あまり専門領域ではないのですが、最近John Lamb氏とメールする機会があったため、日頃お世話になっている彼の活動に、感謝と敬意を表してご紹介します。
サーバー集約などで、ユーザーがWAN回線経由でサーバーにアクセスする際に、どれだけの回線帯域を用意すればよいか、という話はわりと議題になります。実際には、ざっくりとした計算式を使った概算からスタートすることも多いと思いますが、その「ざっくりとした計算式」を実経験から作り上げたのがJohnです。
計算式については、もともと以下の本で掲載されています。以下はR5をターゲットとしたものですが、R4時代にも同じような内容の本もあって、当時Notes技術者の間でよく読まれていました。
Amazon.co.jp: Lotus Notes and Domino 5 Scalable Network Design: Web Server Network Infrastructure (Lotus Domino Series): 洋書: John P. Lamb,Peter W. Lew
また、The VIEWの2000年1,2月号でも同じような内容が掲載されています。
ある一定速度以上の回線の場合、1ユーザーあたりの帯域を XXkbpsと見積もって、同時ユーザーでざっくり掛け算しましょう、という内容です。数字自体は、この本の値をそのまま使うこともあれば、プロジェクト単位で実測して使うこともあるようですし、また日本ではちょっと余裕をみた式を使うこともあるようです(それでも、おおむね1桁kbpsがほとんどでしょうが)。先日話を聞いたところだと、USでは未だにR4の頃と同じ数字を使って見積もることが多いようです。ただ、(ネットワーク圧縮や、ストリーム複製の機能があるとはいえ)近年のユーザーは使い方も激しく、またテンプレートサイズの増加もあるので、近頃はNotesクライアントのローカルレプリカを使ったメール利用の啓蒙にも力を入れているようです。私も是非啓蒙するとよいよ、と言われてしまいました。ローカルレプリカの啓蒙ですか・・・。
ちょっと検索してみたところ、以下の記事にこの考え方のサマリが書いてありました。
Architecting a Domino Server-Consolidation Solution | i5 | IBM Systems Magazine
他にも、John Lamb氏は、e-Pro magazineに寄稿した、DominoクラスタをWANで利用する際のネットワーク回線の考え方、という記事でも有名です。残念ながら、e-Pro Magazineはオンラインで読めなくなってしまったのですが、いくつかのRedpaper(Lotus Notes and Domino 7 Enterprise Upgrade Best Practices, Domino 7 Performance Tuning Best Practices to Get the Most Out of Your Domino Infrastructure)で、その考え方が記されています(T1回線に対する登録DB数の目安など)
2007/11/17
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