もこちらの出身であったと記憶しています。
Dominoのクラウドサービスでは以下が提供される。(ホームページより引用)
- お客様専用の Domino V11 メールサーバークラスター
- メール及びメールとアプリに必要な HCL ライセンシング
- HCL Notes v11 クライアントソフトのダウンロード権利
- iOS 及び Android 端末からのモバイルアクセスに対応する Traveler
- Verse のモダンなブラウザ用メールインターフェース
- アンチスパム/アンチウィルス/アンチマルウェアのサービス (お客様がお客様自身のものをご提供いただける場合に限り)
- 各ユーザーごとに 50GB のストレージ
- バックアップ
⇒セミナーでは、(現在のSCNはマルチテナントですが)シングルテナントとして提供されるということでした。
クラスタがあり、バージョンは11であり、Travelerがあり、サイズは50GBであることを考えると、不満のない構成だと思います。
また、移行にあたっては、個々のNotesクライアントのロケーション文書で、ホームサーバーとメールファイルパスを変える必要がどうしても ありますが、この ISW/ケートリック社のサービスでは、MarvelClientを使ってそこをコントロールするようなことも出来るようです。
価格についての案内
⇒お問い合わせすると教えて頂けるようです。ISW社はオーストラリアの会社ですが、ケートリック社のプレミアムサポートを使うことで、日本語の窓口も出来るようです。
なお、説明によると、MSP価格というものがあるそうで、そこのMSPであれそこに従うのではないかと思いました。
SCNの環境からMSPの環境に持って行く場合、もちろん移行作業が発生しますが、サービス利用料と移行料金について、驚くべき発表がセミナーの中でありましたが、そこについてもきっとお問い合わせが出来ると思います。
https://product.ktrick.com/msp
Connections Cloudの移行
- Sametime Meetingの機能が新環境では提供されないが、それ以外ほぼ同等の機能が利用出来る
- Kudos Boards などもオプションとして利用出来る
⇒ISW社はそもそも HCL Connections の製品機能に取り込まれる機能を開発していたりするくらいですので、Connectionsのスキルが非常に高いと思います。期待出来そうです。
(まとめ)
SCNotes環境は、HCL社よりガイドがあるオフボーディングのプロセスに基づき、オンプレミスやIaaS環境へ移行することも出来ますが、クラウド環境を綺麗に引き継げるMSPは非常に有力な選択肢だと思いました。
まだ日本でどれだけ検討されているかわかりませんが、何の案件も持たない私が問い合わせしても親切に資料をお送り頂けましたので、現在検討中の方は、気楽に(?)問い合わせてみるとよいと思います。
https://product.ktrick.com/msp
2020/01/29
2019/12/19
IDボールト信頼認証の有効期限が10年の件
先日、HCL社より以下のようなTechnoteが発行されているのを確認しました。
ID ボールトの認証情報の更新について
この内容ですが、IDボールトの中で使っている「ボールトの信頼証明書」と「パスワードリセット認証」は、ID ボールトの新規セットアップから 10 年後に期限切れになる、という内容です。
IDボールトは、およそ10年前、Notes/Domino 8.5 で登場した機能で、それから10年が立ち、この現象が報告されるようになったということです。
世の中を見回すと、今年の3月あたりには、イタリアのほうで報告があったようです。(ID Vault: default certificate expiration is on the way)
この期限を延長する方法ですが、Technoteに従えば簡単に出来ることがわかりました。私も手元で試してみましたが、エビデンスをとりながら2人で慎重に作業をしたとしても、1時間かからずに出来る内容だと思います。ただし、Dominoディレクトリに対して変更が入るのでバックアップなどは認識しておく必要があります(手順にもあります)。
注意点は特にないですが「IBMのNotes認証の調査」ボタンを押しただけでは有効期限は表示されず、一度「証明書の発行者」の何かをクリックする必要があります。
この報告を受けて、管理者として、そしてコミュニティとして実施すべきアクションが2つあると思います。
1) 現在IDボールトを利用している場合、その期限がいつかを確認する。
すなわち、Dominoディレクトリの認証ビューを開き、ボールトの信頼文書を開いて「IBM Notes認証の調査」をクリックして、証明書の発行者をクリックする、という意味です。
もし期限が近ければ、使えなくなる前に作業スケジュールを立てておいたほうがよさそうです。IDファイルダウンロードなど、ボールトに関する操作が発生しなさそうな時に行うのがよさそうです。
2) 改善要望を出す
現行では、この回避策を使って作り直しても、デフォルト10年固定で作成されていまい、10年に一度の作業が発生してしまいます。
これに対して、アイディア・サイトに以下のアイディアが投稿されました。
The expiration date for ID vault certificate is not able to update
ここにいいね、がたくさんつくことで、次回作成時には期限を決めて長くすることも出来るようになるかもしれません。(2020/01/09 追記:どのような実装になるかはわかりませんが、ステータスが Likely to implement に変更されました!)
IDボールトは、Notesのセキュリティの要でもあり、管理の泣き所でもあったIDファイルを見事にまとめた素晴らしい機能だと思いますので、無事機能拡張されてスムーズに運用できるようになるとよいですね。
ID ボールトの認証情報の更新について
この内容ですが、IDボールトの中で使っている「ボールトの信頼証明書」と「パスワードリセット認証」は、ID ボールトの新規セットアップから 10 年後に期限切れになる、という内容です。
IDボールトは、およそ10年前、Notes/Domino 8.5 で登場した機能で、それから10年が立ち、この現象が報告されるようになったということです。
世の中を見回すと、今年の3月あたりには、イタリアのほうで報告があったようです。(ID Vault: default certificate expiration is on the way)
この期限を延長する方法ですが、Technoteに従えば簡単に出来ることがわかりました。私も手元で試してみましたが、エビデンスをとりながら2人で慎重に作業をしたとしても、1時間かからずに出来る内容だと思います。ただし、Dominoディレクトリに対して変更が入るのでバックアップなどは認識しておく必要があります(手順にもあります)。
注意点は特にないですが「IBMのNotes認証の調査」ボタンを押しただけでは有効期限は表示されず、一度「証明書の発行者」の何かをクリックする必要があります。
この報告を受けて、管理者として、そしてコミュニティとして実施すべきアクションが2つあると思います。
1) 現在IDボールトを利用している場合、その期限がいつかを確認する。
すなわち、Dominoディレクトリの認証ビューを開き、ボールトの信頼文書を開いて「IBM Notes認証の調査」をクリックして、証明書の発行者をクリックする、という意味です。
もし期限が近ければ、使えなくなる前に作業スケジュールを立てておいたほうがよさそうです。IDファイルダウンロードなど、ボールトに関する操作が発生しなさそうな時に行うのがよさそうです。
2) 改善要望を出す
現行では、この回避策を使って作り直しても、デフォルト10年固定で作成されていまい、10年に一度の作業が発生してしまいます。
これに対して、アイディア・サイトに以下のアイディアが投稿されました。
The expiration date for ID vault certificate is not able to update
ここにいいね、がたくさんつくことで、次回作成時には期限を決めて長くすることも出来るようになるかもしれません。(2020/01/09 追記:どのような実装になるかはわかりませんが、ステータスが Likely to implement に変更されました!)
IDボールトは、Notesのセキュリティの要でもあり、管理の泣き所でもあったIDファイルを見事にまとめた素晴らしい機能だと思いますので、無事機能拡張されてスムーズに運用できるようになるとよいですね。
2019/12/17
What You Need to Know: Moving Your Mail from SCN/Verse
12/12(水)の日本時間深夜 24:00 より、「What You Need to Know: Moving Your Mail from SCN/Verse」というタイトルの Webinar がありました。私も、方針が気になるところでしたので、こちらのセミナーを受講してみました。
(Updated 12/20)
このセミナーの動画および、Q&A の一覧が公開されました。
Moving Your Mail from SCN/Verse: What You Need to Know - Digital Solutions
まず重要なのは以下の点です。
1. メールファイルの確認
メールファイルのサーバーやパスを確認する。Dominoディレクトリの「メールユーザー」ビューの分析。なお、Dominoディレクトリを分析するためのカスタムテンプレートが提供されるかもしれない、といったことが話されていました。
2. メールファイルの複製
ステージングサーバー(移行時にメールを一時的に複製するためのサーバー。なくてもよいが、あったほうが計画が立てやすい)にメールデータベースのレプリカスタブを作成する。そのためのACLなどもあわせて設定する。
公開された Q&A によると、replicateDBツールというものが公開されるようです。
3. オンプレミスへのプロビジョニング
ステージングサーバーから、オンプレミスのメールサーバーに複製を行う。SCNのサブスクリプションの停止。
4. Dominoディレクトリのアップデート
Dominoディレクトリのユーザー文書の、メールサーバーおよびメールファイルのパスを、オンプレミスのサーバーに変更する。
5. キャッチアップ複製の実施
移行期間中に配信されたメールなど、差分を複製でアップデートする。
手動でもスケジュール複製でもよい。
6. クライアントの再設定
モバイル、Web、Notesクライアントいずれであれ、オンプレミスのサーバーをポイントするように変更する。
7. お掃除
ステージングサーバーのお掃除や、必要なら MXレコードの変更。
このステップは、オンプレミスから SCN へのオンボーディングを経験したことがあると、似たようなプロセスかと思います。
ただ、これは、オンプレミスにDominoの環境を用意して、そこに移行するという話になります。移行対象は Domino 10 / Domino 11 になるでしょうから、コンテナを使ったりと技はあるでしょうが、そうではない話として、最後にBP様のクラウドの話がされました。
以下の内容がセミナーでも紹介されました。
Choose your HCL Cloud Hosting Partner
ここにある4社が紹介されました。
ところで、セミナーの内容を外れますが、この4社のうちの1つ ISW社のソリューションについては日本のケートリック社から以下のアナウンスが出ています。
IBM Connections Cloud のサービス終了でお困りのお客様へ
ISW社は長年Domino/Connectionsに関わっており、多くの Champion を輩出していることでも有名ですので、安心出来るサービスではないかと思います。
さて、こちらのセミナーですが、SCNからオンプレミスへの移行(オフボーディング/offboardingとも呼ばれます)について、別途ガイドブックが提供される、という話です。
今回もステップはわかったものの、ACLに追加すべきエントリやそのタイミング、レプリカスタブの上手い作成方法、またもともとのステージングサーバー、メールサーバー側でしておくべき設定など、細かいところは考慮が必要でしょうから、細かいことはこちらを参照して、ということになると思います。
(Updated 12/20)
このセミナーの動画および、Q&A の一覧が公開されました。
Moving Your Mail from SCN/Verse: What You Need to Know - Digital Solutions
まず重要なのは以下の点です。
- 2020/7/16にサービスの停止が予定されている
- SC Notesからのデータ移行は、複製のみがサポートされている
(注:SCNへの移行はFTPもサポートされていた)
1. メールファイルの確認
メールファイルのサーバーやパスを確認する。Dominoディレクトリの「メールユーザー」ビューの分析。なお、Dominoディレクトリを分析するためのカスタムテンプレートが提供されるかもしれない、といったことが話されていました。
2. メールファイルの複製
ステージングサーバー(移行時にメールを一時的に複製するためのサーバー。なくてもよいが、あったほうが計画が立てやすい)にメールデータベースのレプリカスタブを作成する。そのためのACLなどもあわせて設定する。
公開された Q&A によると、replicateDBツールというものが公開されるようです。
3. オンプレミスへのプロビジョニング
ステージングサーバーから、オンプレミスのメールサーバーに複製を行う。SCNのサブスクリプションの停止。
4. Dominoディレクトリのアップデート
Dominoディレクトリのユーザー文書の、メールサーバーおよびメールファイルのパスを、オンプレミスのサーバーに変更する。
5. キャッチアップ複製の実施
移行期間中に配信されたメールなど、差分を複製でアップデートする。
手動でもスケジュール複製でもよい。
6. クライアントの再設定
モバイル、Web、Notesクライアントいずれであれ、オンプレミスのサーバーをポイントするように変更する。
7. お掃除
ステージングサーバーのお掃除や、必要なら MXレコードの変更。
このステップは、オンプレミスから SCN へのオンボーディングを経験したことがあると、似たようなプロセスかと思います。
ただ、これは、オンプレミスにDominoの環境を用意して、そこに移行するという話になります。移行対象は Domino 10 / Domino 11 になるでしょうから、コンテナを使ったりと技はあるでしょうが、そうではない話として、最後にBP様のクラウドの話がされました。
以下の内容がセミナーでも紹介されました。
Choose your HCL Cloud Hosting Partner
ここにある4社が紹介されました。
ところで、セミナーの内容を外れますが、この4社のうちの1つ ISW社のソリューションについては日本のケートリック社から以下のアナウンスが出ています。
IBM Connections Cloud のサービス終了でお困りのお客様へ
ISW社は長年Domino/Connectionsに関わっており、多くの Champion を輩出していることでも有名ですので、安心出来るサービスではないかと思います。
さて、こちらのセミナーですが、SCNからオンプレミスへの移行(オフボーディング/offboardingとも呼ばれます)について、別途ガイドブックが提供される、という話です。
今回もステップはわかったものの、ACLに追加すべきエントリやそのタイミング、レプリカスタブの上手い作成方法、またもともとのステージングサーバー、メールサーバー側でしておくべき設定など、細かいところは考慮が必要でしょうから、細かいことはこちらを参照して、ということになると思います。
2019/12/08
HCL Factory Tour 4 in TOKYOに参加してきました
先日 12/4(水) に開催された、HCL Factory Tour 4 in TOKYOに参加してきました。
開発総責任者のRichard Jefts氏から始まり、よく名前を見かける開発リードの方々や製品担当の方々がまとめて来日されて、丸一日のイベントとなりました。
今後の技術方針、また、当日発表のDomino V11, Sametime V11, Connections 6.5 の内容説明などが行われましたが、次々に出てくる新しい話とワクワク感に、以前Lotusphereに参加して、Irisの優秀な技術者からの未来ある話に会場一体となって興奮したことを思い出しました。
以下手元のメモから、気づいたところを紹介します。(内容に誤りを含む可能性がありますので、正確なところはHCL社発表の資料などをご確認下さい)
全体として:
- 日本は最も大きい市場の1つであると認識されていて、日本からの要望も積極的に聞いている。
- Domino, Connections, Sametime については、(市場がスピードを受け入れられるなら)毎年メジャーリリースを出す。既に次のリリースの検討も始まっている。
-Marketing Buzzの重要性を理解している。アナリストやプレスとの会話も力を入れていきたい。彼らの来日においても、日本でのアナリストとの会話を予定している。USやヨーロッパでも行っているが、そのフィードバックは非常によい。
- クラウドに関しては、(今のSCNotes/Connections Cloudの話はあるが)、「part of our strategy」と認識している。
- 今は、技術負債と向き合っているところであり、V10で手を入れ、V11では新機能を多く投入、V12では更なる可能性を見せたい。
技術方針:
- クラウド・ネイティブの重要性。特にコンテナ技術(Docker)はデプロイの方法を変えた。1台のサーバー、メモリ共有空間の中でのプロセス通信から、個々の機能を各コンテナ上で動かし疎結合させていく。
- イベント駆動アーキテクチャ(Event Driven Architecture)。プロセスがバラバラになるということは、プロセス間通信をどのようにするかを考える必要があり、それがイベント駆動アーキテクチャ。
- 「Augment(増加)」「Collaborate」「Speed」がキー。
- Docker上のマイクロサービスとして動かすなど。
- Event Driven は、HCL社だけではなく、Google, Microsoft, RedHat, Adobeなども目指す方向である。
- 例えば Domino, Connections, Digital Experience(Portal)で検索を透過的に出来るような世界が出来る。今、各製品はアーキテクチャがバラバラでサイロ化されている。
- 将来的には "Cloud Native Platform" としてコンテナ管理アーキテクチャがあり、イベント・ゲートウェイや API ゲートウェイを通じて通信が出来るようになる。(プロセス間通信がRESTから変わる)
- アーキテクチャが変わっていくことで、オートスケールや、ゼロ・インストールといったものも、実現出来るようにしたい。
- 相互互換性のためのオープン技術、イベントデータの共通フォーマットとして、2019年10月24日に、CloudEvents の 1.0 が発表された。Domino V11では、このCloudEvents を既に実装している。(拍手)
