2006/08/27

数学は役に立たないか

夏休みに、藤原先生の「世にも美しい数学入門」という本を読みました。
内容は、博士の愛した数式の小川さんとの対談形式で、一般人が興味をひきやすいような読みやすいものでよかったです。
で、中で気になったのは、「数学は人類の役に立たない」というお話。

そういえば、自分も高校生の頃、数学の中でどうしても理解出来ない部分があって、自分の当時の家庭教師の先生に「XXXなんてなかったらよかったんですよ」と言ってみたら、「でもXXXがなかったら、今の生活の中でなかったものや出来ないことがあったかもよ」とあっさり言われたのを思い出しました。

さらにいろいろ考えてみると、先日読んだ「暗号技術入門」の本で解説されていたPKIの解説では、思いっきり現代数学が関係していたな・・・、と。昔、離散数学を勉強したときは、こんなもの何の役に立つかと思ったけれど、こういった暗号数学がなければ、インターネットでお買い物も出来ないのだなあと、ふと思いました。
きっと、フェルマーやポアンカレの証明なんかは、今のところ直接現代社会の役に立たないのかもしれないですが、ふと、人が言うほど不要なわけでもないよな・・・と思い返してみました。

Notes/Domino技術者として、この部分に興味があったら、やはり「ネットワークセキュリティ」を読むべきなのでしょうね。なんといっても、Notesのセキュリティを設計した、当時Irisのチャーリー・カウフマンが著者で、Notesのセキュリティについても短く触れてあります。
この本の存在は、かなり前に知って購入済みでもあるのですが、難しそうで開く気になれず眠ったままになっています。読まなければなあ。

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