2019/12/17

What You Need to Know: Moving Your Mail from SCN/Verse

12/12(水)の日本時間深夜 24:00 より、「What You Need to Know: Moving Your Mail from SCN/Verse」というタイトルの Webinar がありました。私も、方針が気になるところでしたので、こちらのセミナーを受講してみました。

(Updated 12/20)
このセミナーの動画および、Q&A の一覧が公開されました。
Moving Your Mail from SCN/Verse: What You Need to Know - Digital Solutions

まず重要なのは以下の点です。
  • 2020/7/16にサービスの停止が予定されている
  • SC Notesからのデータ移行は、複製のみがサポートされている
    (注:SCNへの移行はFTPもサポートされていた)
その上で、SC Notesからの移行プロセスは、以下の7ステップになると紹介されました。

1. メールファイルの確認 
メールファイルのサーバーやパスを確認する。Dominoディレクトリの「メールユーザー」ビューの分析。なお、Dominoディレクトリを分析するためのカスタムテンプレートが提供されるかもしれない、といったことが話されていました。

2. メールファイルの複製
ステージングサーバー(移行時にメールを一時的に複製するためのサーバー。なくてもよいが、あったほうが計画が立てやすい)にメールデータベースのレプリカスタブを作成する。そのためのACLなどもあわせて設定する。

公開された Q&A によると、replicateDBツールというものが公開されるようです。

3. オンプレミスへのプロビジョニング
ステージングサーバーから、オンプレミスのメールサーバーに複製を行う。SCNのサブスクリプションの停止。

4. Dominoディレクトリのアップデート
Dominoディレクトリのユーザー文書の、メールサーバーおよびメールファイルのパスを、オンプレミスのサーバーに変更する。

5. キャッチアップ複製の実施
移行期間中に配信されたメールなど、差分を複製でアップデートする。
手動でもスケジュール複製でもよい。

6. クライアントの再設定
モバイル、Web、Notesクライアントいずれであれ、オンプレミスのサーバーをポイントするように変更する。

7. お掃除
ステージングサーバーのお掃除や、必要なら MXレコードの変更。

このステップは、オンプレミスから SCN へのオンボーディングを経験したことがあると、似たようなプロセスかと思います。

ただ、これは、オンプレミスにDominoの環境を用意して、そこに移行するという話になります。移行対象は Domino 10 / Domino 11 になるでしょうから、コンテナを使ったりと技はあるでしょうが、そうではない話として、最後にBP様のクラウドの話がされました。

以下の内容がセミナーでも紹介されました。
Choose your HCL Cloud Hosting Partner
ここにある4社が紹介されました。

ところで、セミナーの内容を外れますが、この4社のうちの1つ ISW社のソリューションについては日本のケートリック社から以下のアナウンスが出ています。
 IBM Connections Cloud のサービス終了でお困りのお客様へ
 ISW社は長年Domino/Connectionsに関わっており、多くの Champion を輩出していることでも有名ですので、安心出来るサービスではないかと思います。

さて、こちらのセミナーですが、SCNからオンプレミスへの移行(オフボーディング/offboardingとも呼ばれます)について、別途ガイドブックが提供される、という話です。
今回もステップはわかったものの、ACLに追加すべきエントリやそのタイミング、レプリカスタブの上手い作成方法、またもともとのステージングサーバー、メールサーバー側でしておくべき設定など、細かいところは考慮が必要でしょうから、細かいことはこちらを参照して、ということになると思います。

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