- 例えば、Dominoの会議室予約機能をより拡張し、IoTセンサーと連携し、iPadで動く Event Driven Architecture / Cloud Native Moduleを意識して、今の部屋の状況を確認するプロジェクトをやってみた。このプロジェクトは、マニラのDominoを全く知らない5人の若手技術者にやらせてみたが、1カ月程度で完成してしまった。
- Project Keep というものの紹介として、Visual Studio Code から Dominoの設計要素に直接アクセスするデモがありました。(拍手)
- LotusScript を動的に JavaScriptに変換し(ただしOS依存などもあるため網羅性90%くらいで) フォーム上で動いていたコードがJavaScriptとなりコンテナ上で動くような未来が考えられる。
- Designerをよくしたい、という思いを持っている一方で、標準IDEを自由に使った開発というのも重要視している。
Notes/Domino関連:
- Domino Volt ⇒ローコードでアプリ開発が可能。開発速度のアップ。
- iPad用のNomadに加え、iPhone, Android, ChromeOSで動くものが年末くらいに登場予定。
- Domino Event Publisherというものが出来て、文書作成などのDominoイベントにあわせて、イベントが外部発行される。それを、外部のMQ(RabbitMQなど)⇒CloudEvents⇒外部ランタイム(Node.js/Node-RED)などというフローでアプリケーション連携させることが出来る。
- SametimeとサードパーティのWeb会議の統合。セキュアチャットを実現する。
- Verseオンプレミスはどんどん進化する。iNotesが使われていることはわかっているが、是非Verseを使って欲しい。
- DAOS Tier-2ストレージをリリースするが、まだバックアップなどを含めいろいろとやるべきことがあると考えている。
- パフォーマンス監視について Panopta とパートナーシップ
- シンクライアント・ストラテジーとして、Nomad, Verse, Sametime を対象に四半期ごとにアップデートを提供していく。
- 今後は Web Assembly の技術を使って WebブラウザからNotesクライアント風で動くものを提供していく。(2020年)(拍手)
- VerseにもPWA技術を展開する。1.0.10からの予定。
Connections関連:
- Connectionsでも製品改善のための Product Ideas Lab でアイディア募集しているので、是非参加して欲しい。
- Connections 6.5 はサイドバー、タッチポイント、外部ユーザーの招待、アクティビティプラス(Kudos Suite)が目玉。
- カスタマイズ、またElasticSearchというキーワードも使われていました。
詳細は、以下の動画デモなどがわかりやすいと思います。日本のイベントではこのデモは公開されませんでした。
Digital Experience関連:
- 現在21セットの様々な違った技術を使ったAPIセットがあるが、GraphQLやOpen REST APIで今後は考えていきたい。
- API は Node.js ベースの Loopback の利用を考えていきたい。
- 構築を早く。コンテナ技術の利用により、これまで2週間程度かかっていた構築も 2分30秒で完了。
- Continuous Delivery として、毎月のコンテナアップデート。
- WASベースとした構成も今後5年間はサポートされるが、コンテナベースにすると、ノーインストール、自動アップデートなど幸せになれる。ハイブリッド構成も可能で、ここ5年間は両者に相互互換性を持たせる。
Sametime関連:
- HCL社になってSametimeはチームを再編成。チーム規模は3倍となり、大きな投資が受けれる。
- これまでのSametimeは非常に複雑であったが、それをシンプルなものにする。
- これまで Notesクライアントに組み込まれる Sametime はバージョンがいつも遅れていたが、これからは同じリリースを提供する。
- インストールモジュールは、10GB から 100MB になり、非常に簡単。
- Webチャットには React の技術を使い、最新技術も活用している。
- MS Teams や Slack が出来るチャンネルだが、Connectionsのコミュニティとシームレスに組み合わせることで、より効果的にコミュニケーションが出来る。
- オープンソース jitsi技術との統合、など。
私の手元の資料を、当日の理解により記載しましたが、参考程度に読んで頂き、私が当日感じたワクワク感を少しでも共有出来れば嬉しいです。
こちらのイベントの詳細は、写真付きでHCL Masterの中野さんが報告されていますので、そちらもあわせてご参照下さい。
HCL Factory Tour 4 in Tokyo に参加しました
開発総責任者のRichard Jefts氏から始まり、よく名前を見かける開発リードの方々や製品担当の方々がまとめて来日されて、丸一日のイベントとなりました。
今後の技術方針、また、当日発表のDomino V11, Sametime V11, Connections 6.5 の内容説明などが行われましたが、次々に出てくる新しい話とワクワク感に、以前Lotusphereに参加して、Irisの優秀な技術者からの未来ある話に会場一体となって興奮したことを思い出しました。
以下手元のメモから、気づいたところを紹介します。(内容に誤りを含む可能性がありますので、正確なところはHCL社発表の資料などをご確認下さい)
全体として:
- 日本は最も大きい市場の1つであると認識されていて、日本からの要望も積極的に聞いている。
- Domino, Connections, Sametime については、(市場がスピードを受け入れられるなら)毎年メジャーリリースを出す。既に次のリリースの検討も始まっている。
-Marketing Buzzの重要性を理解している。アナリストやプレスとの会話も力を入れていきたい。彼らの来日においても、日本でのアナリストとの会話を予定している。USやヨーロッパでも行っているが、そのフィードバックは非常によい。
- クラウドに関しては、(今のSCNotes/Connections Cloudの話はあるが)、「part of our strategy」と認識している。
- 今は、技術負債と向き合っているところであり、V10で手を入れ、V11では新機能を多く投入、V12では更なる可能性を見せたい。
技術方針:
- クラウド・ネイティブの重要性。特にコンテナ技術(Docker)はデプロイの方法を変えた。1台のサーバー、メモリ共有空間の中でのプロセス通信から、個々の機能を各コンテナ上で動かし疎結合させていく。
- イベント駆動アーキテクチャ(Event Driven Architecture)。プロセスがバラバラになるということは、プロセス間通信をどのようにするかを考える必要があり、それがイベント駆動アーキテクチャ。
- 「Augment(増加)」「Collaborate」「Speed」がキー。
- Docker上のマイクロサービスとして動かすなど。
- Event Driven は、HCL社だけではなく、Google, Microsoft, RedHat, Adobeなども目指す方向である。
- 例えば Domino, Connections, Digital Experience(Portal)で検索を透過的に出来るような世界が出来る。今、各製品はアーキテクチャがバラバラでサイロ化されている。
- 将来的には "Cloud Native Platform" としてコンテナ管理アーキテクチャがあり、イベント・ゲートウェイや API ゲートウェイを通じて通信が出来るようになる。(プロセス間通信がRESTから変わる)
- アーキテクチャが変わっていくことで、オートスケールや、ゼロ・インストールといったものも、実現出来るようにしたい。
- 相互互換性のためのオープン技術、イベントデータの共通フォーマットとして、2019年10月24日に、CloudEvents の 1.0 が発表された。Domino V11では、このCloudEvents を既に実装している。(拍手)
- 例えば、Dominoの会議室予約機能をより拡張し、IoTセンサーと連携し、iPadで動く Event Driven Architecture / Cloud Native Moduleを意識して、今の部屋の状況を確認するプロジェクトをやってみた。このプロジェクトは、マニラのDominoを全く知らない5人の若手技術者にやらせてみたが、1カ月程度で完成してしまった。
- Project Keep というものの紹介として、Visual Studio Code から Dominoの設計要素に直接アクセスするデモがありました。(拍手)
- LotusScript を動的に JavaScriptに変換し(ただしOS依存などもあるため網羅性90%くらいで) フォーム上で動いていたコードがJavaScriptとなりコンテナ上で動くような未来が考えられる。
- Designerをよくしたい、という思いを持っている一方で、標準IDEを自由に使った開発というのも重要視している。
Notes/Domino関連:
- Domino Volt ⇒ローコードでアプリ開発が可能。開発速度のアップ。
- iPad用のNomadに加え、iPhone, Android, ChromeOSで動くものが年末くらいに登場予定。
- Domino Event Publisherというものが出来て、文書作成などのDominoイベントにあわせて、イベントが外部発行される。それを、外部のMQ(RabbitMQなど)⇒CloudEvents⇒外部ランタイム(Node.js/Node-RED)などというフローでアプリケーション連携させることが出来る。
- SametimeとサードパーティのWeb会議の統合。セキュアチャットを実現する。
- Verseオンプレミスはどんどん進化する。iNotesが使われていることはわかっているが、是非Verseを使って欲しい。
- DAOS Tier-2ストレージをリリースするが、まだバックアップなどを含めいろいろとやるべきことがあると考えている。
- パフォーマンス監視について Panopta とパートナーシップ
- シンクライアント・ストラテジーとして、Nomad, Verse, Sametime を対象に四半期ごとにアップデートを提供していく。
- 今後は Web Assembly の技術を使って WebブラウザからNotesクライアント風で動くものを提供していく。(2020年)(拍手)
- VerseにもPWA技術を展開する。1.0.10からの予定。
Connections関連:
- Connectionsでも製品改善のための Product Ideas Lab でアイディア募集しているので、是非参加して欲しい。
- Connections 6.5 はサイドバー、タッチポイント、外部ユーザーの招待、アクティビティプラス(Kudos Suite)が目玉。
- カスタマイズ、またElasticSearchというキーワードも使われていました。
詳細は、以下の動画デモなどがわかりやすいと思います。日本のイベントではこのデモは公開されませんでした。
Digital Experience関連:
- 現在21セットの様々な違った技術を使ったAPIセットがあるが、GraphQLやOpen REST APIで今後は考えていきたい。
- API は Node.js ベースの Loopback の利用を考えていきたい。
- 構築を早く。コンテナ技術の利用により、これまで2週間程度かかっていた構築も 2分30秒で完了。
- Continuous Delivery として、毎月のコンテナアップデート。
- WASベースとした構成も今後5年間はサポートされるが、コンテナベースにすると、ノーインストール、自動アップデートなど幸せになれる。ハイブリッド構成も可能で、ここ5年間は両者に相互互換性を持たせる。
Sametime関連:
- HCL社になってSametimeはチームを再編成。チーム規模は3倍となり、大きな投資が受けれる。
- これまでのSametimeは非常に複雑であったが、それをシンプルなものにする。
- これまで Notesクライアントに組み込まれる Sametime はバージョンがいつも遅れていたが、これからは同じリリースを提供する。
- インストールモジュールは、10GB から 100MB になり、非常に簡単。
- Webチャットには React の技術を使い、最新技術も活用している。
- MS Teams や Slack が出来るチャンネルだが、Connectionsのコミュニティとシームレスに組み合わせることで、より効果的にコミュニケーションが出来る。
- オープンソース jitsi技術との統合、など。
私の手元の資料を、当日の理解により記載しましたが、参考程度に読んで頂き、私が当日感じたワクワク感を少しでも共有出来れば嬉しいです。
こちらのイベントの詳細は、写真付きでHCL Masterの中野さんが報告されていますので、そちらもあわせてご参照下さい。
HCL Factory Tour 4 in Tokyo に参加しました
2019/12/05
Notes/Domino技術者がUdemyで学ぶWebアプリケーション開発
Notes/Domino技術者が勉強する、というと、どうしても HCL社のセミナーやスライド、Lotusphere(IBM Connect / Engage) などカンファレンスのスライド、HCL Masterを筆頭とする、ブロガーの投稿、もしくはフォーラムや StackOverFlowを眺めるなど、ついつい Notesコミュニティ内での発信を考えてしまいますが、外部コンテンツでも面白いものがあると思います。
ちょうど現在、サイバーマンデーの最中で、教育コンテンツが激安で入手できると思い、私が最近受講した、おすすめの Webコースを、Notes/Domino技術者向けにご紹介しようと思います。
こちらのコースになります。
The Complete 2020 Web Development Bootcamp
Udemy というサイトでは、これに限らずたくさんのコースがあります。通常 24,000円で販売されることが多いのですが、サイバーマンデーの現在に限り 1,200円です。年に数回激安のタイミングがありますが、おそらく今が一番お安い時だと思います。
こちらのコースでは以下のことが動画で学べます。
HTML, CSS:
Dominoに限らず、またWebアプリ開発者に限らず、基本的な知識だと思います。コース最初ですので、コース慣れ・英語慣れのために全部見てもよいですし、チェックボックスだけ付けて先に進んでもよいです。
Bootstrap:
世の中では結構使われていると思いますし、Dominoでも使えます(Domino, Bootstrap で検索すると、既にいろいろな例が紹介されています)。知っておくと便利ですし、レスポンシブを目指さなかったとしても、標準的なボタンの利用など、Webサイトが綺麗に作れると思います。
JavaScript, DOM:
これまでもDominoで普通に使われていると思いますので、スキップしてもよいですし、眺めてもよいと思います。
jQuery:
Dominoにも組み込めますし、ちょっとしたDOM操作など便利です。知らなくてもチュートリアル見ながらすぐに使える機能ですが、一度動画で学んでおくとよさそうです。
Ajaxも便利ですが、確かこの講座では、そこをやらなかったような気がしました。。
UNIXコマンドの基本:
Domino技術者でAIX/Linuxなどを触るなら必須知識ですが、この動画は31分程度ですので基礎がさらっと学べる程度です。コマンドライン怖い方は、やっておくと安心です。
Node.js, Express:
今は AppDevPack として Node.js を使うことになりましたし、その場合はあわせて Expressを使うケースも多いと思います。このコースは後半 Node.js を結構使うので、不慣れな Notes/Domino 技術者も多くを学べると思います。
製品のほうでも、今後は Express の先になる Loopback というフレームワークを使って API を作成する、といったことを開発者が言っていました。
Git, Github:
Dominoで開発しているとあまり馴染みがないですが、これからは Dominoを知らない技術者が Node.js などで関連するコードを書いたりすることが期待され、そうなると、Git/Github を使うことになると思います。
また、Domino Designer上の開発は、今後 Visual Studio Code への対応によって、他のIDEに移行していく可能性があり、そうなると、やはり Git などを活用する未来が予想されます。
API/REST:
既にDominoでモダン開発している方にはお馴染みでしょうが、最新のDominoはLotusScriptでもHTTPやJSON処理が出来ることもあり、外部連携がますますさかんになります。Node.js が絡んでくると、ますます必要になると思います。一度学んでおいてよいと思います。
DB/SQL:
既に古くからある技術ですのでスキップしてもよいですし、 1時間程度なので、見てしまってもよいと思います。
MongoDB/Mongoose:
SametimeではMongoDBを使うようになりましたし、NoSQLについて1つ何となく知っておくとよいと思います。Dominoとしても、アプリで使うデータをNSFに書いて、使うか使わないかわからないとりあえずデータは MongoDBに書いておく、なんて使い方もあるかもしれません。
認証/セキュリティ:
Dominoの場合は認証はミドルウェアが用意するのを使うだけですが、世間のWebアプリケーションでの認証実装方法やパスワード管理に関する基本を知るのはセキュリティ知識として大変重要ですし、OAuth2.0についてや、GoogleIDを使ったログインなどを学べるのは興味深いです。
React.js:
これは2020年から加わったモジュールで、私も未学習です。Designerにべたっとコードを書くDominoアプリに直接使えるとは思いにくいですが、今後 Sametime のWebインタフェースは React で実装されるということですし、仮想DOMの概念はこれからのWebアプリ開発の主流になってくるので、Dominoの世界もいつか取り入れてくるかもしれません。この React だけでもたっぷり 8時間あります。
さて、この大変ボリューミーなコースですが、全部で52時間あります(私がやった2019年版はReactがなかったので44時間)。そして全て英語です。
ただ、この講師の Angela Yu さんの英語は大変テンポがよく、女性の声ですので聞き取りやすいです。英語字幕もつきますので、私は英語字幕を有効にして 1.25倍速で聴きました。基本はコードを書いているのを見るだけなので、ほぼ問題なくわかりましたし、難しい単語や表現も一切なかったと思います。時々「さあやってみましょう」という課題は出ますが、別にやらなくて眺めてわかった気になるだけでもOKです。コースを全部視聴すると認定証ももらえます。
Angela さんは Udemy で iOSアプリ系の講座ももっていますが、どの講座も大変受講生評判がよく、この講座も評価4.7で最上級クラスです。
Udemy にはいろいろな講座がありますが、私は評価 4.5 以上の講座を狙って、自分の苦手な分野や勉強したい分野のコンテンツを、この安いサイバーマンデーの間にバシバシ買いました。日本語のコンテンツもありますし、日本語字幕のコンテンツもあります。
遊びだと思ってやってみると楽しいと思います!
ちょうど現在、サイバーマンデーの最中で、教育コンテンツが激安で入手できると思い、私が最近受講した、おすすめの Webコースを、Notes/Domino技術者向けにご紹介しようと思います。
こちらのコースになります。
The Complete 2020 Web Development Bootcamp
Udemy というサイトでは、これに限らずたくさんのコースがあります。通常 24,000円で販売されることが多いのですが、サイバーマンデーの現在に限り 1,200円です。年に数回激安のタイミングがありますが、おそらく今が一番お安い時だと思います。
こちらのコースでは以下のことが動画で学べます。
HTML, CSS:
Dominoに限らず、またWebアプリ開発者に限らず、基本的な知識だと思います。コース最初ですので、コース慣れ・英語慣れのために全部見てもよいですし、チェックボックスだけ付けて先に進んでもよいです。
Bootstrap:
世の中では結構使われていると思いますし、Dominoでも使えます(Domino, Bootstrap で検索すると、既にいろいろな例が紹介されています)。知っておくと便利ですし、レスポンシブを目指さなかったとしても、標準的なボタンの利用など、Webサイトが綺麗に作れると思います。
JavaScript, DOM:
これまでもDominoで普通に使われていると思いますので、スキップしてもよいですし、眺めてもよいと思います。
jQuery:
Dominoにも組み込めますし、ちょっとしたDOM操作など便利です。知らなくてもチュートリアル見ながらすぐに使える機能ですが、一度動画で学んでおくとよさそうです。
Ajaxも便利ですが、確かこの講座では、そこをやらなかったような気がしました。。
UNIXコマンドの基本:
Domino技術者でAIX/Linuxなどを触るなら必須知識ですが、この動画は31分程度ですので基礎がさらっと学べる程度です。コマンドライン怖い方は、やっておくと安心です。
Node.js, Express:
今は AppDevPack として Node.js を使うことになりましたし、その場合はあわせて Expressを使うケースも多いと思います。このコースは後半 Node.js を結構使うので、不慣れな Notes/Domino 技術者も多くを学べると思います。
製品のほうでも、今後は Express の先になる Loopback というフレームワークを使って API を作成する、といったことを開発者が言っていました。
Git, Github:
Dominoで開発しているとあまり馴染みがないですが、これからは Dominoを知らない技術者が Node.js などで関連するコードを書いたりすることが期待され、そうなると、Git/Github を使うことになると思います。
また、Domino Designer上の開発は、今後 Visual Studio Code への対応によって、他のIDEに移行していく可能性があり、そうなると、やはり Git などを活用する未来が予想されます。
API/REST:
既にDominoでモダン開発している方にはお馴染みでしょうが、最新のDominoはLotusScriptでもHTTPやJSON処理が出来ることもあり、外部連携がますますさかんになります。Node.js が絡んでくると、ますます必要になると思います。一度学んでおいてよいと思います。
DB/SQL:
既に古くからある技術ですのでスキップしてもよいですし、 1時間程度なので、見てしまってもよいと思います。
MongoDB/Mongoose:
SametimeではMongoDBを使うようになりましたし、NoSQLについて1つ何となく知っておくとよいと思います。Dominoとしても、アプリで使うデータをNSFに書いて、使うか使わないかわからないとりあえずデータは MongoDBに書いておく、なんて使い方もあるかもしれません。
認証/セキュリティ:
Dominoの場合は認証はミドルウェアが用意するのを使うだけですが、世間のWebアプリケーションでの認証実装方法やパスワード管理に関する基本を知るのはセキュリティ知識として大変重要ですし、OAuth2.0についてや、GoogleIDを使ったログインなどを学べるのは興味深いです。
React.js:
これは2020年から加わったモジュールで、私も未学習です。Designerにべたっとコードを書くDominoアプリに直接使えるとは思いにくいですが、今後 Sametime のWebインタフェースは React で実装されるということですし、仮想DOMの概念はこれからのWebアプリ開発の主流になってくるので、Dominoの世界もいつか取り入れてくるかもしれません。この React だけでもたっぷり 8時間あります。
さて、この大変ボリューミーなコースですが、全部で52時間あります(私がやった2019年版はReactがなかったので44時間)。そして全て英語です。
ただ、この講師の Angela Yu さんの英語は大変テンポがよく、女性の声ですので聞き取りやすいです。英語字幕もつきますので、私は英語字幕を有効にして 1.25倍速で聴きました。基本はコードを書いているのを見るだけなので、ほぼ問題なくわかりましたし、難しい単語や表現も一切なかったと思います。時々「さあやってみましょう」という課題は出ますが、別にやらなくて眺めてわかった気になるだけでもOKです。コースを全部視聴すると認定証ももらえます。
Angela さんは Udemy で iOSアプリ系の講座ももっていますが、どの講座も大変受講生評判がよく、この講座も評価4.7で最上級クラスです。
Udemy にはいろいろな講座がありますが、私は評価 4.5 以上の講座を狙って、自分の苦手な分野や勉強したい分野のコンテンツを、この安いサイバーマンデーの間にバシバシ買いました。日本語のコンテンツもありますし、日本語字幕のコンテンツもあります。
遊びだと思ってやってみると楽しいと思います!
Notes 10クライアントのAutoUpdateについて
本日いつものようにブログを巡回していたら、以下の投稿が目に入りました。Lotusphereなどでもおなじみ、イタリアを代表するHCL Master の Roberto氏の投稿です。
Notes 10.x Autoupdate works only for English clients
これは、Notes 10 の新機能の1つである、クライアントのオートアップデート機能(AUT)に関する記事です。オートアップデート機能は、スマートアップグレード機能もそうでしたが、リリースされた直後は利用対象がないため、忘れた頃にバズる機能かと思います。
今回のブログの報告によると、イタリア語環境においてNotes 10.0.1 FP2の環境を FP3 にバージョンアップするにあたり、この機能が動かないことをサポートと会話していたそうです。その結果、10.0.1から10.0.1.XへのAUTの利用は、イタリア語環境だけでなく、英語版以外の全てのクライアントで利用出来ないそうです。当然日本語版でも該当します。
これについては、アイディア投稿サイトに早速エントリが出来ました。
https://domino-ideas.hcltechsw.com/ideas/DOMINO-I-1072
バグか仕様か、という話はありますが、この手の言語依存環境における課題をきちんと認識してもらうことは重要で、日本語圏からは特に発信が届きにくいこともあり、ここは是非、上記のアイディアサイトの「VOTE」を皆さんでクリックして頂けると、未来が期待出来ると思います。
HCL社になり、Domino V11は各国語同時リリースされるなど、各言語からの意見は十分に届いているようですし、また、本日 Factory Tour のために来日した Notes/Domino担当者、Sametime担当者と、個別に「日本からの要望として、製品検証をするときは、コンテンツに日本語やUTF-8で試すことを忘れないで欲しい 」と言ってきましたが、彼らは既に実施済であり、よく認識されているようでした。今回のようなケースもありますが、そこは皆さんの声で改善出来れば、と思います。
なお、Roberto氏のブログの続きによると、AUT は今のところ完全にバックグラウンドでは動かず、手動終了する必要があったりなど、もう一歩のようですので、こちらも改善されるとよいですね。
Notes 10.x Autoupdate works only for English clients
これは、Notes 10 の新機能の1つである、クライアントのオートアップデート機能(AUT)に関する記事です。オートアップデート機能は、スマートアップグレード機能もそうでしたが、リリースされた直後は利用対象がないため、忘れた頃にバズる機能かと思います。
今回のブログの報告によると、イタリア語環境においてNotes 10.0.1 FP2の環境を FP3 にバージョンアップするにあたり、この機能が動かないことをサポートと会話していたそうです。その結果、10.0.1から10.0.1.XへのAUTの利用は、イタリア語環境だけでなく、英語版以外の全てのクライアントで利用出来ないそうです。当然日本語版でも該当します。
これについては、アイディア投稿サイトに早速エントリが出来ました。
https://domino-ideas.hcltechsw.com/ideas/DOMINO-I-1072
バグか仕様か、という話はありますが、この手の言語依存環境における課題をきちんと認識してもらうことは重要で、日本語圏からは特に発信が届きにくいこともあり、ここは是非、上記のアイディアサイトの「VOTE」を皆さんでクリックして頂けると、未来が期待出来ると思います。
HCL社になり、Domino V11は各国語同時リリースされるなど、各言語からの意見は十分に届いているようですし、また、本日 Factory Tour のために来日した Notes/Domino担当者、Sametime担当者と、個別に「日本からの要望として、製品検証をするときは、コンテンツに日本語やUTF-8で試すことを忘れないで欲しい 」と言ってきましたが、彼らは既に実施済であり、よく認識されているようでした。今回のようなケースもありますが、そこは皆さんの声で改善出来れば、と思います。
なお、Roberto氏のブログの続きによると、AUT は今のところ完全にバックグラウンドでは動かず、手動終了する必要があったりなど、もう一歩のようですので、こちらも改善されるとよいですね。
2019/01/08
Dominoサーバーコンソールへ、複数のコマンドを一括で入力する
最近タイトルの質問を頂いたのですが、自分も忘れていたので調べてみました。どなたかの役に立つかもと思い共有します。
サーバーの管理者業務で、サーバーコンソールコマンドを一気に投げたい、ということがあるかと思います。方法はいくつか考えられると思いますが、事前に作成したコマンドリストを、Dominoのコンソールから一括実施する方法をご紹介したいと思います。
↓オフィシャル情報はこちら
Using a single Domino console command to automate running multiple console commands using an input file
ここに記載があるとおり、
1) コマンドファイルを作成する
サーバーコマンドが記載された commands.txt (ファイル名は任意)を作る
(例)
show server
show task
2)ファイルを Dominoサーバーローカルに配置する
dataディレクトリ直下がわかりやすいと思います
3) サーバーコンソールコマンドから、以下を投入
< ファイル名 (例: < commands.txt)
このようにすると、事前に定義したコマンドを連続投入することが出来ます。
かなり変わった文法ですが、server -c へのインプットで、server -c が省略されていると思うと理解出来ます。
なお、最初の処理を待つわけではなく、連続投入されます。
この方法は、以下のセミナー資料でも触れているのでご興味ありましたらご確認下さい。
LotusDominoサーバー構築・運用のベストプラクティス
サーバーの管理者業務で、サーバーコンソールコマンドを一気に投げたい、ということがあるかと思います。方法はいくつか考えられると思いますが、事前に作成したコマンドリストを、Dominoのコンソールから一括実施する方法をご紹介したいと思います。
↓オフィシャル情報はこちら
Using a single Domino console command to automate running multiple console commands using an input file
ここに記載があるとおり、
1) コマンドファイルを作成する
サーバーコマンドが記載された commands.txt (ファイル名は任意)を作る
(例)
show server
show task
2)ファイルを Dominoサーバーローカルに配置する
dataディレクトリ直下がわかりやすいと思います
3) サーバーコンソールコマンドから、以下を投入
< ファイル名 (例: < commands.txt)
このようにすると、事前に定義したコマンドを連続投入することが出来ます。
かなり変わった文法ですが、server -c へのインプットで、server -c が省略されていると思うと理解出来ます。
なお、最初の処理を待つわけではなく、連続投入されます。
この方法は、以下のセミナー資料でも触れているのでご興味ありましたらご確認下さい。
LotusDominoサーバー構築・運用のベストプラクティス
2017/03/09
Mac で Notesクライアントを使う(強制切断の方法)
Notes クライアントを長年使っているユーザーは、「Ctrl + Pause」というショートカットをよく使っていると思います。Notes クライアントの接続(稲妻マーク)を途中で強制終了するためのショートカットです。
このショートカットについて、かつて「Pauseキー」がない端末のための Tips として以下のブログ記事を書いたことがありました。
Notes/Dominoでちょっとコネタ: Thinkpad X230でNotesクライアントを使う
これで多くの人が救われたと思ったのですが、今日新しい相談を頂きました。「Mac の場合は、どう操作すればよいのでしょうか」というものです。
実は私は Mac クライアントを使っていないため、方法を全く知らなかったのですが、調べてみました。
Mac 用の Notesショートカットは、以下にまとまっています。
IBM Keyboard shortcut and file location differences for Lotus Notes for Macintosh
ここに記載の通り、「Commandキー 」+ 「. (ピリオド)」でどうでしょうか、と聞いてみたところ、期待通りに動いたそうです。
Mac 端末を使い始めてお困りの場合は、是非試してみて下さい。
このショートカットについて、かつて「Pauseキー」がない端末のための Tips として以下のブログ記事を書いたことがありました。
Notes/Dominoでちょっとコネタ: Thinkpad X230でNotesクライアントを使う
これで多くの人が救われたと思ったのですが、今日新しい相談を頂きました。「Mac の場合は、どう操作すればよいのでしょうか」というものです。
実は私は Mac クライアントを使っていないため、方法を全く知らなかったのですが、調べてみました。
Mac 用の Notesショートカットは、以下にまとまっています。
IBM Keyboard shortcut and file location differences for Lotus Notes for Macintosh
ここに記載の通り、「Commandキー 」+ 「. (ピリオド)」でどうでしょうか、と聞いてみたところ、期待通りに動いたそうです。
Mac 端末を使い始めてお困りの場合は、是非試してみて下さい。
2017/03/04
Amazon Alexa と Domino の連携デモ
最近、以下のような気になる内容のブログエントリを目にしたので、ご紹介いたします。
Amazon Alexa Meets IBM Domino – Bruce Elgort
書いている Bruce Elgort は、このビデオの最初でも紹介されている通り、IdeaJam や OpenNTF, TakingNotes Podcast など長年多岐にわたって活躍している超有名人です。今回は、NotesIn9という英語圏では有名なビデオキャストのゲストで出演しているのですが、その内容もさすがの面白さ、わかりやすさです。
ビデオでは、タイトルにある通り、Amazon Alexa と Notes DB の連携を Bruce が説明しています。上記のブログ記事に貼られている YouTubeビデオの4:15以降で、デモと技術詳細が解説されているので、興味のある方は是非見てみるとよいと思います。(そこそこの精度の自動字幕も付けられます)
簡単に内容をご紹介すると:
- Amazon Echo に特定の言葉(音声)を投げると、AlexaがNotes/Domino DBの内容を取得し、音声で返答してくれる
- 今回のデモの対象は IdeaJam のデータベースそのもの
- IdeaJam 側では、REST APIが用意されており、JSONで応答出来るようにしてある
- Alexa Skill Kit を使って音声を受け取り、Amazon Lambda上でコーディングを行い(今回の例では Pythonで記述) IdeaJamの応答を受け取り、音声返答する
というデモになっています。このデモでは、IdeaJamのAPIを使い
- 最近のコメント
- DBの統計状況
- トップイノベーター
- 最新状況
などを、音声出力させています。
今回、こうして容易にデモが作成出来るのは
- IdeaJam ではもともと REST API が提供されており、何とでも組み合わせやすくなっている
- IdeaJam はパブリックサービスなので、Firewall を気にしなくてよい
- IdeaJam はパブリックサービスなので、Anonymousアクセスが出来る
という点があると思いますが、これに限らず、どのような他技術と連携するにせよ、REST API があればかなり自由に連携出来る例の1つだなと思いました。
音声によるインタフェースと、Notes/Domino が提供する作りこんだ REST APIとの連携は、データの種類や、中で動作させたいロジックなどによっては、他にも適用可能なところもあると思うので、そういうケースでは是非チャレンジしてみるのも面白いと思いました。
なお、私は Amazon Alexa や Echo, Lambda などについて全く詳しくありませんが、以下のページを見つつ、デモ解説の Bruce のビデオを見れば、おおよそを理解出来る内容でした。
AWS Lambdaを使ってAmazon Echoに機能追加してみた | Developers.IO
Amazon Alexa Meets IBM Domino – Bruce Elgort
書いている Bruce Elgort は、このビデオの最初でも紹介されている通り、IdeaJam や OpenNTF, TakingNotes Podcast など長年多岐にわたって活躍している超有名人です。今回は、NotesIn9という英語圏では有名なビデオキャストのゲストで出演しているのですが、その内容もさすがの面白さ、わかりやすさです。
ビデオでは、タイトルにある通り、Amazon Alexa と Notes DB の連携を Bruce が説明しています。上記のブログ記事に貼られている YouTubeビデオの4:15以降で、デモと技術詳細が解説されているので、興味のある方は是非見てみるとよいと思います。(そこそこの精度の自動字幕も付けられます)
簡単に内容をご紹介すると:
- Amazon Echo に特定の言葉(音声)を投げると、AlexaがNotes/Domino DBの内容を取得し、音声で返答してくれる
- 今回のデモの対象は IdeaJam のデータベースそのもの
- IdeaJam 側では、REST APIが用意されており、JSONで応答出来るようにしてある
- Alexa Skill Kit を使って音声を受け取り、Amazon Lambda上でコーディングを行い(今回の例では Pythonで記述) IdeaJamの応答を受け取り、音声返答する
というデモになっています。このデモでは、IdeaJamのAPIを使い
- 最近のコメント
- DBの統計状況
- トップイノベーター
- 最新状況
などを、音声出力させています。
今回、こうして容易にデモが作成出来るのは
- IdeaJam ではもともと REST API が提供されており、何とでも組み合わせやすくなっている
- IdeaJam はパブリックサービスなので、Firewall を気にしなくてよい
- IdeaJam はパブリックサービスなので、Anonymousアクセスが出来る
という点があると思いますが、これに限らず、どのような他技術と連携するにせよ、REST API があればかなり自由に連携出来る例の1つだなと思いました。
音声によるインタフェースと、Notes/Domino が提供する作りこんだ REST APIとの連携は、データの種類や、中で動作させたいロジックなどによっては、他にも適用可能なところもあると思うので、そういうケースでは是非チャレンジしてみるのも面白いと思いました。
なお、私は Amazon Alexa や Echo, Lambda などについて全く詳しくありませんが、以下のページを見つつ、デモ解説の Bruce のビデオを見れば、おおよそを理解出来る内容でした。
AWS Lambdaを使ってAmazon Echoに機能追加してみた | Developers.IO
2017/01/26
Domino 9 の favicon.ico のサイズについて
本日、こちらのブログ(英語)で紹介されていたネタですが、もっと知られてもよい内容かと思い、ご紹介させて頂きます。
NeverMind.dk - Shrinking the 0.44 MB large IBM Domino favicon.ico to something useful
一般的にWebサイトでは Favicon と呼ばれる、サイトをあらわすアイコンを提供することが多く、Dominoの場合は古くよりデフォルトで製品マークが設定されています。
参考:Favicon - Wikipedia
Dominoの製品カラーは Domino 9 で、黄色から青に変更になったのですが、そのタイミングできちんと Favicon ファイルも変更されたようです。
ここでポイントなのは、上述のブログに記載されている通り、Domino 9 の favicon.ico ファイルは、さまざまな画像サイズに対応されたため、ファイルサイズがだいぶ大きくなってしまった点です。
favicon.ico はデータディレクトリの \domino\html にあります。
私の手元の環境で確認してみると、
Domino 8.5.3 ⇒ 41.1KB
Domino 9.0.1 ⇒ 449KB
となっており、10倍もサイズが違います。
実際の運用環境にて favicon.ico への読み込みがあるかは、HTTPログ(domlog.nsf もしくはテキストログ)で確認出来ますが、ブラウザでWebサイトにアクセスした時に通常1回はダウンロードされるため、そこそこのリクエスト数があると思います。そして、メインコンテンツ以外に 449KB のダウンロードが頻繁に行われるというのは、無駄が多いという考え方もあります。
ご紹介したブログでは、この 449KB の画像を、GIMPで加工したらわずか 1.1KB になりましたと書いていますし、もちろん、製品ロゴではなく、Webサイトに適したロゴのファイルに変更してもよいです。
効果のほどは、サイトによって異なるでしょうが、少しでも無駄な処理を少なくしたいと考えるサーバー管理者にとっては、実践する価値があると思います。
参考:
IBM How to change the Domino favorite icon for a database on the Web
NeverMind.dk - Shrinking the 0.44 MB large IBM Domino favicon.ico to something useful
一般的にWebサイトでは Favicon と呼ばれる、サイトをあらわすアイコンを提供することが多く、Dominoの場合は古くよりデフォルトで製品マークが設定されています。
参考:Favicon - Wikipedia
Dominoの製品カラーは Domino 9 で、黄色から青に変更になったのですが、そのタイミングできちんと Favicon ファイルも変更されたようです。
ここでポイントなのは、上述のブログに記載されている通り、Domino 9 の favicon.ico ファイルは、さまざまな画像サイズに対応されたため、ファイルサイズがだいぶ大きくなってしまった点です。
favicon.ico はデータディレクトリの \domino\html にあります。
私の手元の環境で確認してみると、
Domino 8.5.3 ⇒ 41.1KB
Domino 9.0.1 ⇒ 449KB
となっており、10倍もサイズが違います。
実際の運用環境にて favicon.ico への読み込みがあるかは、HTTPログ(domlog.nsf もしくはテキストログ)で確認出来ますが、ブラウザでWebサイトにアクセスした時に通常1回はダウンロードされるため、そこそこのリクエスト数があると思います。そして、メインコンテンツ以外に 449KB のダウンロードが頻繁に行われるというのは、無駄が多いという考え方もあります。
ご紹介したブログでは、この 449KB の画像を、GIMPで加工したらわずか 1.1KB になりましたと書いていますし、もちろん、製品ロゴではなく、Webサイトに適したロゴのファイルに変更してもよいです。
効果のほどは、サイトによって異なるでしょうが、少しでも無駄な処理を少なくしたいと考えるサーバー管理者にとっては、実践する価値があると思います。
参考:
IBM How to change the Domino favorite icon for a database on the Web
2016/10/22
iSUCでのライトニングトークイベント
10/19-10/21 に、iSUC新潟大会が開催されました。iSUC はIBMユーザー研究会が主催するイベントで、日本国内で会場を変えつつ、毎年秋に開催されるイベントです。
iSUCは以前はSystem i を中心としたイベントでしたが、今は IBM 製品テクノロジを中心とした、幅広いイベントになっています。
今年は、IBM提供セッションでは、Watsonやコグニティブ技術の話が多く、ユーザー研究会からは、Bluemix やセキュリティ関連の話が多かったように見えました。ICS製品関連では、「進化し続けるIBM Notes/Domino!これまでとこれから~IBM Watsonの活用例についてもご紹介します~」というタイトルで、ソーシャル事業部からのセッションもありました。
私は、今回の大会に、ユーザー研究会の「脱!Notes!」というチームのアドバイザーとして参加し、チームメンバーが、マイグレーションやモダナイズについて語るのを見てきました。
ユーザー研究会が話すセッションというのは、IBMのセッションや自社事例を話すセッションと比べて、何でもアリ感があり、また、さまざまな仕掛けがあったりで、その点も大変興味深いです。
今年は初めての試みとして、ライトニングトークイベントが行われ、6人のプレゼンターが「2025年 IT未来予想図」というテーマについて、1人 6分で話をする、という時間が設けられました。私も、エンタープライズ・コラボレーション周りの未来について、1本話して欲しいと言われ、「未来型ワークスタイルをアシストする技術たち」というタイトルでお話してきました。
当日まで、他の5名のバックグラウンドや、トークの内容など、聞かされていなかったため、非常に不安な気持ちで準備していましたが、行ってみたら大変アットホームな雰囲気で、皆さん、自動コーディングや、在宅勤務の未来など、独自の思いを語っていて、心地のよいセッションでした。
私は未来予測については専門ではないので、この6分のために、future, collaboration などといったキーワードで、YouTubeやら SlideShareやら、多大な時間をかけて調査をしたのですが、わりと楽しかったです。思いついた技術(自動要約や、オートキュレーション)が既に存在するのかを探すのも楽しかったです。
例えばこちらの動画は30分ほどのパネルディスカッションで、業界を代表する企業からメンバーが集まり、いろいろな議論がされています。
また、コラボレーション技術を一切離れ、「人と人とのコミュニケーションにおける、障壁とは何か」という視点で見るのも面白いです。以下のスライドなどを参考にしました。
Barriers to communication
その上で、たった6分ではありますが、今後も来る技術というのは
1) 各個人が持つ制約に効果がある技術
2) コミュニケーション障壁を解決する技術
といった視点で探しましょう、という未来予想をお話しました。
各個人が持つ制約、というのは、例えば「時間」とか「能力」です。
時間については、隙間時間の有効活用も進むでしょうが、今後、バーチャル秘書の導入によるルーチンワークからの解放が期待されるでしょうし、インプット、アウトプットを、今より短時間で、高品質にするためのアシスト技術の夢などをお話しました。
コミュニケーション障壁とは、物理的な点に加え、言語はもちろんのこと、心理的障壁などがあげられます。既に機械翻訳はずいぶん進み、トーンアナライザーなど、機械が感情を扱うことも進んできていますが、その成熟に期待するとともに、その他コラボレーションの活性化に有効そうな未来予測をお話しました。
ライトニング・トークは、プレゼンターの中で私だけがIBM関係者であった(ことが当日わかった)こともあり、私の話だけがなんだかレクチャーっぽくなってしまったのですが、それでも終わった後参加者の方と少し未来予測のお話なども出来て楽しかったです。おそらく各種技術カンファレンスで行われているLTより、はるかに気楽なイベントだと思いますし、どうやら来年以降も行われるらしいので、指名を受けた方は是非楽しんで話して頂ければなと思います。
iSUCは以前はSystem i を中心としたイベントでしたが、今は IBM 製品テクノロジを中心とした、幅広いイベントになっています。
今年は、IBM提供セッションでは、Watsonやコグニティブ技術の話が多く、ユーザー研究会からは、Bluemix やセキュリティ関連の話が多かったように見えました。ICS製品関連では、「進化し続けるIBM Notes/Domino!これまでとこれから~IBM Watsonの活用例についてもご紹介します~」というタイトルで、ソーシャル事業部からのセッションもありました。
私は、今回の大会に、ユーザー研究会の「脱!Notes!」というチームのアドバイザーとして参加し、チームメンバーが、マイグレーションやモダナイズについて語るのを見てきました。
ユーザー研究会が話すセッションというのは、IBMのセッションや自社事例を話すセッションと比べて、何でもアリ感があり、また、さまざまな仕掛けがあったりで、その点も大変興味深いです。
今年は初めての試みとして、ライトニングトークイベントが行われ、6人のプレゼンターが「2025年 IT未来予想図」というテーマについて、1人 6分で話をする、という時間が設けられました。私も、エンタープライズ・コラボレーション周りの未来について、1本話して欲しいと言われ、「未来型ワークスタイルをアシストする技術たち」というタイトルでお話してきました。
当日まで、他の5名のバックグラウンドや、トークの内容など、聞かされていなかったため、非常に不安な気持ちで準備していましたが、行ってみたら大変アットホームな雰囲気で、皆さん、自動コーディングや、在宅勤務の未来など、独自の思いを語っていて、心地のよいセッションでした。
私は未来予測については専門ではないので、この6分のために、future, collaboration などといったキーワードで、YouTubeやら SlideShareやら、多大な時間をかけて調査をしたのですが、わりと楽しかったです。思いついた技術(自動要約や、オートキュレーション)が既に存在するのかを探すのも楽しかったです。
例えばこちらの動画は30分ほどのパネルディスカッションで、業界を代表する企業からメンバーが集まり、いろいろな議論がされています。
また、コラボレーション技術を一切離れ、「人と人とのコミュニケーションにおける、障壁とは何か」という視点で見るのも面白いです。以下のスライドなどを参考にしました。
Barriers to communication
その上で、たった6分ではありますが、今後も来る技術というのは
1) 各個人が持つ制約に効果がある技術
2) コミュニケーション障壁を解決する技術
といった視点で探しましょう、という未来予想をお話しました。
各個人が持つ制約、というのは、例えば「時間」とか「能力」です。
時間については、隙間時間の有効活用も進むでしょうが、今後、バーチャル秘書の導入によるルーチンワークからの解放が期待されるでしょうし、インプット、アウトプットを、今より短時間で、高品質にするためのアシスト技術の夢などをお話しました。
コミュニケーション障壁とは、物理的な点に加え、言語はもちろんのこと、心理的障壁などがあげられます。既に機械翻訳はずいぶん進み、トーンアナライザーなど、機械が感情を扱うことも進んできていますが、その成熟に期待するとともに、その他コラボレーションの活性化に有効そうな未来予測をお話しました。
ライトニング・トークは、プレゼンターの中で私だけがIBM関係者であった(ことが当日わかった)こともあり、私の話だけがなんだかレクチャーっぽくなってしまったのですが、それでも終わった後参加者の方と少し未来予測のお話なども出来て楽しかったです。おそらく各種技術カンファレンスで行われているLTより、はるかに気楽なイベントだと思いますし、どうやら来年以降も行われるらしいので、指名を受けた方は是非楽しんで話して頂ければなと思います。
2016/08/24
MWLUG での Domino Adminblast のご紹介
8月17日-19日、アメリカのテキサス州オースチンでMWLUG 2016というユーザーグループカンファレンスが開催されました。テキサスというと、ヒューストンやダラスが有名ですが、オースチンはIBMの研究所もあり、テキサス州の州都でわりと大きな都市です(私は行ったことありませんが)。
今回で、8回目の開催になるそうですが、 今年も無事に終了し、その感想やスライドなどが、インターネットにアップロードされはじめました。
未来に向かったセッションがたくさんある中で、歴史と伝統の「Adminblast」の講義もあったので、ご紹介いたします。もともとは、Paul Mooneyが Lotusphere 名物セッションとして毎年やっていましたが、それを Chris Miller や Gabriella Davis が強い意志で継続している姿は美しいです。(なおGabriella Davis はオリジナルの頃から共演しています)
今回のイベントでは、ライフタイムIBM ChampionのGabriella Davisが、Slideshareに資料をアップしてくれています。
Domino Adminblast
内容をみると、
- 基本的なDominoの運用
- 全文索引
- Traveler関連
- Sametime 関連
- セキュリティ
- Notesクライアント Tips
など、管理者が知っておくと、どこかで役に立つであろう Tips 満載で、私もワクワクしながら早速拝見しました。
既に知られている話もありますが、例えば私は以下の Tips などは初耳でほうほう、と読みました。
- P3 のメッセージトラッキング用のインデックス再作成
- P4 の domlog をカスタマイズして、より詳細の情報を得るテクニック
など。
以下は、国内でも知られた Tips の例ですが、おすすめです。これに限らず、是非お時間あるときに、スライドを一読していただきたいと思います。
- P23 エージェントマネージャと圧縮のバッティング
- P24-25 log.nsfを大量に取得しつつシステム影響を最小限にする
- P28 Updateタスクの状況確認
- P35 添付ファイルをダブルクリックだけで開く(私がもっとも好きなTipsの1つ)
- P38 巨大DBのレプリカスタブを作成する裏技
- P54 メール配信多ドメインでのマルチスレッド化
Gabriella Davisは、今回のイベントで、なんと4本も講演しているそうです。ライフタイムIBM Champion カッコいいです!
MWLUG Presentations & Wrap Up | The Turtle Partnership Blog
今回で、8回目の開催になるそうですが、 今年も無事に終了し、その感想やスライドなどが、インターネットにアップロードされはじめました。
未来に向かったセッションがたくさんある中で、歴史と伝統の「Adminblast」の講義もあったので、ご紹介いたします。もともとは、Paul Mooneyが Lotusphere 名物セッションとして毎年やっていましたが、それを Chris Miller や Gabriella Davis が強い意志で継続している姿は美しいです。(なおGabriella Davis はオリジナルの頃から共演しています)
今回のイベントでは、ライフタイムIBM ChampionのGabriella Davisが、Slideshareに資料をアップしてくれています。
Domino Adminblast
内容をみると、
- 基本的なDominoの運用
- 全文索引
- Traveler関連
- Sametime 関連
- セキュリティ
- Notesクライアント Tips
など、管理者が知っておくと、どこかで役に立つであろう Tips 満載で、私もワクワクしながら早速拝見しました。
既に知られている話もありますが、例えば私は以下の Tips などは初耳でほうほう、と読みました。
- P3 のメッセージトラッキング用のインデックス再作成
- P4 の domlog をカスタマイズして、より詳細の情報を得るテクニック
など。
以下は、国内でも知られた Tips の例ですが、おすすめです。これに限らず、是非お時間あるときに、スライドを一読していただきたいと思います。
- P23 エージェントマネージャと圧縮のバッティング
- P24-25 log.nsfを大量に取得しつつシステム影響を最小限にする
- P28 Updateタスクの状況確認
- P35 添付ファイルをダブルクリックだけで開く(私がもっとも好きなTipsの1つ)
- P38 巨大DBのレプリカスタブを作成する裏技
- P54 メール配信多ドメインでのマルチスレッド化
Gabriella Davisは、今回のイベントで、なんと4本も講演しているそうです。ライフタイムIBM Champion カッコいいです!
MWLUG Presentations & Wrap Up | The Turtle Partnership Blog
2016/04/24
Dominoのアプリケーション開発の将来に関する1つの話
長年 Notes/Domino のアプリケーション開発の世界で啓蒙を行ってきた Niklas Heidloff (現在はBluemix界隈で活躍中) が、以下のようなブログエントリを書いて、Domino界隈でとても大きな話題になっております。コメントが本日現在で 37件というのだから、その注目度がわかります。あの、Ed Brill までコメントしております。
My Thoughts on the Next Generation of IBM Domino App Dev
内容は、Dominoの開発について、オンプレミス、クラウドの双方を見たときに、今後どのように進化するのか、という外野からの「意見」です。
簡単に紹介すると、次の2点です。
1) Dominoは今後 Node.js の技術をもっと吸収したほうがよいのではないか
これまでも製品は技術を追加することで拡張してきたのだから、出来れば製品標準として組み込めればよい。
特に、Node.js の技術と Dominoが得意なビジネス・コラボレーションアプリの相性がよいのではないか。(例: 認証、認可、RAD、Web/モバイル、NoSQL利用など)
さらに、コラボレーション系のアプリケーションは、今後コグニティブへと融合していくことが予想されるが、例えば Bluemix で提供されるコグニティブ機能に対して、Node.js が一番触りやすいのではないか。(他のランタイムでも出来るけれど、サンプルも豊富だし)
RADという上で考えても、Node.js にはLoopBack という仕組みがある。(もし将来的に、LoopBackからのNSFコネクタが出来ればとてもよい)
2) Cloudant の積極活用を考えてよいのではないか
特に、クラウドでのDominoアプリケーションという意味では、Bluemix上で動かすようになるだろうが、その時のクラウドデータベースとしては、NSFに似ているCloudantがよいのではないか。
もっとも Niklas は現在、Bluemixに強く関わっており、CLEANスタック というアーキテクチャを啓蒙しようとしておりますので、読み手はそういった背景を理解した上で、自身のフィルタをかけながら読む必要はあると思います。
コメントの中には、Domino自身に Node.js を組み込むのではなく、Node.js から Dominoに触ることのほうが大事だと主張する意見もあります。
いずれにせよ、これだけ REST API ベースでアプリケーションがつながって行く世界なので、Dominoの開発者として、Node.js / Cloudant (MongoDBとかComposeでもよいですが)を知っておくアドバンテージはあるのではないかと私は思います。
My Thoughts on the Next Generation of IBM Domino App Dev
内容は、Dominoの開発について、オンプレミス、クラウドの双方を見たときに、今後どのように進化するのか、という外野からの「意見」です。
簡単に紹介すると、次の2点です。
1) Dominoは今後 Node.js の技術をもっと吸収したほうがよいのではないか
これまでも製品は技術を追加することで拡張してきたのだから、出来れば製品標準として組み込めればよい。
特に、Node.js の技術と Dominoが得意なビジネス・コラボレーションアプリの相性がよいのではないか。(例: 認証、認可、RAD、Web/モバイル、NoSQL利用など)
さらに、コラボレーション系のアプリケーションは、今後コグニティブへと融合していくことが予想されるが、例えば Bluemix で提供されるコグニティブ機能に対して、Node.js が一番触りやすいのではないか。(他のランタイムでも出来るけれど、サンプルも豊富だし)
RADという上で考えても、Node.js にはLoopBack という仕組みがある。(もし将来的に、LoopBackからのNSFコネクタが出来ればとてもよい)
2) Cloudant の積極活用を考えてよいのではないか
特に、クラウドでのDominoアプリケーションという意味では、Bluemix上で動かすようになるだろうが、その時のクラウドデータベースとしては、NSFに似ているCloudantがよいのではないか。
もっとも Niklas は現在、Bluemixに強く関わっており、CLEANスタック というアーキテクチャを啓蒙しようとしておりますので、読み手はそういった背景を理解した上で、自身のフィルタをかけながら読む必要はあると思います。
コメントの中には、Domino自身に Node.js を組み込むのではなく、Node.js から Dominoに触ることのほうが大事だと主張する意見もあります。
いずれにせよ、これだけ REST API ベースでアプリケーションがつながって行く世界なので、Dominoの開発者として、Node.js / Cloudant (MongoDBとかComposeでもよいですが)を知っておくアドバンテージはあるのではないかと私は思います。
2016/04/05
Domino Web Administratorは使わないほうがよい
新しい話ではないのですが、最近質問を受け、あまり知られていないようですので、メモ程度に書いておきます。
以下のTechnoteにある通り、Domino Web Administrator (Web管理クライアント / webadmin.nsf )を使うことは、脆弱性があり、現在推奨されていません。将来的に廃止の予定です。
IBM (参考) セキュリティ情報:IBM Domino Web Administrator の代わりに IBM Domino Administrator クライアントを使用することによる、より安全な IBM Domino サーバーの管理
以下のような Technote もあり notes.ini で Web Administrator の機能を無効化することも出来ますし、webadmin.ntf を削除する方法もあるかと思います。
IBM How to disable webadmin.nsf?
Domino の管理には、管理クライアントをお使いください。
(以下思い出話)
Domino 6 が出荷された時は、まだこの世に Ajax という言葉もなく、DHTML を使ったWeb画面は世間一般にも相当お洒落でした。私も、管理クライアントと同じUIを持つWebクライアントということで、ワクワクしながら触ったことを覚えています。この実現のために(?)、サーバーコンソールコマンドの出力結果にはXML出力オプションがつきましたし、通常の管理クライアントでは扱いにくい notes.ini まで見れたのも、驚きました。
dfc というフレームワークまで作り、それなりの盛り上がりを見せていましたが、これまでの利用のされ方などを見ても、Domino管理クライアント一本化のほうがよいかな、と思いました。
以下のTechnoteにある通り、Domino Web Administrator (Web管理クライアント / webadmin.nsf )を使うことは、脆弱性があり、現在推奨されていません。将来的に廃止の予定です。
IBM (参考) セキュリティ情報:IBM Domino Web Administrator の代わりに IBM Domino Administrator クライアントを使用することによる、より安全な IBM Domino サーバーの管理
以下のような Technote もあり notes.ini で Web Administrator の機能を無効化することも出来ますし、webadmin.ntf を削除する方法もあるかと思います。
IBM How to disable webadmin.nsf?
Domino の管理には、管理クライアントをお使いください。
(以下思い出話)
Domino 6 が出荷された時は、まだこの世に Ajax という言葉もなく、DHTML を使ったWeb画面は世間一般にも相当お洒落でした。私も、管理クライアントと同じUIを持つWebクライアントということで、ワクワクしながら触ったことを覚えています。この実現のために(?)、サーバーコンソールコマンドの出力結果にはXML出力オプションがつきましたし、通常の管理クライアントでは扱いにくい notes.ini まで見れたのも、驚きました。
dfc というフレームワークまで作り、それなりの盛り上がりを見せていましたが、これまでの利用のされ方などを見ても、Domino管理クライアント一本化のほうがよいかな、と思いました。
2016/03/21
60+ in 60 - Admin Tipsのスライドを読む
毎年前半は、IBM Connectのセッションスライドを読むのを楽しみにしていますが、そのいくつかを紹介したいと思います。
IBM Connectの名物セッションの1つに「Adminblast」というのがあります。これはPaul Mooneyが中心になってやっていたセッションで、Domino管理者向けの大量のTipsを連発するセッションです。私もかなり影響を受けました。
過去のスライドも公開されているので、見てみると、まだ学べることもたくさんあると思います。
http://www.pmooney.net/resources/
Paulは最近この手の活動から離れているのですが、そこでIBM Championの Chris Miller が今年は類似セッションを受け持ちました。
ものすごい注目セッションのはずだったのですが、IBM Connect では、なんと「What's New in IBM Notes and IBM Domino」と時間がかぶってしまい、私は行くことが出来ませんでした。しかし、ありがたいことに、スライドが公開されているので、読ませて頂きます。もちろん、Chris Millerのことだから、スライドに書いていない話を大量に早口でして、凝縮された充実の1時間であったのだろうと思いますが。
60+ in 60 - Admin Tips Power Hour session slides from IBM Connect 2016
気になるところを多少見て行きます。
#3 では OpenNTF の Mail File Digest というツールが紹介されていますが、使ったことのある日本の方は少ないのではないかと思います。
#4 の show config コマンドは、私も notes.ini のパラメータを簡単に確認したいとこによく使います。類似した話として、先日 stackoverflow で「他サーバーの notes.ini パラメータをどうやって知るか」という質問にも使われていました。
#7 Chris は別のセッションでも、log_replication=1 は無意味だからやめよう、と言っていました。
#9 notes.iniを直接変更した場合にサーバー文書に値を戻すためのパラメータが紹介されています。私は使ったことがありませんが、この Technote にも記載がありました。(あまり知られていないですよね)
'Set Config' parameter does not alter the parameter in the Domino server configuration document
#11 複数の mail.box を作るときの推奨。
#23 サーバー文書を変更すると、自動的に DXL ファイルが出力されるので、後からトラッキングが出来ますよ、という話。
#27 gifファイルなどは、HTTPのログから消したほうが、ログがさっぱりします、という話。
#56 Notesクライアントで添付ファイルをダブルクリックしたときの動作の話ですが、私はこのパラメータが大好きです。
と、いくつかをピックアップしましたが、大変興味深いスライドなので、システム管理系に興味がある方は目を通してみると楽しいですし、日常業務で役に立つこともあるかもしれません。
Chris は、従来より、ツール系の紹介をよくやっており、また、近年ログの活用についてセッションをよくやっていることもあって、この60項目には、ツールの話とログの話が多かったと思います。
この手の話は、60個の中で1つでも有用なものがあれば、成功のようなものでして、少しずつ中身を替えながら毎年やってもらいたいと思います。
IBM Connectの名物セッションの1つに「Adminblast」というのがあります。これはPaul Mooneyが中心になってやっていたセッションで、Domino管理者向けの大量のTipsを連発するセッションです。私もかなり影響を受けました。
過去のスライドも公開されているので、見てみると、まだ学べることもたくさんあると思います。
http://www.pmooney.net/resources/
Paulは最近この手の活動から離れているのですが、そこでIBM Championの Chris Miller が今年は類似セッションを受け持ちました。
ものすごい注目セッションのはずだったのですが、IBM Connect では、なんと「What's New in IBM Notes and IBM Domino」と時間がかぶってしまい、私は行くことが出来ませんでした。しかし、ありがたいことに、スライドが公開されているので、読ませて頂きます。もちろん、Chris Millerのことだから、スライドに書いていない話を大量に早口でして、凝縮された充実の1時間であったのだろうと思いますが。
60+ in 60 - Admin Tips Power Hour session slides from IBM Connect 2016
気になるところを多少見て行きます。
#3 では OpenNTF の Mail File Digest というツールが紹介されていますが、使ったことのある日本の方は少ないのではないかと思います。
#4 の show config コマンドは、私も notes.ini のパラメータを簡単に確認したいとこによく使います。類似した話として、先日 stackoverflow で「他サーバーの notes.ini パラメータをどうやって知るか」という質問にも使われていました。
#7 Chris は別のセッションでも、log_replication=1 は無意味だからやめよう、と言っていました。
#9 notes.iniを直接変更した場合にサーバー文書に値を戻すためのパラメータが紹介されています。私は使ったことがありませんが、この Technote にも記載がありました。(あまり知られていないですよね)
'Set Config' parameter does not alter the parameter in the Domino server configuration document
#11 複数の mail.box を作るときの推奨。
#23 サーバー文書を変更すると、自動的に DXL ファイルが出力されるので、後からトラッキングが出来ますよ、という話。
#27 gifファイルなどは、HTTPのログから消したほうが、ログがさっぱりします、という話。
#56 Notesクライアントで添付ファイルをダブルクリックしたときの動作の話ですが、私はこのパラメータが大好きです。
と、いくつかをピックアップしましたが、大変興味深いスライドなので、システム管理系に興味がある方は目を通してみると楽しいですし、日常業務で役に立つこともあるかもしれません。
Chris は、従来より、ツール系の紹介をよくやっており、また、近年ログの活用についてセッションをよくやっていることもあって、この60項目には、ツールの話とログの話が多かったと思います。
この手の話は、60個の中で1つでも有用なものがあれば、成功のようなものでして、少しずつ中身を替えながら毎年やってもらいたいと思います。
2016/02/20
Dominoデータをモダナイズする「LDC Via」ソリューション
IBM Connect 2016に参加するにあたり、テクてく Lotus 技術者夜会で「LDC Via」という海外ソリューションを視察してくる、という宿題を頂きました。
現地では、LDC Viaチームと2回ほどミーティングをさせて頂きましたので、簡単にご報告いたします。
LDC Via とは
イギリスで活動する4人の熟練の Domino 技術者が立ち上げた組織で、現在のNotesのデータ(nsf) をより活用するためのソリューションを提供しています。
彼らの言葉では、データや知識を "modernize" する、と呼んでいるようです。
主に以下の3つがこのソリューションのキーです。
1) NotesDBライクなクラウドデータベースサービス
2) Notesデータベース(nsf)とMongoDBとの同期
3) MongoDBのデータをUI表示するための機能
それぞれ、詳細は以下の通りです。(以下は全て私の理解であり、実際は異なる可能性があります)
1) NotesDBライクなクラウドデータベースサービス
これはバックエンドの実体にMongoDBを使いつつ、NotesDBのような使い方が出来るサービスです。
例えば IBMのDBaaSの1つである compose などの同類に聞こえなくもないのですが、特徴的なのは「Notesデータベースを強く意識している」という点です。
例えば、以下のようなことが実現されています。
- 読者フィールド、作成者フィールドに相当するセキュリティがある
- 返答文書などの階層構造がある
- Notesのリッチテキストデータを引き続ける
- 添付ファイルが格納出来る
基本的にはクラウドのDBサービスですので、データアクセスは REST API になり、上記の機能を含め、Notesの扱いを意識したAPIが大量にあります。
LDC Via API Reference
逆に、いくらバックエンドが MongoDB であったとしても、MongoDBのAPIを直接叩くことは許可されていないそうです。
MongoDBを使うことで、DBサイズやスケーラビリティなど、今の nsf 以上のメリットを受けつつ、Notes的なAPIを使った開発が出来ることになるそうです。
MongoDBを使うことの恩恵は他にもあるのでしょうが、それは利用者が直接使うのではなく、API経由などで提供されていく形になるようです。
REST API ということは、開発言語を問わないので、node.js や Java、そしてXPages も含め好きな言語でデータ取得に行ってよいというのが売りです。
2) Notesデータベース(nsf)とクラウドデータベースとの同期
既存のNotesデータベースと、LDC Viaクラウドサービス(実体MongoDB)とのデータの同期機能があります。現在は、Notes⇒クラウドDBの片側同期ですが、近い将来、双方向の機能がサポートされるとのことです。
この同期にはツールを使いますが、以下の2種類が用意されています。
(1) DominoでDDSを有効にし、クラウド側からJSON経由でデータを同期する
(2) DominoのJavaAPIで作られたツールを使って同期する
デモを拝見して会話したところ、JSON経由はデータベースを1つ1つ指定するため、一括での大量移行には向きません。まとめて移行する場合は、Javaツールを使います。
もちろん、この移行のときに、現行の読者フィールドや文書階層などが維持されるということのようです。
3) MongoDBのデータをUI表示するための機能
上記の通り、基本的な機能はクラウドデータベース機能+ツールなのですが、LDC Via Lens という機能を使うと、さらにデータを表示することが出来ます。
特に、Dominoアプリケーションの中でも代表的な
- ディスカッション
- 文書ライブラリ
- チームルーム
- メールデータベース
は、近代的な Responsive Web UI でモバイルを含む、マルチデバイスで、セキュリティや階層構造を維持したまま閲覧が可能だそうです。
さらに、Notes でフォームを作るように、フィールドマッピングを行いながら、任意のDBの表示フォームを作ることが可能なようです。
ただ、私が理解する限り、アプリケーションプラットフォームとして使えるほどではなさそうなので、REST API 以外のデータ閲覧手段の1つだと認識してます。
(Notesワークフローがそのまま動くとかではないと思います)
また、データベースの検索なども可能であり、いわゆる「全文検索」と「フィールド別検索」 の組み合わせなどが可能とのことです。
複数のDBを串刺し検索したいという要望も多いらしく、現在は REST API での自作が可能なレベルですが、トッププライオリティで対応すると言っておりました。
LDC Viaソリューションの適用箇所
データをNotesの外に出していくわけですが、現行のNotes/Domino環境に対してポジティブに適用しているところが売りで、そこらへんはDominoコミュニティから生まれてくるだけのことがあります。
- 閲覧だけで使っているDominoの文書ライブラリをクラウドに移行し、オンプレ運用負担を軽くする
-外部へのデータ公開の1つのやり方として
セキュリティの維持や部分的な公開、マルチデバイスへの対応、検索対応など、良いとこどりを出来るのが売りみたいです。
よくある質問と、その回答
Q: 読者フィールドが守れるということは、ユーザーディレクトリの同期が必要なのでは?
A: やはりユーザー情報として、Notes階層名を別名として持つことが必要なようですが、APIで入れ込めますよう、とのことです。
なお、TDI のアダプターがあるわけではないですが、技術的には出来るでしょうとのこと。
Q: 読者フィールドがあるということは、パフォーマンスに問題はないのか?
A: 過去にパフォーマンスの問題があったNotesDBなどを使ってテストしてみたが、今のところパフォーマンス問題は見当たらない
Q: サイズ制限、DB数制限などは?
A: 特にないと思っている
Q: ノンコーディングで、どこまでアプリが作れるのか?
A: Lens機能の範囲で、フォームやビューを作ることが出来る。
(ワークフローなどは多分無理でしょう)
Q: ソーシャル連携を含め、外部連携はどうなっているか?
A: API で好きにつなげてください
Q: モバイルからのアクセスは?
A: Lens 機能で、例えば標準テンプレートは Responsive インタフェースで提供されている
Q: 串刺し検索は?
A: 現行はAPI。これから開発する予定。
Q: 文書リンクは機能するか?
A: 機能する (みたいです)
Q: Notesは出来るが、LDC Via が出来ないことは?
A: データベース機能という意味では、例えば現在データの暗号化の機能などはない。
最後に、UIやドキュメンテーションの日本語対応は現在されていませんが、日本のマーケットにも興味はあると言っていました。
以上が私の理解のサマリーになります。ご興味がある方は、彼らのホームページから、資料や動画が見れるので、確認してみてください。
LDC Via: modernise your Domino data
その他、詳細は、彼らの口から直接説明する機会が日本においてもあるかもしれません。
なお、IBM Champion でもあり、彼ら4人の1名である Mark Myers は日本が大好きで、よくプライベートで来日されるそうです。
なお、私はこの組織の関係者ではなく、テクてくでの宿題の結果としてこのエントリを書いております。
現地では、LDC Viaチームと2回ほどミーティングをさせて頂きましたので、簡単にご報告いたします。
LDC Via とは
イギリスで活動する4人の熟練の Domino 技術者が立ち上げた組織で、現在のNotesのデータ(nsf) をより活用するためのソリューションを提供しています。
彼らの言葉では、データや知識を "modernize" する、と呼んでいるようです。
主に以下の3つがこのソリューションのキーです。
1) NotesDBライクなクラウドデータベースサービス
2) Notesデータベース(nsf)とMongoDBとの同期
3) MongoDBのデータをUI表示するための機能
それぞれ、詳細は以下の通りです。(以下は全て私の理解であり、実際は異なる可能性があります)
1) NotesDBライクなクラウドデータベースサービス
これはバックエンドの実体にMongoDBを使いつつ、NotesDBのような使い方が出来るサービスです。
例えば IBMのDBaaSの1つである compose などの同類に聞こえなくもないのですが、特徴的なのは「Notesデータベースを強く意識している」という点です。
例えば、以下のようなことが実現されています。
- 読者フィールド、作成者フィールドに相当するセキュリティがある
- 返答文書などの階層構造がある
- Notesのリッチテキストデータを引き続ける
- 添付ファイルが格納出来る
基本的にはクラウドのDBサービスですので、データアクセスは REST API になり、上記の機能を含め、Notesの扱いを意識したAPIが大量にあります。
LDC Via API Reference
逆に、いくらバックエンドが MongoDB であったとしても、MongoDBのAPIを直接叩くことは許可されていないそうです。
MongoDBを使うことで、DBサイズやスケーラビリティなど、今の nsf 以上のメリットを受けつつ、Notes的なAPIを使った開発が出来ることになるそうです。
MongoDBを使うことの恩恵は他にもあるのでしょうが、それは利用者が直接使うのではなく、API経由などで提供されていく形になるようです。
REST API ということは、開発言語を問わないので、node.js や Java、そしてXPages も含め好きな言語でデータ取得に行ってよいというのが売りです。
2) Notesデータベース(nsf)とクラウドデータベースとの同期
既存のNotesデータベースと、LDC Viaクラウドサービス(実体MongoDB)とのデータの同期機能があります。現在は、Notes⇒クラウドDBの片側同期ですが、近い将来、双方向の機能がサポートされるとのことです。
この同期にはツールを使いますが、以下の2種類が用意されています。
(1) DominoでDDSを有効にし、クラウド側からJSON経由でデータを同期する
(2) DominoのJavaAPIで作られたツールを使って同期する
デモを拝見して会話したところ、JSON経由はデータベースを1つ1つ指定するため、一括での大量移行には向きません。まとめて移行する場合は、Javaツールを使います。
もちろん、この移行のときに、現行の読者フィールドや文書階層などが維持されるということのようです。
3) MongoDBのデータをUI表示するための機能
上記の通り、基本的な機能はクラウドデータベース機能+ツールなのですが、LDC Via Lens という機能を使うと、さらにデータを表示することが出来ます。
特に、Dominoアプリケーションの中でも代表的な
- ディスカッション
- 文書ライブラリ
- チームルーム
- メールデータベース
は、近代的な Responsive Web UI でモバイルを含む、マルチデバイスで、セキュリティや階層構造を維持したまま閲覧が可能だそうです。
さらに、Notes でフォームを作るように、フィールドマッピングを行いながら、任意のDBの表示フォームを作ることが可能なようです。
ただ、私が理解する限り、アプリケーションプラットフォームとして使えるほどではなさそうなので、REST API 以外のデータ閲覧手段の1つだと認識してます。
(Notesワークフローがそのまま動くとかではないと思います)
また、データベースの検索なども可能であり、いわゆる「全文検索」と「フィールド別検索」 の組み合わせなどが可能とのことです。
複数のDBを串刺し検索したいという要望も多いらしく、現在は REST API での自作が可能なレベルですが、トッププライオリティで対応すると言っておりました。
LDC Viaソリューションの適用箇所
データをNotesの外に出していくわけですが、現行のNotes/Domino環境に対してポジティブに適用しているところが売りで、そこらへんはDominoコミュニティから生まれてくるだけのことがあります。
- 閲覧だけで使っているDominoの文書ライブラリをクラウドに移行し、オンプレ運用負担を軽くする
-外部へのデータ公開の1つのやり方として
セキュリティの維持や部分的な公開、マルチデバイスへの対応、検索対応など、良いとこどりを出来るのが売りみたいです。
よくある質問と、その回答
Q: 読者フィールドが守れるということは、ユーザーディレクトリの同期が必要なのでは?
A: やはりユーザー情報として、Notes階層名を別名として持つことが必要なようですが、APIで入れ込めますよう、とのことです。
なお、TDI のアダプターがあるわけではないですが、技術的には出来るでしょうとのこと。
Q: 読者フィールドがあるということは、パフォーマンスに問題はないのか?
A: 過去にパフォーマンスの問題があったNotesDBなどを使ってテストしてみたが、今のところパフォーマンス問題は見当たらない
Q: サイズ制限、DB数制限などは?
A: 特にないと思っている
Q: ノンコーディングで、どこまでアプリが作れるのか?
A: Lens機能の範囲で、フォームやビューを作ることが出来る。
(ワークフローなどは多分無理でしょう)
Q: ソーシャル連携を含め、外部連携はどうなっているか?
A: API で好きにつなげてください
Q: モバイルからのアクセスは?
A: Lens 機能で、例えば標準テンプレートは Responsive インタフェースで提供されている
Q: 串刺し検索は?
A: 現行はAPI。これから開発する予定。
Q: 文書リンクは機能するか?
A: 機能する (みたいです)
Q: Notesは出来るが、LDC Via が出来ないことは?
A: データベース機能という意味では、例えば現在データの暗号化の機能などはない。
最後に、UIやドキュメンテーションの日本語対応は現在されていませんが、日本のマーケットにも興味はあると言っていました。
以上が私の理解のサマリーになります。ご興味がある方は、彼らのホームページから、資料や動画が見れるので、確認してみてください。
LDC Via: modernise your Domino data
その他、詳細は、彼らの口から直接説明する機会が日本においてもあるかもしれません。
なお、IBM Champion でもあり、彼ら4人の1名である Mark Myers は日本が大好きで、よくプライベートで来日されるそうです。
なお、私はこの組織の関係者ではなく、テクてくでの宿題の結果としてこのエントリを書いております。
2016/02/16
IBM ConnectのセッションDB
先日、IBM ConnectのセッションDBについてを書きました。
IBM Connect 2016のスライド
が、slideshare を確認したり、ファイルで持っているのではなく、NotesDBでまとめてファイルを持っていたい方に朗報です。
Proud ProgrammerのBob Voith氏が素晴らしいものを公開してくれました。
以下で、セッションDBがダウンロード出来るようになっています。
IBM Connect 2016 session database with abstracts - just add presentations
また、IBM Connectに今年行かれた方は、セッションのスライドファイルを IBM Connect 2016コミュニティのファイルから zip 形式で一括ダウンロードが出来るのですが、それを自動的に各文書にインポートする機能が備わっていて、セッションの概要とスライドの添付ファイルが1つにまとまって使えるようになっています。とても便利です。
行かれた方限定ですが、是非お試し下さい。
IBM Connect 2016のスライド
が、slideshare を確認したり、ファイルで持っているのではなく、NotesDBでまとめてファイルを持っていたい方に朗報です。
Proud ProgrammerのBob Voith氏が素晴らしいものを公開してくれました。
以下で、セッションDBがダウンロード出来るようになっています。
IBM Connect 2016 session database with abstracts - just add presentations
また、IBM Connectに今年行かれた方は、セッションのスライドファイルを IBM Connect 2016コミュニティのファイルから zip 形式で一括ダウンロードが出来るのですが、それを自動的に各文書にインポートする機能が備わっていて、セッションの概要とスライドの添付ファイルが1つにまとまって使えるようになっています。とても便利です。
行かれた方限定ですが、是非お試し下さい。
2016/02/14
IBM Connect を満喫する英語レベル
今回もIBM Connectにはたくさんの日本人が参加され、またオンライン動画を視聴された方も多くいらっしゃと思います。全てのセッションは英語で行われるので、全てを理解するのは難しいと思いますが、1人の日本人として私の感想を書いておきます。願わくば、次回自分が行く時はこれ以上の理解でありたいですし、他の方々の参考にもなればと思います。
私はここ数年何故かわりと英語を勉強していて、海外長期滞在経験はないのですが、資格だけで言えばTOEICリスニングは495点です。全部完璧に聞き取れて当たり前のように見えますが、実際はそんなことはありません。わからないことが多々ありますし、ある程度妥協しながら、重要なところだけ満喫出来ればよいかなと思いました。
1. OGSの英語
OGS(Opening General Session)は今回2つありました。
IBM Connect 2016-GS Part 1
最初に登場したJason Silva氏の講演は私は多分80%くらい理解出来ました。情熱的でところどころ速いので、集中力を欠くとついていけなくなります。
tool の話と、exponentially のキーワードと、billionaire の再定義の話が理解できればよいかなという感想です。
次のWatsonの技術者の話は同じようなテンポ(やや速)ですが、ずっと聞き続けて、多分集中力が切れる人も多いと思います。ジョークの一部は理解出来ないものも多々あります。全体的に私の理解度は高くないです。
ケニアからのスピーカーは、訛り以外は問題なかったと思いますが、訛り慣れしてないと厳しいでしょう。一応理解出来たつもりでいます。
最後のディスカッションは、Katrina TroughtonのNZ訛りがやや聞きにくく、あと真ん中の女性が早口で、彼女が本気で内容の濃い話をしたら多分ついていけません。内容はほぼ理解出来ましたが、一字一句聞けてるわけではなくて雰囲気で判断してます。
IBM Connect 2016-GS part 2
OGS Part2 はようやく製品系デモが出てきますが、まず最初に、GreenWell社がいきなり出てきて、この仮想会社がOGSで登場することを知らないと状況理解がついていけなかったと思いますし、私もロールプレイの整理がすぐに出来ませんでした。
Part1はTED風プレゼンで、素直に理解しやすいのですが、Part2 は得意の製品系デモのはずなのに案外理解が弱いです。
- いきなりのロールプレイ理解の難しさ
- デモ画面の詳細が会場だとあまりよく見えない
といった理由で、私も現地1回だけでは6~7割くらいしか理解しておらず、実際には、後からYouTube動画を再生して詳細を確認しました。
今回の雰囲気だと、ゲストスピーカーのお話は TED のようなものだと思って、聞けばよいと思います。
製品デモに関しては、念のため過去数年のOGSでのデモを見ておくと、理解しやすいと思いました。来年は、多分ホストが Jeff Schick ではなく、Inhi Cho Suhになるので、彼女の TED などで慣れておくとよいと思います。
2. セッションの英語
セッションはスピーカーによってだいぶ違うのですが、私の理解は平均して 30%~90%くらいです。聞き落としの原因の多くは
- スピーカーがインテリ過ぎる
- 技術に馴染みがない
- 文化的な話が入る
- 早口すぎる
- 訛りがキツイ
- ボソボソ話す
などです。
有名人を例にすると:
まず Ed Brill のセッション。以下は過去のIBM Connectのセッションです。
IBM Connect 2013 - Whats New in IBM Notes 9
この例はNotes9の話でわかりやすいですが、Ed の最近のVerse社内展開の話は、やや速いスピードで格調高い単語・表現が使われたりするので、私はそんなに完璧には聞きとれません。おおよそのエッセンスはわかります。
(なお、私は今回 Ed のセッションは取りませんでしたが、すれ違うたびに挨拶だけしました)
もともと IBM Champion で今はIBM社員となった Mat Newman。以下も過去のセッションの例です。
Mat Newman - Lotusphere 2012 - BP102 - User Blast!
典型的なオーストラリア訛りですが、プレゼンが上手で、案外引き込まれてしまいます。私は今回のMatのセッションは80%くらいは理解出来ました。「ちゃんとリハーサルもやってるんだよ」とも言っていましたし、わかりやすいセッションだったと思います。時々オーストラリア訛りに対する脳内アイエイ変換が不発で聞き落とすこともあります。(特に、メールがマイルになるところ。。)
早口の例としては、カリスマ IBM Champion の Chris Miller。いつも素晴らしいコミュニティ活動をされています。
以下は彼がやっている Podcast から、今回の IBM Connect 2016の紹介です。
IBM Connect 2016 OGS and Day 1 review | IdoNotes Episode 145
このPodcastでも、やや早口なところもあるのですが、なんとか聞き取れます。
ところが、実際のセッションの中でのトークの速いこと速いこと。しかも、親切なことに、スライドに書いていない重要情報を大量に話すのです。残念なことに、私のリスニング力では、50~60%といったところです。
次に、life-time champion となった、Nerd Girlsでもリーダーシップを発揮している Gabriella Devis。
以下は、過去の Nerd Girlsセッションの動画です。
Gabriella Davis and Taking That Jacuzzi Time | Spark Ideas by the Nerd Girls
正直、かなり訛りがきつくて、私は理解が苦しいです。 今回はセッションに行っていませんが、場合によっては50%くらいしかわからないことも過去にありました。
彼女は、Connections を中心に、今後 Dominoエンジニアがフォローしていかなければいけない技術領域をリードしていて、もっと積極的に彼女から学ぶ必要があるのですが。
3. Ask the developer
名物セッションで、質問に対して開発者・製品マネージャが回答します。
スライドがないので、リスニング能力が全てです。
私は今回、90%以上は理解出来ました。質問も回答もわかりやすかったと思います。 (このセッションをこんなにすっきり聞けたのは今年が初めてでした)
4. 全体的なリスニング感想
私個人としては、今回の滞在で以下のようなシチュエーションが大変苦手でした。
日本で勉強しているだけだと、陥りやすいのだと思います。
1) ぶっきらぼうな人との会話
入国審査、タクシーの運転手、レストランでの会話、など。
さすがにこのような人は、IBM Connectの中では見かけませんが、通じない経験というのはそれなりにショックです。
2) うるさいところでの会話
例えばソリューションEXPOや、SpeedGeekingでは、とにかく周りが煩くて、日本語ですら聞くのが大変です。また、大きい声で話そうとすると、どうしても発音が母音が強くなり、こちらが話すことも通じにくくなります。しかし、今後に向けて特に対策はありません。。。
3) ぼそぼそと話す人
開発者に多いのですが、セッションによっては何を言っているかさっぱりわからない人がいます(今回はBluemixの担当者)。マイクを付けているのか付けていないのかわからないような人です。これは理解できなくても仕方ないだろうと、私は思いました。
4) 訛りがきつい人との会話
ヨーロッパ系もそうですが、ラボなどでは、中国人・インド人もたくさんいて、やはり不慣れだと会話に苦労します。私は実践経験が少ないので、訛りは苦手です。
普段から極力、YouTubeで、セミナー動画などを見ておくとよいかと思いました。特に、最近の OpenMic や、他の領域(例:Bluemix)ではインド人スピーカーのセッションも多くて、勉強になります。
5. 自ら話す機会
自ら望まず、業務上の必要性がなければ、ほぼおそらく話さずに終えることも出来ますが、折角の機会なので、以下はカタコトでも挑戦したほうがよいと私は思います。
- 憧れの人に挨拶する。セッション終了後や、ラボ、あと名前を見かけたら強引に。(私も今回憧れのChampionと会話が出来て感動しました)
- TechLab に行って、質問をたくさんする。これは日本から準備したほうがよいですが、うまく担当者が見つからないこともあるので期待し過ぎない程度に。
- Solution EXPO で会話する。 海外のトレンドと日本のギャップなどがわかって、ビジネスチャンスにもなるし、ガラパゴス化防止にもなります。
私が今度何年後に行くことになるかはわかりませんが、今年よりもさらに充実度があがればよいと思い、今年の感想を書いてみました。
本当は全部100%わかるに越したことはないのですが、日本では平均以上の英語力があると見なされても、こんな程度しか理解出来ないものですので、苦労があったとしてもあまり気にせず、また、日本人みんなで未来に向かってノウハウ共有したり、WWに向かったモチベーションが高まればよいなと思います。
私はここ数年何故かわりと英語を勉強していて、海外長期滞在経験はないのですが、資格だけで言えばTOEICリスニングは495点です。全部完璧に聞き取れて当たり前のように見えますが、実際はそんなことはありません。わからないことが多々ありますし、ある程度妥協しながら、重要なところだけ満喫出来ればよいかなと思いました。
1. OGSの英語
OGS(Opening General Session)は今回2つありました。
IBM Connect 2016-GS Part 1
最初に登場したJason Silva氏の講演は私は多分80%くらい理解出来ました。情熱的でところどころ速いので、集中力を欠くとついていけなくなります。
tool の話と、exponentially のキーワードと、billionaire の再定義の話が理解できればよいかなという感想です。
次のWatsonの技術者の話は同じようなテンポ(やや速)ですが、ずっと聞き続けて、多分集中力が切れる人も多いと思います。ジョークの一部は理解出来ないものも多々あります。全体的に私の理解度は高くないです。
ケニアからのスピーカーは、訛り以外は問題なかったと思いますが、訛り慣れしてないと厳しいでしょう。一応理解出来たつもりでいます。
最後のディスカッションは、Katrina TroughtonのNZ訛りがやや聞きにくく、あと真ん中の女性が早口で、彼女が本気で内容の濃い話をしたら多分ついていけません。内容はほぼ理解出来ましたが、一字一句聞けてるわけではなくて雰囲気で判断してます。
IBM Connect 2016-GS part 2
OGS Part2 はようやく製品系デモが出てきますが、まず最初に、GreenWell社がいきなり出てきて、この仮想会社がOGSで登場することを知らないと状況理解がついていけなかったと思いますし、私もロールプレイの整理がすぐに出来ませんでした。
Part1はTED風プレゼンで、素直に理解しやすいのですが、Part2 は得意の製品系デモのはずなのに案外理解が弱いです。
- いきなりのロールプレイ理解の難しさ
- デモ画面の詳細が会場だとあまりよく見えない
といった理由で、私も現地1回だけでは6~7割くらいしか理解しておらず、実際には、後からYouTube動画を再生して詳細を確認しました。
今回の雰囲気だと、ゲストスピーカーのお話は TED のようなものだと思って、聞けばよいと思います。
製品デモに関しては、念のため過去数年のOGSでのデモを見ておくと、理解しやすいと思いました。来年は、多分ホストが Jeff Schick ではなく、Inhi Cho Suhになるので、彼女の TED などで慣れておくとよいと思います。
2. セッションの英語
セッションはスピーカーによってだいぶ違うのですが、私の理解は平均して 30%~90%くらいです。聞き落としの原因の多くは
- スピーカーがインテリ過ぎる
- 技術に馴染みがない
- 文化的な話が入る
- 早口すぎる
- 訛りがキツイ
- ボソボソ話す
などです。
有名人を例にすると:
まず Ed Brill のセッション。以下は過去のIBM Connectのセッションです。
IBM Connect 2013 - Whats New in IBM Notes 9
この例はNotes9の話でわかりやすいですが、Ed の最近のVerse社内展開の話は、やや速いスピードで格調高い単語・表現が使われたりするので、私はそんなに完璧には聞きとれません。おおよそのエッセンスはわかります。
(なお、私は今回 Ed のセッションは取りませんでしたが、すれ違うたびに挨拶だけしました)
もともと IBM Champion で今はIBM社員となった Mat Newman。以下も過去のセッションの例です。
Mat Newman - Lotusphere 2012 - BP102 - User Blast!
典型的なオーストラリア訛りですが、プレゼンが上手で、案外引き込まれてしまいます。私は今回のMatのセッションは80%くらいは理解出来ました。「ちゃんとリハーサルもやってるんだよ」とも言っていましたし、わかりやすいセッションだったと思います。時々オーストラリア訛りに対する脳内アイエイ変換が不発で聞き落とすこともあります。(特に、メールがマイルになるところ。。)
早口の例としては、カリスマ IBM Champion の Chris Miller。いつも素晴らしいコミュニティ活動をされています。
以下は彼がやっている Podcast から、今回の IBM Connect 2016の紹介です。
IBM Connect 2016 OGS and Day 1 review | IdoNotes Episode 145
このPodcastでも、やや早口なところもあるのですが、なんとか聞き取れます。
ところが、実際のセッションの中でのトークの速いこと速いこと。しかも、親切なことに、スライドに書いていない重要情報を大量に話すのです。残念なことに、私のリスニング力では、50~60%といったところです。
次に、life-time champion となった、Nerd Girlsでもリーダーシップを発揮している Gabriella Devis。
以下は、過去の Nerd Girlsセッションの動画です。
Gabriella Davis and Taking That Jacuzzi Time | Spark Ideas by the Nerd Girls
正直、かなり訛りがきつくて、私は理解が苦しいです。 今回はセッションに行っていませんが、場合によっては50%くらいしかわからないことも過去にありました。
彼女は、Connections を中心に、今後 Dominoエンジニアがフォローしていかなければいけない技術領域をリードしていて、もっと積極的に彼女から学ぶ必要があるのですが。
3. Ask the developer
名物セッションで、質問に対して開発者・製品マネージャが回答します。
スライドがないので、リスニング能力が全てです。
私は今回、90%以上は理解出来ました。質問も回答もわかりやすかったと思います。 (このセッションをこんなにすっきり聞けたのは今年が初めてでした)
4. 全体的なリスニング感想
私個人としては、今回の滞在で以下のようなシチュエーションが大変苦手でした。
日本で勉強しているだけだと、陥りやすいのだと思います。
1) ぶっきらぼうな人との会話
入国審査、タクシーの運転手、レストランでの会話、など。
さすがにこのような人は、IBM Connectの中では見かけませんが、通じない経験というのはそれなりにショックです。
2) うるさいところでの会話
例えばソリューションEXPOや、SpeedGeekingでは、とにかく周りが煩くて、日本語ですら聞くのが大変です。また、大きい声で話そうとすると、どうしても発音が母音が強くなり、こちらが話すことも通じにくくなります。しかし、今後に向けて特に対策はありません。。。
3) ぼそぼそと話す人
開発者に多いのですが、セッションによっては何を言っているかさっぱりわからない人がいます(今回はBluemixの担当者)。マイクを付けているのか付けていないのかわからないような人です。これは理解できなくても仕方ないだろうと、私は思いました。
4) 訛りがきつい人との会話
ヨーロッパ系もそうですが、ラボなどでは、中国人・インド人もたくさんいて、やはり不慣れだと会話に苦労します。私は実践経験が少ないので、訛りは苦手です。
普段から極力、YouTubeで、セミナー動画などを見ておくとよいかと思いました。特に、最近の OpenMic や、他の領域(例:Bluemix)ではインド人スピーカーのセッションも多くて、勉強になります。
5. 自ら話す機会
自ら望まず、業務上の必要性がなければ、ほぼおそらく話さずに終えることも出来ますが、折角の機会なので、以下はカタコトでも挑戦したほうがよいと私は思います。
- 憧れの人に挨拶する。セッション終了後や、ラボ、あと名前を見かけたら強引に。(私も今回憧れのChampionと会話が出来て感動しました)
- TechLab に行って、質問をたくさんする。これは日本から準備したほうがよいですが、うまく担当者が見つからないこともあるので期待し過ぎない程度に。
- Solution EXPO で会話する。 海外のトレンドと日本のギャップなどがわかって、ビジネスチャンスにもなるし、ガラパゴス化防止にもなります。
私が今度何年後に行くことになるかはわかりませんが、今年よりもさらに充実度があがればよいと思い、今年の感想を書いてみました。
本当は全部100%わかるに越したことはないのですが、日本では平均以上の英語力があると見なされても、こんな程度しか理解出来ないものですので、苦労があったとしてもあまり気にせず、また、日本人みんなで未来に向かってノウハウ共有したり、WWに向かったモチベーションが高まればよいなと思います。
2016/02/11
IBM Connect 2016のスライド
世の中には、Lotusphere / IBM Connect のスライドを読むのが大好きな人がいるようです。私もその1人で、毎年年初に「今年はスライド100本読む!」と思いつつ、結局年の前半に数十本読む程度になっています。めげずに今年も頑張ります!
今年も IBM Connect が終わって、スライドが様々な形で公開されています。
まず、IBM Connectに出席された方は IBM Connect のポータルサイトから各セッションごとにダウンロード出来るようになっています。
しかし、なかなか1つ1つダウンロードするのが面倒だと思います。
その時は、是非こちらをお試し下さい。まだ、スライドが全て出揃ったとはいえないので、暫定版みたいなものです。ブログ主さま(kenio.carvalho)曰く、来週アップデートして下さるそうです。
List of links to download Connect2016 presentations | mySphere
ところが、残念なことに、ファイル名だけでは、どのセッションだかよくわかりません。
それへの対策として、同じブログで今度はリネームようの Javaのコードが提供されていますので、自力で出来そうな方はやってみると幸せになれそうです。
How to rename all Connect 2016 presentation files at once | mySphere
それ以外にも、出席出来なかった方向けに、スピーカーの方々、特に IBM Champion たちが積極的にスライドを共有してくれています。
まずは、Chris Millerが作っているセッションDBです。
2013年からのスライドのポータルになっています。
このエントリでそのことが多少紹介されています。
IBM Connect sessions database for 2016 | IdoNotes (and sleep)
セッションDBの実体は以下です。私は、今後のアップデートに期待してフィードリーダーに入れてあります。
IBM Connect Sessions & Lotusphere Slides
その他、開発系の方々は、ここも便利にまとまっていると思います。
XPages and more: IBM Connect 2016 - Overview of the session slides, blog posts and videos
XPages and more: IBM Connect 2016 - Session Slides Application Development
現地に行ってたとはいえ、参加者は4日間の最大で20セッションしか聞けないので 、私もこれからいろいろと楽しく読みたいと思います。
今年も IBM Connect が終わって、スライドが様々な形で公開されています。
まず、IBM Connectに出席された方は IBM Connect のポータルサイトから各セッションごとにダウンロード出来るようになっています。
しかし、なかなか1つ1つダウンロードするのが面倒だと思います。
その時は、是非こちらをお試し下さい。まだ、スライドが全て出揃ったとはいえないので、暫定版みたいなものです。ブログ主さま(kenio.carvalho)曰く、来週アップデートして下さるそうです。
List of links to download Connect2016 presentations | mySphere
ところが、残念なことに、ファイル名だけでは、どのセッションだかよくわかりません。
それへの対策として、同じブログで今度はリネームようの Javaのコードが提供されていますので、自力で出来そうな方はやってみると幸せになれそうです。
How to rename all Connect 2016 presentation files at once | mySphere
それ以外にも、出席出来なかった方向けに、スピーカーの方々、特に IBM Champion たちが積極的にスライドを共有してくれています。
まずは、Chris Millerが作っているセッションDBです。
2013年からのスライドのポータルになっています。
このエントリでそのことが多少紹介されています。
IBM Connect sessions database for 2016 | IdoNotes (and sleep)
セッションDBの実体は以下です。私は、今後のアップデートに期待してフィードリーダーに入れてあります。
IBM Connect Sessions & Lotusphere Slides
その他、開発系の方々は、ここも便利にまとまっていると思います。
XPages and more: IBM Connect 2016 - Overview of the session slides, blog posts and videos
XPages and more: IBM Connect 2016 - Session Slides Application Development
現地に行ってたとはいえ、参加者は4日間の最大で20セッションしか聞けないので 、私もこれからいろいろと楽しく読みたいと思います。
2016/02/07
IBM Connect 2016
先週行われた IBM Connect 2016 に参加してきました。私が参加するのは、2001年、2007年、2013年に続いて今回で4回目です。
やはり参加するといろいろと刺激を受けるもので、怠け者の私も、精力的に活動する IBM Champion たちを見習い、たまにはブログを書いてみたいと思います。
今回の発表、Domino, Connections, Verse の将来や、新しい Project Toscana については既に報告がありますので、ひとまず、軽い感想や、私が現地でやったことを書いてみます。
Opening General Session:
今年から、Part1 と Part2 の2つに分かれ、間に45分の休憩が入りました。このお休みが不要ではないかという声もありましたが、一方で、海外ブロガーの間では、この時間に情報整理が出来たり、EXPOに行けたり、また久しぶりの再開が出来てよかった、などの声も見られました。
製品関連の話は、Part2 に集約され、Part1 は中身がなかったという声もあるのですが、外部からのIT業界に対する期待のようなものを感じることが出来て、私には多少の刺激になりました
。
新製品などにご興味ある場合は、以下の YouTube ビデオが公開されています。
IBM Connect 2016-GS part 2 - YouTube
各種セッション:
昔は Notes/Domino に関するセッションだけ行っていたのですが、ここにきて、業界としての範囲も広くなり、私が必要とする範囲も広くなり、ストラテジーに行くか、製品系に行くか、ノウハウ系に行くか、技術でも開発系、運用系、などセッション選びが悩ましかったです。また、日数が1日短くなったこともあり、泣く泣く見送ったセッションもありました。
会社の垣根を越えて、参加される技術者同士で、事前に戦略など立てておくとよいかな、と思いました。
Jump Start セッションは、以前は入門系セッションが多かったのですが、今回は単なる技術セッションになってしまったような気がします。
Ask the developer:
最終日の名物セッションです。3年前は Mat Newman がまだIBM社員ではなかったので、たくさん質問していたのが印象的でした。
今回は前回までと少し勝手が違ったと思います。私が知っている限り、これまでは developer が回答していましたが、今回は product manager も一緒に回答していたため、わりと流れがスムーズだったと思います。あっという間の1時間でした。
Solution EXPO:
パートナーが、自社のソリューションを紹介するブースです。コンパクトにまとめられていましたが、とにかくざわついていて、なかなか会話が困難です。印象として、これまではNotes関連のソリューションが目立ちましたが、今回はあちこちで Connections の画面が見られました。
日本にいると、海外のソリューションを知るきっかけはあまりないので、とても参考になります。セッションで忙しくて、なかなかゆっくり回る時間がないのが難点です。お勧めは初日です。ビール飲み放題です。
SpeedGeeking:
ここ数年のConnect名物で、Solution EXPO の一部を使って、1人5分のプレゼンをします。聞き手は、だいたい1テーブル、数名です。PCの画面を見ながら、うるさい会場でマイクなしでやりますので、大変ですが、IBM Championなどの有名人と接触のきっかけになったりするので私は好きです。
今回は
- ブログアクセスを倍増させる方法
- OpenNTF運営の苦労
- 1つのコンテンツを複数デバイスで編集
- Connectionsのユーザーアダプション
- Notesの複製のトラブルシューティング
などなど、でした。いろいろ聞きましたが、よくわからなかったものも多い。
Technical Lab:
製品開発者がいるブースです。日ごろの悩みを直接開発者にぶつけることが出来る、限られた機会です。開発者といえど何でも知っているわけではなく、彼らが協力してくれるようなよい質問をするのが大事かなと思いました。実践系ではなく、どちらかというと、純粋な技術・アーキテクチャの質問をすべきだと感じました。
私が尊敬する IBM Champion の Daniel Nashed は、 スキルを付けたければ、ここに来なければダメだ、と言っていました。
なお、OGS でのWatson連携のデモについて、Verseの開発者に、「この言語認識機能は日本語も大丈夫なのか」と聞いてみたところ、「自分たちも今のところわからないけれど、大丈夫じゃないかなー」と言っていました。開発者は案外、自分の本当の担当エリアしか知らなかったりするので、全てを期待しすぎてもいけないのです。
また、Technical Lab ではありませんが、朝食を食べているときに、Verse の UI を開発しているという女性から話しかけられて、今回の印象や、ユーザーとして Verse を使った時の印象について話をしました。
食事のときの会話は、なかなか難しいのですが、運が良いとこういう遭遇もあったりします。彼女も、日本語大丈夫じゃないかしらーねと言っておりましたが、UIの担当ですので参考程度に聞いておきました。
IBM Champion との交流:
私は世界各国のIBM Championをとても尊敬しています。Championのセッションを受講出来るものありがたいですが、機会があれば、直接交流が出来るのもとてもありがたいです。
Java/XML/XPagesで活躍する友人の Paul Calhoun と挨拶出来たこともよかったですし、何より今回は、私が長年ずっと尊敬し続けている Daniel Nashed と直接交流が出来たのがよかったです。
また、実際に現地に行くことで、私が知らなかった、すごいChampion がいることを知れるのもよかったです。今回発見したの、Ytria社のBen Menesiです。多少挨拶したのですが、今後彼の講演のスライドなどはチェックしておきたいなと思いました。 (というか、Ytria社の技術ブログを購読リスとに入れました)
海外ソリューションの視察:
今回、テクてくLotusにて私の宿題として、LDC Via というソリューションを視察してきました。まず、このソリューションに対する疑問を解消するために1時間のミーティングを行い、その後、日本でソリューション展開が可能であるかどうかについて、30分のミーティングを行いました。
これについては、別途ブログで概要などをご報告したいと思いますし、機会があればどこかでお話したいと思います。
Senior Product Managerとの製品改善ミーティング:
私が今期参加した ノーツコンソーシアムの「ノーツ&コラボ技術研究会」では、製品改善要望をまとめていたのですが、たまたま私が IBM Connect に参加したということもあり、製品担当者にインプットしてきました。
わりと一瞬で却下される要望が多いのかな、と思いながらミーティングに臨みましたが、一件一件、その背景などを丁寧に聞いてくれて逆に驚きました。
SC Notes Onboarding担当者との顔合わせ:
私はWWで展開中の、SC Notes Onboarding研修の講師も担当しているのですが、WWの責任部門のメンバーと今回初めて顔合わせが出来ました。日本人は、わりとドメスティックに活動していますが、世界的には Connect の価値はこういうところにあるのだと感じます。
もし、行ってみたくなった方がいらっしゃれば、是非来年以降、体験してみてください。出来れば私も、またご一緒したいです!
やはり参加するといろいろと刺激を受けるもので、怠け者の私も、精力的に活動する IBM Champion たちを見習い、たまにはブログを書いてみたいと思います。
今回の発表、Domino, Connections, Verse の将来や、新しい Project Toscana については既に報告がありますので、ひとまず、軽い感想や、私が現地でやったことを書いてみます。
Opening General Session:
今年から、Part1 と Part2 の2つに分かれ、間に45分の休憩が入りました。このお休みが不要ではないかという声もありましたが、一方で、海外ブロガーの間では、この時間に情報整理が出来たり、EXPOに行けたり、また久しぶりの再開が出来てよかった、などの声も見られました。
製品関連の話は、Part2 に集約され、Part1 は中身がなかったという声もあるのですが、外部からのIT業界に対する期待のようなものを感じることが出来て、私には多少の刺激になりました
。
新製品などにご興味ある場合は、以下の YouTube ビデオが公開されています。
IBM Connect 2016-GS part 2 - YouTube
各種セッション:
昔は Notes/Domino に関するセッションだけ行っていたのですが、ここにきて、業界としての範囲も広くなり、私が必要とする範囲も広くなり、ストラテジーに行くか、製品系に行くか、ノウハウ系に行くか、技術でも開発系、運用系、などセッション選びが悩ましかったです。また、日数が1日短くなったこともあり、泣く泣く見送ったセッションもありました。
会社の垣根を越えて、参加される技術者同士で、事前に戦略など立てておくとよいかな、と思いました。
Jump Start セッションは、以前は入門系セッションが多かったのですが、今回は単なる技術セッションになってしまったような気がします。
Ask the developer:
最終日の名物セッションです。3年前は Mat Newman がまだIBM社員ではなかったので、たくさん質問していたのが印象的でした。
今回は前回までと少し勝手が違ったと思います。私が知っている限り、これまでは developer が回答していましたが、今回は product manager も一緒に回答していたため、わりと流れがスムーズだったと思います。あっという間の1時間でした。
Solution EXPO:
パートナーが、自社のソリューションを紹介するブースです。コンパクトにまとめられていましたが、とにかくざわついていて、なかなか会話が困難です。印象として、これまではNotes関連のソリューションが目立ちましたが、今回はあちこちで Connections の画面が見られました。
日本にいると、海外のソリューションを知るきっかけはあまりないので、とても参考になります。セッションで忙しくて、なかなかゆっくり回る時間がないのが難点です。お勧めは初日です。ビール飲み放題です。
SpeedGeeking:
ここ数年のConnect名物で、Solution EXPO の一部を使って、1人5分のプレゼンをします。聞き手は、だいたい1テーブル、数名です。PCの画面を見ながら、うるさい会場でマイクなしでやりますので、大変ですが、IBM Championなどの有名人と接触のきっかけになったりするので私は好きです。
今回は
- ブログアクセスを倍増させる方法
- OpenNTF運営の苦労
- 1つのコンテンツを複数デバイスで編集
- Connectionsのユーザーアダプション
- Notesの複製のトラブルシューティング
などなど、でした。いろいろ聞きましたが、よくわからなかったものも多い。
Technical Lab:
製品開発者がいるブースです。日ごろの悩みを直接開発者にぶつけることが出来る、限られた機会です。開発者といえど何でも知っているわけではなく、彼らが協力してくれるようなよい質問をするのが大事かなと思いました。実践系ではなく、どちらかというと、純粋な技術・アーキテクチャの質問をすべきだと感じました。
私が尊敬する IBM Champion の Daniel Nashed は、 スキルを付けたければ、ここに来なければダメだ、と言っていました。
なお、OGS でのWatson連携のデモについて、Verseの開発者に、「この言語認識機能は日本語も大丈夫なのか」と聞いてみたところ、「自分たちも今のところわからないけれど、大丈夫じゃないかなー」と言っていました。開発者は案外、自分の本当の担当エリアしか知らなかったりするので、全てを期待しすぎてもいけないのです。
また、Technical Lab ではありませんが、朝食を食べているときに、Verse の UI を開発しているという女性から話しかけられて、今回の印象や、ユーザーとして Verse を使った時の印象について話をしました。
食事のときの会話は、なかなか難しいのですが、運が良いとこういう遭遇もあったりします。彼女も、日本語大丈夫じゃないかしらーねと言っておりましたが、UIの担当ですので参考程度に聞いておきました。
IBM Champion との交流:
私は世界各国のIBM Championをとても尊敬しています。Championのセッションを受講出来るものありがたいですが、機会があれば、直接交流が出来るのもとてもありがたいです。
Java/XML/XPagesで活躍する友人の Paul Calhoun と挨拶出来たこともよかったですし、何より今回は、私が長年ずっと尊敬し続けている Daniel Nashed と直接交流が出来たのがよかったです。
また、実際に現地に行くことで、私が知らなかった、すごいChampion がいることを知れるのもよかったです。今回発見したの、Ytria社のBen Menesiです。多少挨拶したのですが、今後彼の講演のスライドなどはチェックしておきたいなと思いました。 (というか、Ytria社の技術ブログを購読リスとに入れました)
海外ソリューションの視察:
今回、テクてくLotusにて私の宿題として、LDC Via というソリューションを視察してきました。まず、このソリューションに対する疑問を解消するために1時間のミーティングを行い、その後、日本でソリューション展開が可能であるかどうかについて、30分のミーティングを行いました。
これについては、別途ブログで概要などをご報告したいと思いますし、機会があればどこかでお話したいと思います。
Senior Product Managerとの製品改善ミーティング:
私が今期参加した ノーツコンソーシアムの「ノーツ&コラボ技術研究会」では、製品改善要望をまとめていたのですが、たまたま私が IBM Connect に参加したということもあり、製品担当者にインプットしてきました。
わりと一瞬で却下される要望が多いのかな、と思いながらミーティングに臨みましたが、一件一件、その背景などを丁寧に聞いてくれて逆に驚きました。
SC Notes Onboarding担当者との顔合わせ:
私はWWで展開中の、SC Notes Onboarding研修の講師も担当しているのですが、WWの責任部門のメンバーと今回初めて顔合わせが出来ました。日本人は、わりとドメスティックに活動していますが、世界的には Connect の価値はこういうところにあるのだと感じます。
もし、行ってみたくなった方がいらっしゃれば、是非来年以降、体験してみてください。出来れば私も、またご一緒したいです!
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